カタカナ英語「ナイーブ」の意味・使い方とは?naiveとの違いも解説

言葉

ナイーブとは「繊細さや純粋さを表す言葉」です。

ナイーブという言葉は日常的によく聞きますよね。

しかし、なんとなく意味は知っているけど、正しい使い方や語源は知らないという方は多いのではないでしょうか。

この記事では、ナイーブの意味や使い方、語源について分かりやすく解説しています。

 

☆ナイーブをざっくり言うと……

英語表記ナイーブ(naive)
意味繊細さや純粋さを表す言葉
語源英語の “naive”とフランス語の“naif”
類義語ナーバス
イノセント
デリケート など
対義語大胆
果敢
無神経 など
「ナーバスな人」の特徴考えすぎる
冗談が通じない
ネガティブ など

「ナイーブ」の意味

ナイーブ

繊細さや純粋さを表す言葉

例:彼はナイーブな人だ。

「ナイーブ」の使い方

ナイーブには以下のような言い回しがあります。

  • ナイーブなところがある
    例:彼にはナイーブなところがあるが、決して弱虫ではない。
    例:ナイーブなところもその人の個性だ。
    例:誰しもナイーブなところを持ち合わせているものだ。
  • ナイーブな人
    例:彼はナイーブな人というよりも真面目な人だ。
    例:彼女はよくナイーブな人と言われる。
  • ナイーブな問題
    例:人権侵害はナイーブな問題だ。
    例:ナイーブな問題は一朝一夕では解決できない。
  • ナイーブな性格
    例:そんな些細なことで落ち込むなんてナイーブな性格だね。
    例:ナイーブな性格も見方によっては長所だ。

上の例文のように、ナイーブは「ナイーブな〇〇」という言い回しで使用されます。

次にSNSでの使用例を見てみましょう。

「ナイーブ」の注意点

ナイーブは、以下のような言い回しはしないため注意が必要です。

  • ナイーブになる
  • ナイーブな気持ち

ナイーブは、人の性質を表す言葉です。

そのため、一時的な感情や状況を表す場合には使用することができません。

 

こうしたことから、「ナイーブになる」「ナイーブな気持ち」という言い回しはできません。

一時的な感情や状況を表す場合には、類義語のナーバスを使用しましょう。

「ナイーブ」の語源

ナイーブの語源は、英語の “naive” です。

この英語の“naive” は、フランス語の “naif” に由来します。

言葉意味ニュアンス
ナイーブ(日本語)繊細な、純粋なその人の性質を表す
“naif”(フランス語)素直な、無邪気な世間知らずな
“naive”(英語)無知な、騙されやすい幼稚さ、未熟な

それぞれについて詳しく見てみましょう。

フランス語の “naif”

フランス語の“naif” は、女性系が“naive(生まれたままの)”であり、素直な、無邪気なというニュアンスで使用されます。

フランス語の女性系とは
フランス語の名詞は、必ず男性名詞か女性名詞のどちらかに分類されます。

男性名詞、女性名詞の分類はあらかじめ決まっており、辞書などには、その単語の横に男性名詞・女性名詞かの目印が付いています。

一方で、世間知らず、鈍感のようなネガティブな言葉として使用されることもあります。

英語の“naive”

英語の “naive” は、何も知らない、無知な、騙されやすいという意味です。

幼稚さや未熟さを表すため、ほめ言葉としては使用されません。

こうしたことから、日本語のナイーブと同じように使用することはできません。

「ナイーブ」の類義語


ナイーブには以下のような類義語があります。

それぞれについて詳しく見てみましょう。

「ナーバス」について

ナーバスは、神経質になっているさまという意味です。

ナーバスは、ナイーブと違い一時的な感情や状況を表す言葉です。

また、ナイーブよりもネガティブなニュアンスがあります。

例文
彼は試験に落ちてナーバスになっている。

「イノセント」について

イノセントとは、純粋な、無邪気なという意味です。

イノセントは、人の動作や心に対して使用されます。

こうしたことから、インセントはナイーブと非常に意味が近い言葉です。

例文
彼の作品にはインセントな感性を感じさせる。

「デリケート」について

デリケートは、繊細で感じやすく扱いが難しいさまという意味です。

デリケートは、ナイーブやセンシティブの同義語として使用されています。

例文
金融トラブルはデリケートな問題だ。

「センシティブ」について

センシティブは、人が感じやすいさま、慎重に扱われるべき事柄という意味です。

センシティブは、ナイーブと同様に人・物事のどちらにも使用することができます。

例文
彼女はとてもセンシティブなので、あまり深く関わらない方がいい。

「ピュア」について

ピュアは、純粋なという意味を表す言葉です。

ナイーブやインセントとほとんど同じ意味の言葉です。

人の性質や「混じり気が無い」という状況に対して使用されます。

例文
不純物のないピュアな鉱石を手に入れることは難しい。

「ナイーブ」の対義語


ナイーブには以下のような対義語があります。

  • 大胆
    ものを恐れない度胸があること
  • 果敢
    決断力に富み、大胆なこと
  • 無神経
    物事の感じ方が鈍いこと
  • 鈍感
    感覚・反応などが鈍いこと
  • 図太い
    少々の事では、びくびくしない

「ナイーブ」な人の特徴


ナイーブな人の特徴には以下のようなものがあります。

  • 考えすぎる
  • 冗談が通じない
  • ネガティブ

上記のような特徴を持つ人は「ナイーブな人」と言われることがあります。

一方で、英語で “naive” と言う場合、「鈍感だ」「無知だ」という意味であるため使用する際には注意が必要です。

「ナイーブ」のまとめ

以上、この記事ではナイーブについて解説しました。

英語表記ナイーブ(naive)
意味繊細な、純粋な
語源英語の “naive”とフランス語の“naif”
類義語ナーバス
イノセント
デリケート など
対義語大胆
果敢
無神経 など
「ナーバスな人」の特徴考えすぎる
冗談が通じない
ネガティブ など

ナイーブは日常的によく使用する言葉です。

そのため、この記事を参考に意味や使い方を確認しておきましょう。