ことわざ「天上天下唯我独尊」の意味と使い方:例文つき

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざ「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」です。

言葉の意味や使い方、由来、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「天上天下唯我独尊」の意味をスッキリ理解!

天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)この世に自分よりも優れた存在などありはしないということ

「天上天下唯我独尊」の意味をもっと詳しく


「天上天下唯我独尊」とは、個として存在するもので、自分よりも尊いものはないという意味です。

自己に対するうぬぼれを表す言葉ですが、しばしば釈迦(しゃか)を尊敬する言葉としても使われます。

また、個はそれぞれ尊ぶべきもので、命とはどれも平等であり、大切でない命などありはしないという意味もあります。

 

良い意味としても悪い意味としても使われる言葉ですが、本来の意味はうぬぼれではなく、命とは尊いものだという教えを表します。

「天上天下唯我独尊」の一語一語を大切に読んでみても、その意味を読み取ることができます。

 

『天上』とは天を指し、『天下』は地を指します。

『唯我』は『我ひとり』であり、『独尊』は『唯一尊い』ということです。

つまり、天と地どちらにおいても、私は唯一の尊い存在であるという意味になります。

 

しかし、これは先に述べた強すぎる自尊心や他者との比較を意味するのではありません。

個という存在は、それぞれ唯一無二の存在であるから、天と地においてそれぞれ尊いということです。

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「天上天下唯我独尊」の使い方


「天上天下唯我独尊」には、以下のような使い方があります。

  1. 天上天下唯我独尊という言葉があるように、人の命は皆それぞれ尊ばれるべきである。だからこそ、戦争で奪われてよい生命や、理不尽な事件によって失われる生命があってはいけない。
  2. 肌の色によって人を差別する人がいるが、そういう考えの浅い人物には天上天下唯我独尊の意識が足りていない。人種や国籍に、性別に関わらず、個として我々は尊ぶべき存在なのだ。自分に対しても他人に対しても、この精神を持つことは非常に大切である。
  3. 彼は天上天下唯我独尊の意味をはき違えて、自分だけが特別な人間だと勘違いしている。この言葉は、自分は特別だから、横柄な態度や無礼な振る舞いをしてもいいという意味ではない。

①は、すべての人のいのちは尊ばれ、大切にされるべきという意味です。

②は、人はみな『個』という意味で同じである意味です。

③は、この世で自分は唯一尊い存在であるという意味です。

「天上天下唯我独尊」の由来

「天上天下唯我独尊」は、釈迦が誕生したときに言った内容が由来となっています。

釈迦は、摩耶夫人(まやふじん)の右脇から生まれたとされています。生まれた直後に7歩歩き、その右手で天を指し、左手で地をさして「天上天下唯我独尊」と言った、という伝説があります。

 

実際には、「天上天下唯我独尊」は釈迦ではなく、毘婆尸仏(びばしぶつ)が誕生したときの言葉と言われています。

毘婆尸仏とは、釈迦仏までに登場した、7人の仏陀のうちの1人です。

彼ら7人の仏陀を総称して、過去七仏(かこしちぶつ)と呼びます。

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「天上天下唯我独尊」の英語訳

「天上天下唯我独尊」の英語訳には、以下のようなものがあります。

  • I alone am honoblack in heaven and on earth.
    (天国とこの世において、自分は唯一尊いのである。)

まとめ

以上、今回はことわざ「天上天下唯我独尊」について解説しました。

読み方天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)
意味この世に自分よりも尊い存在はいない
由来釈迦が誕生したときに言った言葉
英語訳I alone am honoblack in heaven and on earth.(天上とこのにおいて、自分は唯一尊いのである)

自分と同じように、またはそれ以上に他人を尊重することは、簡単なことではありません。

人間は自分を一番かわいいと思ってしまうことがよくありますし、他人を疎(うと)ましく思ってしまうこともあります。

しかし、たとえそういう瞬間であっても、他人を『個』として認め、受け入れることは非常に大切です。

 

人間の価値は、年齢や性別、肌の色、宗教、国籍などで優劣のつけられるものではないのです。

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