四字熟語「馬耳東風(ばじとうふう)の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「馬耳東風(ばじとうふう)」です。

言葉の意味、由来、使い方、類語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「馬耳東風」の意味をスッキリ理解!

馬耳東風(ばじとうふう):他人の意見を受け入れず、聞き流すこと

「馬耳東風」の意味を詳しく

「馬耳東風」の意味は、「他人からの忠告、批判、意見などを受け入れずに聞き流してしまうこと」「話しかけても全く反応がないこと」です。

ことわざに「暖簾(のれん)に腕押し」「柳に風」といった言葉がありますが、意味としてはこれらの言葉に似ています。何を言っても反応がなく、右から左へ聞き流されてしまう様子を表す四字熟語です。

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「馬耳東風」の使い方

前述の通り、馬耳東風はこちらが相手に対して述べた意見や忠告が受け入れられずに聞き流される様子を表します。ですから、使い方としては以下のようになります。

  1. 先生の忠告に対して、馬耳東風の態度は感心しない。
  2. 彼はこちらの意見を馬耳東風に聞き流してしまうから、何を言っても無駄だ。
  3. 人の意見を気にし過ぎるくらいなら、馬耳東風の態度を取ってみるのもいい。

このように、「馬耳東風」は「人の話を聞かない」というマイナスのイメージで使われることが多いです。人の話はしっかりと聞くようにしましょうね。

「馬耳東風」の由来

多くの四字熟語がそうであるように、「馬耳東風」も古代の中国に由来する言葉です。

昔の中国の王朝である「唐(とう)」の時代に、李白(りはく)という詩人がいました。李白は中国史上最高の詩人とされ、「詩仙(しせん)」と呼ばれ称えられている人物です。世界史や古典の教科書には必ずと言って良いほど彼の名前が掲載されています。

「馬耳東風」という四字熟語は、李白の詩が由来とされています。

 

李白は優れた詩の才能を持つ一方で、礼儀や法律の決まりごとを無視した奔放(ほんぽう)な行動も多かったようです。酒を好み、問題を起こして都を追放されたこともあります。

その性格が災いし、時には自分の詠んだ詩が人々に受け入れられないこともありました。李白はこのような状況を嘆いて、「答王十二寒夜独有懐(おうじゅうのかんやどくしゃしておもいありにことう)」という詩の中でこんなことを言っています。

「世の中の人は詩や歌を聞いても、その意味を理解しないで否定するだけである。馬の耳に東風が吹いても、馬は何も感じないのと同じように、世間の人も何も感じることはないのだ。」

この詩では、その自由な性格から、自分の作品が世に認められなかった李白自身の嘆きを表しています。

 

そして今日使われる「馬耳東風」はこの李白の詠んだ詩から来ており、「他人の意見を受け入れずに聞き流してしまうこと」「話しかけても全く反応がないこと」という意味を表すようになりました。

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「馬耳東風」の類義語

馬耳東風には以下のような類義語があります。

  • 対牛弾琴(たいぎゅうだんきん):何の効果もなく無駄なこと。
  • 行雲流水(こううんりゅうすい):物事にこだわらず、自然の流れに従うこと。
  • 虚心坦懐(きょしんたんかい):心に何のわだかまりもなく、素直なこと。
  • 洒々落々(しゃしゃらくらく):さっぱりとしていて、物事にこだわらないこと。

「人の意見を聞かない」という「馬耳東風」の意味から、「全くの無駄であること」「物事にこだわらないこと」といった意味を表す四字熟語が類語としてあげられますね。

「馬耳東風」の対義語

馬耳東風には以下のような対義語があります。

  • 呼牛呼馬(こぎゅうこば):相手に何を言われても逆らわずに従うこと。
  • 付和雷同(ふわらいどう):自分自身のしっかりとした考えもなしに、相手に同意すること。

「相手の意見を聞き入れないこと」の対義語ですから、「相手の意見に従うこと」を意味する熟語が挙げられます。

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「馬耳東風」の英語訳

馬耳東風を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • talking to the wall
    (壁に向かって話す)
  • utter indiffirence
    (無関心を口にする)

上の訳はあくまで直訳であって、日本語に訳すときは「馬耳東風」と訳した方が自然です。どちらの表現も「無駄なこと」「関心がないこと」を表しています。

「馬耳東風」の中国語訳

「馬耳東風」を中国語に訳すと、次のような表現になります。

耳边风ěr biān fēng
(知らん顔をすること)
东风吹马耳dōng fēng chuī mǎ’ěr
(他人の意見を受け入れず、聞き流すこと)

まとめ

以上、この記事では「馬耳東風」について解説しました。

読み方馬耳東風(ばじとうふう)
意味人の意見に耳を傾けず、聞き流すこと
由来唐の詩人である李白が詠んだ詩
類義語対牛弾琴、行雲流水、虚心坦懐など
対義語呼牛呼馬、付和雷同など
英語訳talking to the wall, utter indifference

李白の例に見るように、たとえどんなに才能に恵まれている人でも、人間は1人で全ての物事をこなせるわけではありません。成功するためには、少なからず他の人の協力が必要なのです。

人のいいなりになるのも良くありませんが、人の意見を全く聞かないというのも考えものです。あなたも馬耳東風にならずに、家族や仲間と良い関係を築けると良いですね。

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