「絵空事(えそらごと)」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「絵空事(えそらごと)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「絵空事」の意味をスッキリ理解!

絵空事(えそらごと):物事を実際よりも誇張したり、嘘を加えたりすること

「絵空事」の意味を詳しく

「絵空事」は、物事を実際よりも誇張したり、嘘を加えたりすることです。架空の作り話や、大げさで現実にはあり得ないこと、空想の世界にしか存在しないものを示しています。実現しない荒唐無稽なことに対しても使います。

「絵空事」の使い方

  1. 彼女の理想は絵空事に過ぎない。
  2. 彼の熱心な練習ぶりを見る限り、プロサッカー選手になる夢は絵空事には終わらないようだ。
  3. 将来人間が月で生活することは、決して絵空事ではないだろう。
  4. 現実の厳しさを知らない新入社員の計画は、絵空事でしかなかった。
  5. 友人は「いつか石油王になる」という絵空事を語っている。
  6. 絵空事ばかり語ったため、信用を失った。

名詞として使う場合がほとんどですが、「絵空事に過ぎない」は特によく使う表現なので覚えておくと良いでしょう。

「絵空事」の語源

「絵空事」は、鎌倉時代の「古今著聞集(ここんちょもんじゅう)」という説話集に由来しています。そこには「描いた絵が現実とかけ離れている」という趣旨の説話が収録されています。以下に本文を引用します。

ありのままの寸法にかきて候はば、見所なき物に候故に、絵そらこととは申す事にて候

ここから、「絵には画家の作為が加わっていて、美化されたり誇張されたりすることがあるため、実物そのものではない」という意味を持つ「絵空事」が生まれました。

ちなみに、「空事」には「事実にもとづかないこと」という意味があります。

「絵空事」の類義語

「絵空事」には以下のような類義語があります。

  • 夢物語:夢のような現実味のない話
  • 空理空論:実際とはかけ離れた役に立たない理論
  • 絵に描いた餅:何の役にも立たないもの
  • 砂上の楼閣:実現不可能なことのたとえ
  • 机上の空論:机上で考えただけで、実際には役に立たない案や意見のこと
  • 荒唐無稽な話:根拠がないでたらめのこと
  • 画餅(がべい):何の役にも立たないもの

「絵に描いた餅」は、どんなに上手く餅の絵を描いても実際には食べることができないことから、「何の役にも立たないもの」という意味を持つようになりました。

「砂上の楼閣」は、砂の上に建てた楼閣は基礎がきちんとしておらず、すぐに壊れてしまうおそれがあることから、長続きしないことを表すようになりました。また、実現不可能なことを示します。

「絵空事」の対義語

「絵空事」には以下のような対義語があります。

  • 実事求是(じつじきゅうぜ):事実に即して真理を追究すること

「実事求是」の「実事」は真(まこと)のことです。

「絵空事」の英語訳

「絵空事」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • falsehood
    (虚偽)
  • fabrication
    (作りごと)
  • fiction
    (虚構)
  • pipe dream
    (空想的な考え)

以下で例文をご紹介します。

  1. My little brother was scolded because of telling a falsehood.(私の弟は嘘をついて叱られた)
  2. It is a complete fabrication.(それは全くの作りごとだ)
  3. The story in fiction.(その物語はフィクションだ)
  4. His plan that he will be a soccer player is a pipe dream.(彼のサッカー選手になるという計画は夢物語だ)

まとめ

以上、この記事では「絵空事」について解説しました。

読み方絵空事(えそらごと)
意味物事を実際よりも誇張したり、嘘を加えたりすること
語源鎌倉時代の説話集「古今著聞集」による
類義語夢物語、空理空論、絵に描いた餅など
対義語実事求是など
英語訳falsehood(虚偽)、fabrication(作りごと)、fiction(虚構)、pipe dream(空想的な考え)

「絵空事」は日常生活の中で頻繁に使われる言葉なので、この機会にしっかりと理解しておきましょう。