「前代未聞」の意味とは?使い方から類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「前代未聞(ぜんだいみもん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「前代未聞」をざっくり言うと……

読み方前代未聞(ぜんだいみもん)
意味今まで一度も聞いたことがないような珍しいこと
類義語先代未聞、前人未到、空前絶後など
英語訳unprecedented in history(歴史のなかで例のない)など

「前代未聞」の意味をスッキリ理解!

前代未聞(ぜんだいみもん):今まで一度も聞いたことがないような珍しいこと

「前代未聞」の意味を詳しく

「前代」は、「前の時代」や「先代」を意味します。

「未聞」は、まだ聞いたことがないことを意味します。

二つの熟語の意味を合わせた「前代未聞」は、「今まで一度も聞いたことがないこと」「非常に珍しいこと」「程度の甚だしいこと」を表します。

「前代未聞」の使い方

  1. 先日、陸上競技会が行われた。鈴木くんの100m走のタイムはとても早く、前代未聞の記録だった。
  2. 隣町で起きた傷害事件はとても残虐(ざんぎゃく)で、まさに前代未聞の出来事であった。
  3. 初心者ばかりで構成されたチームが甲子園に出場するとは、前代未聞だ。

「前代未聞」の類義語

「前代未聞」には以下のような類義語があります。

  • 前人未到(ぜんじんみとう):過去に人が成し遂げたことのなかった結果。
  • 空前絶後(くうぜんぜつご):今までに例がなく、今後も決して有り得ないであろうこと。
  • 先代未聞(せんだいみもん):未だかつて聞いたことがないほど、程度の甚だしい(はなはだしい)こと。
  • 破天荒解(はてんこうかい):今まで誰も成し得なかったことを初めて成し遂げること。

「前代未聞」は、自然現象などを含むあらゆる事象に対して使うことができますが、「前人未踏」は人間が出した結果に対してのみしか使うことができません。

なお、「前人未到」と同じ読み方をする「前人未踏」と言う四字熟語があります。「前人未踏」は「過去に人が行ったことのない場所」を表し、意味が異なるので注意しましょう。

「空前絶後」は、過去と未来両方における可能性を否定します。一方、「前代未聞」は、「今まで有り得なかった」というように、過去の可能性を否定します。

つまり、「前代未聞」は、「これから先も有り得ないだろう」というように未来の可能性を否定することはないのです。

「前代未聞」の英語訳

「前代未聞」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • unprecedented in history
    (歴史のなかで例のない)
  • unheard-of
    (前例のない)
  • have never heard of~
    (〜を今まで聞いたことがない)

まとめ

以上、この記事では「前代未聞」について解説しました。

読み方前代未聞(ぜんだいみもん)
意味今まで一度も聞いたことがないような珍しいこと
類義語先代未聞、前人未到、空前絶後など
英語訳unprecedented in history(歴史のなかで例のない)など

「前代未聞」はよく耳にする四字熟語なので、意味をしっかり理解しましょう。