故事成語「不偏不党(ふへんふとう)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する故事成語は「不偏不党(ふへんふとう)」です。

そこで、この記事では「不偏不党」の意味、使い方、由来、類義語、対義語、英訳について解説します。

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「不偏不党」の意味をスッキリ理解!

不偏不党どのような主義や党にも力を貸さずに、公正・中立な立場をとること

「不偏不党」についてもっと詳しく


「不偏不党」とは「どのような主義や党にも力を貸さずに、公正・中立な立場をとること」という意味を持ちます。

「不」は、否定や打消しを表します。

また、「偏」は、「かたよる、中立ではない」という意味があり、「党」には「なかま」という意味があります。

だから、「不偏不党」は、「偏らない」「なかまではない」という意味を持ち、そこから転じて「どのような主義や党にも力を貸さずに、公正・中立な立場をとること」という意味になるということです。

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「不偏不党」の使い方

  1. 裁判官は、被告と原告のどちらにも肩入れせず、不偏不党の立場を取らなければいけない。
  2. 私は、特別に誰かの味方をするようなことはせず、不偏不党の立場をとることを信条としている。
  3. 大阪朝日新聞は、政府からの発売禁止の圧力を受け、「不偏不党の地に立つ」という声明を発表した。

「不偏不党」の由来

「不偏不党」は『墨子(ぼくし)』にその由来を持ちます。

『墨子』とは、墨子という古代中国の思想家が記したとされる書物で、そこで「不偏不党」という言葉が初めて使われました。

墨子は、兼愛(平等に人を愛すること)や非攻(他人を攻撃しない)といった思想で知られ、こういった平和主義的・平等主義的な考えが、「不偏不党」の「どのような主義や党にも与さずに、公正・中立な立場をとること」に表れていると言えます。

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「不偏不党」の類義語

「不偏不党」の類義語としては、以下のものが挙げられます。

  • 公平無私(こうへいむし):自分の利益や主観や感情、立場を判断基準から外し、ものごとを判断していく態度や生き方。
  • 無私無偏(むしむへん):個人的な利益や名誉を重視せず、公平に判断し、行動するさま。
  • 無偏無党(むへんむとう):特定の主義や主張にこだわることなく、公平で中立な立場を取ること。
  • 厳正中立(げんせいちゅうりつ):厳しく公平な立場をとり、偏らないようにすること。
  • 是々非々(ぜぜひひ):良いことは良い、悪いことは悪いと、私情を挟まずに公平に判断すること。
  • 一視同仁(いっしどうじん):誰も差別せず、全ての平等に愛すること。
  • 局外中立(きょくがいちゅうりつ):どの交戦国にも肩入れせず、中立の立場をとること。
  • 虚堂懸鏡(きょどうけんきょう):心を空(から)にして、公平に物事を判断すること。
  • 至公至平(しこうしへい):この上なく公平であること。
  • 公明正大(こうめいせいだい):公平で私信のないこと

「不偏不党」の対義語

「不偏不党」の対義語としては、以下のものが挙げられます。

  • 依怙贔屓(えこひいき):自分の気に入っている人や関係のある人にばかり肩入れすること。
  • 判官贔屓(ほうがんびいき):弱い立場に置かれている人に対して同情し味方すること。
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「不偏不党」の英訳

「不偏不党」を英訳すると、次のようになります。

  • fairness
    (公平)
  • impartiality
    (公平)
  • nonpartisan
    (党に属さない)

英語では、「公平」や「党に属さない」とった意味を持つ言葉に訳されることが多いです。

まとめ

以上、この記事ではこの記事では「不偏不党」の意味、使い方、類義語、対義語、英訳について解説しました。

読み方 不偏不党(ふへんふとう)
意味 なにものにも肩入れせず、公平・中立の立場をとること
由来 『墨子』
類義語 公平無私、是々非々、無偏無党など
対義語 依怙贔屓、判官贔屓
英語訳 fairness, impartiality, nonpartisan

「不偏不党」は「どのような主義や党にも力を貸さずに、公平・中立の立場をとること」という意味があるということでした。

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