「土壇場(どたんば)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「土壇場(どたんば)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてについてわかりやすく解説します。

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「土壇場」の意味をスッキリ理解!

土壇場(どたんば)最後の決断をせまられる場面

「土壇場」の意味を詳しく

 

土壇場とは、近世において刑場として使われていた、土を盛った壇のことです。当然ながら、形場はその人にとって人生最後の場所となります。

それが転じて、進退のきわまった場面や最後の決断をせまられる場面として、土壇場が使われるようになりました

 

また、似ている字面で「独壇場(どくだんじょう)」という言葉があります。これは、自分の思いのままに振る舞える場所、ひとり舞台という意味で使われています。

この独壇場という言葉は、正しくは「独擅場(どくせんじょう)」と言います。「擅」は、ひとりじめにする、ほしいままにする、という意味がありますが、壇と字面が似ているため、土壇場と混同して現在のように変化したものと考えられています。

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「土壇場」の使い方

  1. 最終回の土壇場でホームランが飛び出した。
  2. 締め切りの土壇場で記事を差し替えた。
  3. あいつは土壇場に強いやつだ。

①は、試合を決する追い詰められた場面を表しています。野球だけに限らず、スポーツなどの勝負事において頻繁に使われる用例です。土壇場にチャンスを生かせなかった、などのネガティブな場面で使われることもあります。

②は、時間が無い切迫した状況を示しています。生活において使われやすい表現であり、土壇場で契約をつかんだ、などビジネスシーンでの活用もあります。

③では、他人に対しての特性を表現しています。ここで言う土壇場は物事の重要な瞬間を表しており、勝負強さや臨機応変さを示しています。

「土壇場」の語源

土壇場の語源は諸説ありますが、江戸時代に斬首刑などになった罪人を埋めるため、穴を掘って出た土を盛った場所を指したようです。斬首刑になった後に武士が試し切りをするために、罪人を土壇場の上に乗せたという話もあります。

また地方によっては、生き胴といって生きたままの罪人を土壇場の上に乗せて刑を処した、という話も伝わっています。

このように土壇場の刑場という特性こそが、緊迫性を示す言葉として今日使われている要因と言えます。

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「土壇場」の類義語

土壇場には以下のような類義語があります。

  • 瀬戸際:勝負の分かれ目
  • 正念場:ここぞという大事な場面
  • 天王山:勝敗を決める分岐点
  • 背水の陣:絶対絶命の状況
  • 往生際:死に際

「瀬戸」とは海峡のことであり、狭い海峡と海との境目を意味する「瀬戸際」から転じて、物事の分かれ目を表すようになりました。

また派生語として、「ドタキャン」という言葉があります。これは「土壇場」と「キャンセル」の複合語であり、直前になって約束を取り消すことを指します。もともとは芸能界や旅行業界などで使われていた業界用語でしたが、1990年代頃から一般的に使われるようになりました。

「土壇場」の対義語

土壇場には以下のような対義語があります。

  • 通常:普通の状態
  • 日常茶飯事:ありふれた平凡な物事
  • 平穏:安らかで乱れがないさま
  • 平常:いつも同じであること
  • 安寧:平和で静かな状態

「茶飯事(さはんじ)」とは、日々の食事やお茶のことを指します。転じて、ありふれた物事のことを「日常茶飯事」と言うようになりました。

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「土壇場」の英語訳

土壇場を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Last minute
    (最後の1分)
  • last moment
    (最後の瞬間)
  • scaffold
    (足場)
(例)He changed the destination at the last minute.
(彼は土壇場になって行き先を変更した)

まとめ

以上、この記事では「土壇場」について解説しました。

読み方土壇場(どたんば)
意味最後の決断をせまられる場面
語源刑場として使われていた、土を盛った壇のこと
類義語瀬戸際、正念場、天王山など
対義語通常、日常茶飯事、平穏など
英語訳Last minute(最後の1分)

普段何気なく使っている土壇場は、実は意外な物が元となっていました。現代の意味を理解して、幅広く活用してみてください。

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