「傲岸不遜」の意味とは?使い方から英語や対義語や類義語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「傲岸不遜(ごうがんふそん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「傲岸不遜」をざっくり言うと……

読み方傲岸不遜(ごうがんふそん)
意味おごりたかぶって相手を見下す様子。
類義語傲岸無礼(ごうがんぶれい)、傲岸不屈(ごうがんふくつ)、傲慢無礼(ごうまんぶれい)、傲慢不遜(ごうまんふそん)、眼中無人(がんちゅうむじん)、尊大不遜(そんだいふそん)、傍若無人(ぼうじゃくぶじん)、高慢無礼(こうまんぶれい)など
対義語温厚篤実(おんこうとくじつ)、平身低頭(へいしんていとう)、平伏叩頭(へいふくこうとう)、温柔敦厚(おんじゅうとんこう)など
英語訳arrogance(傲慢)

「傲岸不遜」の意味をスッキリ理解!

傲岸不遜(ごうがんふそん):おごりたかぶって相手を見下す様子。

「傲岸不遜」の意味を詳しく

「傲岸不遜」は「傲岸」と「不遜」という2つの語句から構成されています。

「傲岸」の「傲」は、「おご(る)」と読むように、「おごりたかぶる」ことを意味します。また「傲岸」の「岸」は、切り立った崖を意味し、「際立って高く、角が立っているさま」を表しています。

つまり、「傲岸」は「ひどくおごりたかぶっていること」を意味します。

 

「不遜」は「遜」という字に否定の意味の「不」がついている形の単語になります。「遜」は「へりくだ(る)」と読み、「相手を敬う」ことを意味します。したがって「不遜」は、「へりくだらず、相手を敬わない」ことを意味します。

 

以上のことから、傲岸不遜はひどくおごりたかぶり、相手を敬わないことを表します。

「傲岸不遜」の使い方

  1. 彼の傲岸不遜とした態度は、会社中の反感を買っている。
  2. あの傲岸不遜とした態度が直らない限り、彼女の兄とは仲良くなることはできないだろう。
  3. 彼の父は傲岸不遜とした顔つきをしているが、実は優しかったので驚いた。
  4. 傲岸不遜で知られるあの上司の下では、絶対に働きたくない。

「傲岸不遜」の類義語

傲岸不遜には以下のような類義語があります。

  • 傲岸無礼(ごうがんぶれい):驕りたかぶって、威張っているさま。
  • 傲岸不屈(ごうがんふくつ):驕りたかぶって、自分の意見を曲げないさま。
  • 傲慢無礼(ごうまんぶれい):驕りたかぶって、態度が悪いさま。
  • 傲慢不遜(ごうまんふそん):驕りたかぶって、人を見下すさま。
  • 眼中無人(がんちゅうむじん):驕りたかぶって、他人のことは考えないさま。
  • 尊大不遜(そんだいふそん):驕りたかぶって、へりくだらないさま。
  • 傍若無人(ぼうじゃくぶじん):人のことは気にせず、好きなようにふるまうこと。
  • 高慢無礼(こうまんぶれい):態度が大きく、人を見下すさま。

似ている四字熟語が非常に多いです。

「傲岸不遜」の対義語

傲岸不遜には以下のような対義語があります。

    • 温厚篤実(おんこうとくじつ):穏やかで、誠実であること。
    • 平身低頭(へいしんていとう):恐縮して頭を低く下げること。
    • 平伏叩頭(へいふくこうとう):地面に頭を付け、相手に対し恭しい態度をとること。
    • 温柔敦厚(おんじゅうとんこう):穏やかで優しく、相手に対して情があること。

「傲岸不遜」の英語訳

傲岸不遜を英語に訳すと、次のような表現になります。

      • arrogance
        (傲慢)

まとめ

以上、この記事では「傲岸不遜」について解説しました。

読み方傲岸不遜(ごうがんふそん)
意味おごりたかぶって相手を見下す様子。
類義語傲岸無礼(ごうがんぶれい)、傲岸不屈(ごうがんふくつ)、傲慢無礼(ごうまんぶれい)、傲慢不遜(ごうまんふそん)、眼中無人(がんちゅうむじん)、尊大不遜(そんだいふそん)、傍若無人(ぼうじゃくぶじん)、高慢無礼(こうまんぶれい)など
対義語温厚篤実(おんこうとくじつ)、平身低頭(へいしんていとう)、平伏叩頭(へいふくこうとう)、温柔敦厚(おんじゅうとんこう)など
英語訳arrogance(傲慢)

「傲岸不遜」な態度は、周りの人々の気分を害し、場の雰囲気を悪くします。その積み重ねで、その人の周りから人はどんどん離れていくでしょう。

どんなに力をつけても、出世をしても、他人を尊重する気持ちを忘れないことが何より大切です。他の人のよいところに目を向けることができる人になりましょう。