「該当」の意味とは?使い方から英語や類語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「該当(がいとう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「該当」をざっくり言うと……

読み方該当(がいとう)
意味ある事柄の条件・資格・ケースに当てはまること
語源「当てはまる」という意味の漢字から
類義語当該、適応、適合など
対義語矛盾、食い違い、曖昧など
英語訳correspond

「該当」の意味をスッキリ理解!

該当(がいとう):ある事柄の条件・資格・ケースに当てはまること

「該当」の意味を詳しく

「該当」はある事柄の条件・資格・ケースに当てはまることという意味です。

前提となっている事柄に合うことを言い、簡単に言い換えると「ぴったり」「一致すること」「当てはまること」です。

前提となる事柄は大体の範囲ではなくて、特定する範囲が決まっています。しかし、その事柄は一つではなくて、複数であることが多いです。

たとえば、「書類の該当する箇所」と言うと、書類の中の記入すべき項目のうちのいくつかに限定できます。しかし、その箇所が1つである場合には直接的にここに記入してくださいと提示すればいいので「該当」は使いません。

「該当」の使い方

  1. 書類の該当する箇所に丸をつけて提出してください。
  2. アンケートの結果、90%の人が対象に該当した。
  3. 該当者は職員室まで鍵を取りに来てください。

「該当」は、「該当する〇〇」の形で動詞として用います。〇〇には人、場合などの名詞が入ります。この形で条件に当てはまる対象を示すことができます。そのため、「該当」が使われる前文では条件や状態が明記されていることが多いです。

逆に条件や資格に当てはまらない物事について言及したい時には、「該当しない」と表現します。

ビジネス用語として使われる場合には、文末で「該当します。」「該当しません。」などと、自分の意志や意見をはっきりと述べて意思表示をしたい場合に有効に使うことができます。逆に曖昧な表現をしたいときには、使用を避けましょう。

 

基本的に「該当する〇〇」の形で使いますが、「該当」の直後に名詞を続けて連体詞として使うこともできます。当てはまる表現例の一部を以下に紹介します。

  • 該当者
  • 該当物件
  • 該当資料
  • 該当事業
  • 該当製品

後ろに続ける名詞はどんなものでも考えられます。上記で紹介したものは、ビジネスの場面において使われることの多い表現の一部です。

「該当」の語源

「該」「当」は、それぞれ「当てはまる」という意味を持ちます。「該当」は同じ意味の漢字を連ねて、構成された熟語です。

ここから「該当」は条件にぴったりと当てはまることという意味になりました。

「該当」の類義語

「該当」には以下のような類義語があります。

  • 当該:その事柄に関すること
  • 適応:状況に当てはまること
  • 適合:条件にうまく当てはまること
  • 一致:食い違いがないこと
  • 相当:その程度・地位などに応じていること
  • 即応:ある状態にぴったり当てはまること
  • 順応:ある条件にうまく合うこと

「当該」は「該当」と語順を入れ替えただけの構成なので、違いがよく問われる言葉ですが、違いは使い方にあります。「当該」は連体詞としてのみ使うことができます。「当該〇〇」と使いますが、「当該する〇〇」とは言いません。

一方「該当」は動詞としても連体詞としても使うことができます。意味は似ていますが、使い方で違いがあることを覚えておきましょう。

「当該」と「該当」の違いとは?意味から使い分けや英語まで解説

「該当」の対義語

「該当」には以下のような対義語があります。

  • 矛盾:つじつまが合わないこと
  • 食い違い:一致しないこと
  • 曖昧:物事がはっきりしないこと
  • 相違:互いが異なること

「該当」の英語訳

「該当」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • correspond
    (相当する)
例文
Please enter the corresponding number into each cell.(該当する番号をそれぞれのセルの中に入力してください。)

まとめ

以上、この記事では「該当」について解説しました。

読み方該当(がいとう)
意味ある事柄の条件・資格・ケースに当てはまること
語源「当てはまる」という意味の漢字から
類義語当該、適応、適合など
対義語矛盾、食い違い、曖昧など
英語訳correspond

「該当」は正式な書類を記入する際などに使われる言葉です。正しい意味と使い方をマスターしましょう。