四字熟語「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「傍若無人」の意味をスッキリ理解!

傍若無人(ぼうじゃくぶじん):人目を気にせず、自分勝手に振る舞うこと

「傍若無人」の意味を詳しく

「傍若無人」とは周りの人のことを気にもせずに、遠慮なく自分のやりたいことをする態度や、そのさまを表します。人目を気にしない度胸(どきょう)のある態度とは違い、横柄(おうへい)な態度のことを言います。前提に、周りの人が迷惑をしているということがあるのです。

「傍(かたわら)に人がいないように」という意味から、現在のような使い方になりました。「傍」は「旁」と描かれることもありますが、読み方は同じく「ぼう」です。

なお、「無」は「む」ではなく「ぶ」と読みます。間違えやすいので注意しましょう。

「若」は「若い」という意味ではなく、「〜のようだ」という意味です。漢文でよく使われるので、覚えておくと便利です。

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「傍若無人」の使い方

  1. 電車の中で大声で電話をするなんて、傍若無人な人だ。
  2. ここは皆が使う公園なのに、彼らは傍若無人に大音量で音楽を流している。

「傍若無人」の由来

前漢(ぜんかん)時代の中国で『史記(しき)』という歴史書が書かれました。その中に、5人の暗殺者について書かれた『刺客列伝(しかくれつでん)』があり、暗殺者の1人に荊軻(けいか)という人物が登場します。この荊軻は、普段は真面目で良い人ですが、酒を飲むと周りを気にせず騒ぎました。

荊軻について書かれた「旁若無人者」という文から、「傍若無人」が生まれました。

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「傍若無人」の類義語

傍若無人には以下のような類義語があります。

  • 傲岸不遜(ごうがんふそん):謙虚(けんきょ)さがなく、相手を見下すような態度。
  • 厚顔無恥(こうがんむち):厚かましく、恥を知らないようなさま。
  • 唯我独尊(ゆいがどくそん):自分だけが偉いとうぬぼれる様子。
  • 放辟邪侈(ほうへきじゃし):わがまま放題に、悪い行為をすること。
  • 眼中無人(がんちゅうぶじん):他人のことを考えず、好き勝手に振る舞うこと。

「放辟邪侈」など難しい四字熟語が多いですが、「傍若無人」の類義語はたくさんあります。会話の中でも使いやすいので、ぜひ覚えてみましょう。

「傍若無人」の対義語

傍若無人には以下のような対義語があります。

  • 遠慮会釈(えんりょえしゃく):他人を思いやり、ひかえめで遠慮深い態度。
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「傍若無人」の英語訳

傍若無人を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • arrogant
    (横柄な)
  • outrageous
    (無法な)
  • selfish
    (自分勝手な)

3つとも、後ろに “behavior” などの名詞をつけて「〜な態度」と名詞形にすることができます。もちろんそのままでも使うことができます。例えば、 “He is selfish.(彼は自分勝手だ)” と言うことはとても多いです。

“outrageous” は極端(きょくたん)な印象を受けるので、意味をよく理解して使いましょう。度合いとしては、 “selfish” がもっとも弱く、 “outrageous” がもっとも極端で強い言い方になります。

まとめ

以上、この記事では「傍若無人」について解説しました。

読み方 傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
意味 人目を気にせず、自分勝手に振る舞うこと
由来 前漢の歴史書『史記』の中の『刺客列伝』より
類義語 傲岸不遜、厚顔無恥、唯我独尊など
対義語 遠慮会釈
英語訳 arrogant(横柄な)

「傍若無人」もその類義語も、決して良い意味では使われず、誰もが言われたくない言葉です。「人目を気にせず、自分勝手に振る舞うこと」がないよう、周りの人のことを考え、慎み(つつしみ)を持って接することが理想的ですね。

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