今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「多種多様」です。
言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「多種多様」をざっくり言うと……
読み方 | 多種多様(たしゅたよう) |
---|---|
意味 | 種類や性質、状態、現象などがさまざまであること |
由来 | 「種類が多い」という意味の単語から |
類義語 | 千差万別、十人十色、千姿万態、千態万状、種々雑多、三者三葉 |
対義語 | 尋常一様 |
英語訳 | various(さまざまな・種々の) multifarious(さまざまな・雑多な) diverse(異なる・別の) diversity(多様性) |
このページの目次
「多種多様」の意味をスッキリ理解!
「多種多様」の意味を詳しく
「多種多様」とは、種類や性質、状態、現象などがさまざまであることです。
とにかく種類が多くあることを表す四字熟語です。
具体的に、何個以上の種類があったら「多種多様」などの定義はありませんので、状況に応じて使いましょう。
「多種多様」の使い方
- 我が社では、多種多様な経歴の持ち主が働いていますので、ご安心ください。
- その国に生息している植物は、見た目も性質も多種多様で美しかった。
- 大学には多種多様な人間がいて、世界観が広がるよ。
- 彼の多種多様にわたるアイデアは、どれも高く評価された。
➍のように「多種多様にわたる」という形で使われることもあります。
「多種多様」の由来
「多種多様」は、「多種」と「多様」のふたつの単語に分解することができます。
「多種」は、「種類が多いこと」を表します。「多様」は、「いろいろと種類の違ったものがあること」を表します。
つまり、似た意味の単語が二回繰り返されてできている四字熟語です。
「多種多様」の類義語
「多種多様」には以下のような類義語があります。
- 千差万別(せんさばんべつ):種々様々あって、違いもいろいろであること
- 十人十色(じゅうにんといろ):考え・好み・性質などが、人によってそれぞれに異なること
- 千姿万態(せんしばんたい): 形や様相が、種々さまざまであること
- 千態万状(せんたいばんじょう):さまざまな状態であること
- 種々雑多(しゅしゅざった):いろいろなものが入り交じっているさま
- 三者三様(さんしゃさんよう):物事のやり方や考え方が、人によって違うということ
「十人十色」と「三者三様」は、基本的に人間の考えや好みについて使われます。そのほかの四字熟語は、人間に限らずさまざまな生物や物質のことについて使われます。
また、これらの四字熟語には「十」「千」「万」などの数字が多く使われていることがわかります。これらの数字は「数が多いこと」を意味しているのです。
また、四字熟語以外でも、「多種多様」に似た言葉があります。
- 多岐(たき)にわたる:物事が複数の異なる話題や分野に及んでいること
- バラエティーに富んだ:種類や変化が豊富にあるさま
- 多角的な:ものごとがひとつのことだけではなく、さまざまな方面に関わっていること
「多種多様」の対義語
「多種多様」には以下のような対義語があります。
- 尋常一様(じんじょういちよう):他と違いがないこと
「尋常」は、「普通であること」「一般的であること」という意味です。「一様」は、「すべてが同じであること」を表す言葉です。
「多種多様」の英語訳
「多種多様」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- various
(さまざまな・種々の) - multifarious
(さまざまな・雑多な) - diverse
(異なった・別の) - diversity
(多様性)
まとめ
以上、この記事では「多種多様」について解説しました。
読み方 | 多種多様(たしゅたよう) |
---|---|
意味 | 種類や性質、状態、現象などがさまざまであること |
由来 | 「種類が多い」という意味の単語から |
類義語 | 千差万別、十人十色、千姿万態、千態万状、種々雑多、三者三葉 |
対義語 | 尋常一様 |
英語訳 | various(さまざまな・種々の) multifarious(さまざまな・雑多な) diverse(異なる・別の) diversity(多様性) |
「多種多様」は、日常生活の中でもよく使われる言葉です。この機会にしっかりと理解しておきましょう。