「神経質」の意味とは?英語や対義語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「神経質」です。

言葉の意味・具体例・医学的な意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「神経質」をざっくり言うと……

読み方神経質(しんけいしつ)
意味細かいことまでいちいち気に病むこと・ 刺激や変化に対して過敏である性質
医学的な意味不眠やめまい、対人恐怖症などの症状を伴う精神病
類義語几帳面、敏感、繊細、センシティブ、多感
対義語がさつ、無神経、鈍感
英語訳nervous(神経質)

「神経質」の意味をスッキリ理解!

神経質(しんけいしつ):細かいことまでいちいち気に病むこと・ 刺激や変化に対して過敏である性質

「神経質」の意味を詳しく

「神経質」とは、「細かいことまでいちいち気に病むこと・ 刺激や変化に対して過敏である性質」のことです。

「考えなくてもいいことまで気にして、悩んでしまう」という人の性質を表す言葉です。

また、「刺激や変化に対して過敏である性質」の「刺激」とは、物理的なものを指す場合も、精神的なものを指す場合もあります。

また、変化とは、職場や居住環境などのまわりの変化であることが多いです。

「神経質」の具体例

神経質の以下のふたつの意味の具体例をそれぞれ見ていきましょう。

  • 細かいことまでいちいち気に病むこと
  • 刺激や変化に対して過敏である性質

「細かいことまでいちいち気に病むこと」の具体例

「細かいことまでいちいち気に病むこと」の具体例には、以下のようなものがあります。

  • 物を置く位置を決めていて、少しでもズレていると気になる
  • 家族以外の人が握ったおにぎりは食べられない

上のように、「そこまで気にしなくてもいいのに」と思うような細かいことが、どうしても気になってしまうのが「神経質」な人の特徴です。

「刺激や変化に対して過敏である性質」の具体例

  • 旅行先など、自宅のベッド以外では寝つきが悪くなる
  • 新学期には体調を崩しやすい

普通であれば、そこまで気にならないような環境の変化に敏感で、落ち着かなかったり体調を崩してしまうのが「神経質」な人の特徴です。

「神経質」の医学的な意味

「神経質」は、一般的には「人の性質・気質」を表す言葉として使われています。

しかし、もともと「神経質」は医学の分野で、「不眠やめまい、対人恐怖症などの症状を伴う精神病」のことを指す言葉でした。

医学の分野における「神経質」は、以下の3つのタイプに分かれます。

  • 普通神経質:不眠・めまい・頭痛・脱力感・注意散漫
  • 強迫神経症:対人恐怖・不潔恐怖
  • 発作性神経症:不安・呼吸困難

「神経質」の使い方

  1. 大柄な見た目にそぐわず、神経質な男だ。
  2. いじめられたことがトラウマで、周りの目に神経質になってしまった。

➊のように、「神経質な人」という表現をすることが多いです。

➋のように、「神経質になる」という使い方をされることもあります。「神経質になる」とは、「いちいち気にする」「過敏に反応する」という意味です。

いい意味で使われることは少なく「気にしなくてもいいことを過剰に気にしてしまう」という意味で使われます。

「神経質」の類義語

「神経質」には以下のような類義語があります。

  • 几帳面:細かいところまで、物事をきちんと行うさま
  • 敏感:わずかの変化でもすぐ感じとること
  • 繊細:微妙で感じやすいこと
  • センシティブ:感じやすいさま・微妙で慎重を要するさま
  • 多感:ちょっとした事にも感じやすい性質であること

「神経質」の対義語

「神経質」には以下のような対義語があります。

  • がさつ:動作・態度などに落着きがなく、荒っぽくぞんざいなさま
  • 無神経:物事の感じ方が鈍いこと
  • 鈍感:感覚・反応などが鈍いこと

「神経質」の英語訳

「神経質」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • nervous
    (神経質)

まとめ

以上、この記事では「神経質」について解説しました。

読み方神経質(しんけいしつ)
意味細かいことまでいちいち気に病むこと・ 刺激や変化に対して過敏である性質
医学的な意味不眠やめまい、対人恐怖症などの症状を伴う精神病
類義語几帳面、敏感、繊細、センシティブ、多感
対義語がさつ、無神経、鈍感
英語訳nervous(神経質)

「神経質」は、日常生活の中でもよく使われる言葉です。意味だけでなく、使い方や類義語までしっかりと覚えておきましょう。