「よりすぐり」の意味とは?「えりすぐり」との違いは?例文まで解説

言葉

「よりすぐり」とは「良いもののなかから、特に良いものを選ぶこと」という意味です。

「漢字ではどのように書くの?」「英語ではどのように表すの?」など、様々な疑問をもつ人が多いのではないでしょうか。

この記事では、「よりすぐり」の意味や漢字表記、使い方、英語訳などについて詳しく解説します。

「よりすぐり」の意味

よりすぐり

良いもののなかから、特に良いものを選ぶこと

「よりすぐり」は、「良いもののなかから、特に良いものを選ぶこと」を表します。

「優れた人々のなかから、特に優れた人を選ぶ」という場合にも使うことができます。

「よりすぐり」の漢字表記

「よりすぐり」は、漢字で「選りすぐり」と書かれることもあります

ただし、「選りすぐり」という表記は、常用漢字で定められていないため、「よりすぐり」とひらがなで書くことのほうが多いです。

なお、「選りすぐり」と漢字で書く場合、「えりすぐり」と読むこともできます。

「えりすぐり」と読んでも、「よりすぐり」と読んでも問題ありません。

「よりすぐり」の使い方

「よりすぐり」は、「よりすぐりの〇〇」というかたちで使います。

〇〇部分には、物や人が入ります。

具体的な例文を見てみましょう。

例文
  1. よりすぐりの食材を調理する。
  2. あの骨董店では、よりすぐりの品々が販売されている。
  3. 彼の家には、よりすぐりの楽器がたくさんある。
  4. よりすぐりの美酒を、心ゆくまで味わってください。
  5. このプロジェクトチームには、よりすぐりの人材が揃っている。
  6. あのチームには、よりすぐりの選手が所属している。
  7. 私立A高校には、全国から集まったよりすぐりの秀才が通っている。
  8. オーディションの結果、よりすぐりの逸材(いつざい)がヒロインに決まった。
  9. よりすぐりの精鋭(※)が頭脳戦を繰り広げる。
(※) 「よりすぐりの精鋭」は厳密には誤用

精鋭とは、「選びぬかれた、優秀な人々」という意味です。

つまり、精鋭という言葉に、すでに「選ばれた」という意味が含まれているのです。

そのため、「よりすぐりの精鋭」という表現は、厳密には二重表現です。

しかし慣例として、「よりすぐりの精鋭」という言い回しはよく使われています。

「よりすぐった〇〇」

「よりすぐった〇〇」は、「よりすぐりの〇〇」と同じ意味を表すことができます。

名詞の「よりすぐり」を動詞にすると、「よりすぐる」になります。

「よりすぐった〇〇」は、「よりすぐる」をもとにした表現なのです。

参考までに、例文を見てみましょう。

例文
  1. このチームのメンバーは、よりすぐったの人材ばかりだ。
  2. デパートの地下では、よりすぐったスイーツが販売されている。

「よりすぐり」の成り立ち


「よりすぐり」は、動詞の「よりすぐる」が、名詞のように変化したかたちです。

「よりすぐる」の成り立ち

「よりすぐる」は、以下の二語から成り立つ言葉です。

「よりすぐる」の成り立ち
  • 選る(よる/える)
    複数のものから良いものを選ぶこと
  • 選る(すぐる)
    複数の良いものから、特に良いものを選ぶこと

つまり、「よりすぐる」は、「良いものを選ぶ」意味の二語が組み合わさった言葉なのです。

「よりすぐり」の類義語

「よりすぐり」には、たくさんの類義語があります。

「よりすぐり」の類義語は、以下の2つのパターンに分けられます。

類義語のパターン
  1. 選ぶという意味が含まれるもの
  2. 選ぶという意味はないもの

以下、それぞれのパターンに分けて説明します。

類義語①選ぶという意味が含まれるもの

選ぶという意味が含まれている類義語には、以下のようなものがあります。

  • 選り抜き(えりぬき / よりぬき)
    良いものを選ぶこと
  • 選抜(せんばつ)
    良いものを選ぶこと
  • 厳選(げんせん)
    厳しい基準で選ぶこと
  • 精選(せいせん)
    注意して、特に良いものを選ぶこと
  • 特選(とくせん)
    特別に良いものを選ぶこと
  • 選り取り(よりどり)
    たくさんのものから好きなものを選ぶこと
  • 精鋭(せいえつ)
    選び抜かれた優れた人
  • 粒選り(つぶより)
    たくさんのものから、良いものを選ぶこと
  • 取捨選択(しゅしゃせんたく)
    悪いものを捨て、良いものだけを選ぶこと

「よりすぐり」と「選り抜き」「選抜」の違い

「よりすぐり」と「選り抜き」「選抜」には、次のような違いがあります。

  • よりすぐり
    優れたもののなかから、さらに優れたものを選ぶ
  • 選り抜き・選抜
    優れたものと劣ったものが混ざったものから、優れたものを選ぶ

「よりすぐり」と「厳選」の違い

「よりすぐり」と「厳選」は、どちらも「良いもののなかから、特に良いものを選ぶ」という意味をもちます。

ただし、細かいニュアンスには、次のような違いがあります。

  • よりすぐり
    「厳しい目で選ぶ」という意味は含まない
  • 厳選
    「厳しい目で選ぶ」という意味を含む

「よりすぐり」は、単に選ぶという意味だけを表すのに対して、「厳選」には厳しい目で選ぶという意味も含まれるのです。

類義語②選ぶという意味はないもの

選ぶという意味がない類義語には、以下のようなものがあります。

  • 粒ぞろい
    集まった人たちの能力が高いこと
  • オールスター
    特定の分野での、素晴らしい人たちが集まること
  • ドリームチーム
    優秀な選手から構成されるチーム
  • お歴々
    身分や格式が高い人たち
  • 錚々(そうそう)たる
    とても優れた人たち
  • 卓抜(たくばつ)
    他のものよりも優れていること

上記の類義語は、「良いもの・人」「優れている」という意味に重点をおいた類義語です。

「よりすぐり」とは異なり、選ぶという意味がありませんから、注意しましょう。

「よりすぐり」の対義語

「よりすぐり」には以下のような対義語があります。

「よりすぐり」は、「良いものから、特に良いものを選ぶ」という意味をもっています。

したがって、「優劣などに関わらず、たくさんのものが存在している」という意味の言葉が、「よりすぐり」の対義語となるのです。

「よりすぐり」の英語訳

「よりすぐり」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • specially selected
    (よりすぐりの〜)
  • special selection
    (特別に選び抜かれたもの)
  • choose the very best
    (2つのものから、より良いものを選ぶ)
  • select the very best
    (複数のものから、最も良いものを選ぶ)

“choose the very best” と “select the very best” の違い

“choose the very best” と “select the very best” は似ている表現です。

このうち、“select the very best” のほうが、「よりすぐり」の英語訳としてより適切といえます。

なぜなら、“choose” は2つのものから選ぶことを指すのに対して、“select” は複数のものから選ぶことを指すからです。

「よりすぐり」のまとめ

以上、この記事では「よりすぐり」について解説しました。

漢字表記選りすぐり
意味良いもののなかから、特に良いものを選ぶ
成り立ち動詞「よりすぐる」が変化したかたち
類義語選り抜き、選抜、厳選など
対義語寄せ集めなど
英語訳specially selected(よりすぐりの)など

「よりすぐり」には、「良いものが集まっているなかから、特に素晴らしいものを選ぶ」というポジティブな意味合いがあります。

とっておきのものを選んだ場面で、「よりすぐり」という言葉を使ってみましょう。

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Chinatsu
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新卒1年目でWebライター3年目。 学生時代からWebライターの仕事を始め、多くの記事を執筆・編集してきました。 丁寧な解説に定評があります。