「一気呵成」の意味とは?使い方から英語や対義語や類義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「一気呵成(いっきかせい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「一気呵成」をざっくり言うと……

読み方一気呵成(いっきかせい)
意味途切れることなく、文章を書きあげること。また、物事を中断せず最後まで終わらせること。
類義語一瀉千里(いっしゃせんり)、一瀉百里(いっしゃひゃくり)、懸河之弁(けんがのべん)、一網打尽(いちもうだじん)など
対義語沈思黙考(ちんしもっこう)、熟慮断行(じゅくりょだんこう)など
英語訳finishing writing at a stroke (一気に書き上げること。)
knocking something off without a break(中断することなく、終わらせること。)

「一気呵成」の意味をスッキリ理解!

一気呵成(いっきかせい):途切れることなく、文章を書きあげること。また、物事を中断せず最後まで終わらせること。

「一気呵成」の意味を詳しく

「一気呵成」は「一気」と「呵成」という2つの語句から構成されています。

「一気」は、「ひといきで」、「ひと呼吸のうちに」という意味を表します。

 

「呵成」は「呵」と「成」という2つの漢字から成り立っています。

「呵」は「息を吹きかけること」を意味します。この四字熟語内では特に「寒い時に、凍り付いている筆に息を吹きかけ温める」ことを意味しています。「成」は「完成する」ことを意味します。

つまり「呵成」は、「寒い時に、筆に息を吹きかけ、文章を書きあげる」ことを表します。

 

したがって「一気呵成」は、ひといきで文章を書きあげることを意味する四字熟語です。

さらにそこから意味が派生して、「物事を中断せず最後まで完了させること」というより広い意味をもつようになりました。

「一気呵成」の使い方

  1. 今日の夜のうちに、明日の朝が締め切りであるレポートを一気呵成で終わらせた。
  2. 彼はいつも夏休みの宿題をため込んでしまうが、最終日に一気呵成と片づける。
  3. あの競技場はオリンピックの開催日に合わせて、一気呵成で作られたものである。
  4. 敵チームはリードを奪った瞬間に、温存していたエースを投入し、一気呵成と勝負を終わらせにきている。

「一気呵成」の類義語

一気呵成には以下のような類義語があります。

  • 一瀉千里(いっしゃせんり):文章や言葉が、とめどなくすらすらと出てくること。
  • 一瀉百里(いっしゃひゃくり):物事が順調にすらすらと進むこと。
  • 懸河之弁(けんがのべん):つまることなく、流れるように話すこと。
  • 一網打尽(いちもうだじん):一気に全てを捕らえてしまうこと。

「一気呵成」の対義語

一気呵成には以下のような対義語があります。

「一気呵成」の英語訳

一気呵成を英語に訳すと、次のような表現になります。

      • finishing writing at a stroke
        (一気に書き上げること。)
      • knocking something off without a break
        (中断することなく、終わらせること。)

まとめ

以上、この記事では「一気呵成」について解説しました。

読み方一気呵成(いっきかせい)
意味途切れることなく、文章を書きあげること。また、物事を中断せず最後まで終わらせること。
類義語一瀉千里(いっしゃせんり)、一瀉百里(いっしゃひゃくり)、懸河之弁(けんがのべん)、一網打尽(いちもうだじん)など
対義語沈思黙考(ちんしもっこう)、熟慮断行(じゅくりょだんこう)など
英語訳finishing writing at a stroke (一気に書き上げること。)
knocking something off without a break(中断することなく、終わらせること。)

何か物事を行うときに最もエネルギーを使う場面は、「始める」場面です。物体に力が加わり、一度動き始めると摩擦がなければ慣性の力で動き続けるように、人間も一度何かを始めたらある程度は続けることができるものです。

しかし休憩を挟んでしまうと、また「始める」必要があり、エネルギーが必要になります。

「始める」回数を少なくするために、「一気呵成」と物事を終わらせるのもよいでしょう。