今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「豪放磊落(ごうほうらいらく)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「豪放磊落」をざっくり言うと……
読み方 | 豪放磊落(ごうほうらいらく) |
---|---|
意味 | 大らかで、細かいことにこだわらないこと |
類義語 | 天空海闊、自由闊達、寛仁大度、浩然之気 |
対義語 | 小心翼翼、風声鶴唳 |
英語訳 | openhearted(寛大な), esay-going(気楽で大らかな)など |
「豪放磊落」の意味をスッキリ理解!
「豪放磊落」の意味を詳しく解説
「豪放磊落」は、「大らかで、細かいことにこだわらない」という意味をもちます。
この四字熟語は、「豪放」と「磊落」から成り立ちます。どちらも単独で使うことができる熟語です。
「豪放」とは、「大胆で、些細なことにこだわらないこと」です。また、「磊落」は「心が広く、細かいことを気にしないこと」を表します。
つまり、「豪放磊落」は、同じ意味をもつ2つの熟語を重ねたものであることがわかります。
「豪放磊落」の使い方
「豪放磊落」は、人物の性格に対して使われます。また、肯定的な意味合いで用いられます。この点をふまえて、下記の例文を紹介します。
- 課長は豪放磊落な性格なので、部下の小さな失敗には動じず、前向きに励ましてくれる。
- チームのなかに豪放磊落な人物がいると、雰囲気が明るくなる。
- 明るく大胆な彼女は、まさに豪放磊落である。
「豪放磊落」の類義語
「豪放磊落」には以下のような類義語があります。
- 天空海闊(てんくうかいかつ):寛大で、細かいことにこだわらないこと
- 寛仁大度(かんじんたいど):心が広く、思いやりがあること
- 浩然之気(こうぜんのき):細かいことにとらわれず、のびのびとすること
- 自由闊達(じゆうかったつ):大らかで、些細なことにとらわれないこと
上記の四字熟語はすべて、「大らかで、細かいことを気にしないこと」を表します。ですから、「豪放磊落」の類義語といえます。
なお、「天空海闊」は、「海闊天空」と表記される場合もあります。
また、「自由闊達」は、人物の性格だけでなく、場や組織の雰囲気も表します。「豪放磊落」は人物に対してのみ使われますから、両者は用法がやや異なるのです。
「豪放磊落」の対義語
「豪放磊落」には以下のような対義語があります。
- 小心翼翼(しんしんよくよく):気が小さく、些細なことにもおびえていること
- 風声鶴唳(ふうせいかくれい):細かいことにびくびくすること
どちらも、「些細なことを気にする様子」を表します。ですから、「豪放磊落」の「心が広く、細かいことを気にしない」という意味とは対極であることがわかります。
「豪放磊落」の英語訳
「豪放磊落」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- openhearted
(寛大な) - open-minded
(寛大な) - esay-going
(気楽で大らかな) - have a wide mind and do not care trivial matter
(広い心をもち、細かいことにとらわれない)
まとめ
以上、この記事では「豪放磊落」について解説しました。
読み方 | 豪放磊落(ごうほうらいらく) |
---|---|
意味 | 大らかで、細かいことにこだわらないこと |
類義語 | 天空海闊、自由闊達、寛仁大度、浩然之気 |
対義語 | 小心翼翼、風声鶴唳 |
英語訳 | openhearted(寛大な), esay-going(気楽で大らかな)など |
細かいことに目を配ることも大切ですが、大胆に行動することが望ましい場合もあります。ですから、豪放磊落の心を忘れないようにしましょう。