「皮肉(ひにく)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「皮肉(ひにく)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「皮肉」の意味をスッキリ理解!

皮肉(ひにく):遠回しに嫌味を言うこと。また、期待とは逆の結果になること。

「皮肉」の意味を詳しく

「皮肉」には、複数の意味があります。主な意味は、「遠回しに嫌味を言うこと」と「期待とは逆の結果になる」の2つです。

「遠回しに嫌味を言う」とは、直接的な言葉を使わずに間接的に意地悪なことを言うことです。つまり、肯定しているように聞こえるけれど、実は否定しているという状態です。この場合の「皮肉」には、必ず悪意が含まれます。

「期待とは逆の結果になる」とは、想定外の結果が生じるということです。この場合、悪意は含まれません。また、生じた結果により、得をすることも損をすることもあります。

 

他にも、「皮肉」には「皮と肉」「うわべ」「からだ」という意味があります。

「皮と肉」は字の通り、人間の皮と肉のことです。この意味から転じて「からだ」という使い方も生まれました。さらに、「皮と肉」が骨や髄(ずい)などの中心部にまで達していないことから、「うわべ」という意味でも使われるようになりました。

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「皮肉」の使い方

  1. 彼女は、怠け者でゴロゴロしてばかりの彼に、「働き過ぎでお疲れなのですね」と皮肉を言った。
  2. 皮肉にも、その男が喧嘩を売ったのは、ボクシングの元チャンピオンだった。

❶の「皮肉」は、「遠回しに嫌味を言う」という意味です。直接的に「怠け者だ」と指摘せず、真逆のことを言って批判をしています。

❷の場合、「想定外の結果が生じる」という意味で「皮肉」が使われています。

「皮肉」の語源

「皮肉」は、仏教語の「皮肉骨髄(ひにくこつずい)」に由来します。6世紀頃の中国に、達磨大師(だるまだいし)という僧がいました。達磨大師は禅宗の祖と言われています。

達磨大師が4人の弟子に禅の教えに関する質問をした際、弟子達はそれぞれ違う答えを言いました。すると、「私の皮を得た。」「私の肉を得た。」「私の骨を得た。」「私の髄を得た。」とそれぞれの弟子を評価をしたのです。そして達磨大師は、全員違う答えにも関わらず全員を合格にしました。

このように、「1つの事に対して様々な捉え方がある」と全員を評価したというのが、「皮肉骨髄」のストーリーなのです。

しかし、皮と肉が骨と髄に比べて表面に近いことから、本来とは違う解釈が生まれました。「皮と肉を得たと言われた2人の弟子は、実は不出来だと言われている」と考えられるようになったのです。この解釈から、「皮肉」は「遠回しに嫌味を言う」という意味になりました。

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「皮肉」の類義語

皮肉には以下のような類義語があります。

  • 毒舌(どくぜつ):辛辣(しんらつ)な悪口を言うこと
  • 風刺(ふうし):遠回しに批評すること
  • 揶揄(やゆ):嫌味を言うこと

「皮肉」の対義語

皮肉には以下のような対義語があります。

  • 世辞:必要以上に相手を褒めること
  • 激賛:非常に褒めること
  • 会心:期待通りの結果に満足すること

「世辞」と「激賛」は、「遠回しに嫌味を言う」という意味での「皮肉」の対義語です。どちらも「非常に褒める」という意味を持ちます。

「世辞」は「人の機嫌を取るために褒める」という意味がある一方、「激賛」は純粋に「非常に褒める」という意味です。ニュアンスが少し違うため、注意しましょう。

「会心」は、「期待とは逆の結果になる」という意味での「皮肉」の対義語です。

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「皮肉」の英語訳

皮肉を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • ironic
    (皮肉な)
  • sarcastic
    (嫌味な)
  • cynical
    (あざける)

“ironic” と “sarcastic” はどちらも「皮肉な」という意味ですが、違いがあります。「期待とは逆の結果になる」という意味での「皮肉」を英訳する場合に、 “ironic” を使います。

一方、辛辣な言葉で「嫌味を言う」という意味を英訳すると “sarcastic” になります。

また、cynicalは、「態度や表現が人を見下すようなさま」という意味で使われます。

まとめ

以上、この記事では「皮肉」について解説しました。

読み方皮肉(ひにく)
意味遠回しに嫌味を言うこと。また、期待とは逆の結果になること。
語源「皮肉骨髄」という達磨大師の言葉から
類義語毒舌、風刺など
対義語世辞、激賛、会心など
英語訳irony(皮肉)

「皮肉」は日常的によく使われる熟語です。いくつかある意味の違いを意識して使うと、表現がより豊かになりますね。ぜひ覚えてみましょう。

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