「当該(とうがい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「当該(とうがい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「当該」の意味をスッキリ理解!

当該(とうがい):先ほど述べたもの

「当該」の意味を詳しく

「当該」は連体修飾語で、名詞とくっついて「先ほど述べた〇〇」という意味になります。

当該企業、当該商品、当該選手など、基本は当該+名詞という形で使われます。当該の+名詞、という形でより修飾語的に使うこともあります。かなりかしこまった言葉であり、公的な場で使われることが多いです。

「当該」と「該当」の違い

似ている単語として、「該当」があります。「該当」との違いを説明します。

当該該当
品詞連体詞名詞、動詞(該当する、の形で)
意味先ほど述べたものある条件やケースなどに当てはまるもの
使う場面公的な場・ビジネス公的な場・ビジネス・プライベート、どれでも使える

「当該」と「該当する」の違いは、例文で考えるとわかりやすいです。

  1. 先日、ご購入いただいた商品に不具合が見つかりました。お手数ですが、当該商品をお持ちください。ご返金いたします。
  2. 商品番号000000〜555555を生産している機械の不具合が見つかりました。該当する商品をお持ちの方は、商品をお持ちください。ご返金いたします。

使い方の違いとしては、①は「当該商品」という形で使われていますが、②は「該当する商品」という形で使われています。①を「当該する商品」とは書くことができないため、混同しないよう、注意が必要です。

なお、②は「該当商品」と言うこともできますが、これは厳密に言うと連体詞ではなく、「該当する」の「する」が省略された形です。

 

意味の違いとしては、①では「当該」という言葉が「先日ご購入いただいた」ことを表しているのに対し、②では「該当する」という言葉は「商品番号000000〜555555」という条件のことを指しています。

また、②よりも①の方が少しフォーマルな雰囲気が出ますね。

「当該」と「該当」には、このような違いがあります。

「当該」の使い方

  1. 当該年度の売上は、前年比120%となった。
  2. 当該生徒は、今は自宅で療養中です。
  3. 先日の土砂崩れ以降、当該の地域は封鎖されています。

上記の例文のように、「当該」は名詞と必ずセットで使われます。

①は、その年の「売上」は、前の年と比べて120%になった、という意味の文です。この文の前に誰かが言及した年度に関して、売り上げを説明した文章ですね。

②の文は、ニュースなどでたまに聞くこともあるのではないでしょうか。その「生徒」は、自宅で安静に過ごしています、という文です。この文の前のどこかで、その「生徒」に注目しなくてはいけない理由が説明されています。

 

③の文だけは少し使い方が違っていて、「当該の」という形にしていますね。このような形でも使うことができます。「当該」と「当該の」、どちらを使っても意味は変わりません。文章の意味としては、この前の土砂崩れでその「地域」が封鎖されてしまった、という意味です。

このように、フォーマルな報告の場で使われる言葉です。

「当該」の類義語

当該には以下のような類義語があります。

  • 前述の:前(直前)に言及した
  • 例の:前に言及したことのある
  • 件(くだん)の:今話題にしようとしている
  • その:指示語のうち、ある程度近い距離にあるものを指す語
  • :問題・話題になっている

どれも少しずつ指す範囲が異なります。「前述の」は「時系列的に前に話したこと」というニュアンスが強く、他の4つは「今話したいと思っているテーマの」という意味合いが強いです。

そのうち「件の」と「当」は、特に「これから先、話題の主眼になる」というニュアンスがあります。

「当該」の英語訳

当該を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • the
    (例の)
  • 〜 in question
    (問題の〜)
  • said 〜
    (件の〜)

in questionやsaidの「〜」のところに使えるのは名詞のみです。

まとめ

以上、この記事では「当該」について解説しました。

読み方当該(とうがい)
意味先ほど述べたもの
類義語前述の、件の、当など
英語訳〜 in question(問題の〜)など

「該当」との違いも意識して覚えましょう。