今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「バイタリティ」です。
「バイタリティ」の意味・使い方・語源・類義語などについて分かりやすく解説します。
「バイタリティ」とは?
「バイタリティ」の意味を詳しく
「バイタリティ」とは、生命力や活力、活気などを総合的に表すカタカナ語です。
関連して、「持久力」や「持続力」を表すこともあります。活力があれば、物事に長時間取り組むことができるであろうという考えから、持久力・持続力を表すようになりました。
「バイタリティ」は、生命がみなぎった状態やパワーにあふれた状態を表す言葉で、生命力や活力、活気、生き生きとした力などと訳されることが多いです。
非常にポジティブな意味を持つ言葉であり、褒め言葉として使われることも多いです。
「バイタリティ」のある人は、仕事においても高い目標を掲げ、活力をもって取り組むことができます。それもあり、企業の採用ページなどに、「求める人材像」として「バイタリティのある人」と書いていることも多いです。
「バイタリティ」は、人間に対してだけではなく、動物(人間を含まない狭義の動物)や植物に対しても使われることもあります。
動物や植物に対して使う「バイタリティ」は、ぐんぐんと成長していく力です。早いスピードで成長したり、相対的に大きく成長したりした場合には、動物や植物にも「バイタリティ」という言葉を当てることができます。
「バイタリティ」の使い方
- 私の上司はバイタリティに溢れ、素晴らしい成績を次々に残している。
- バイタリティのある子に育って欲しいと言われて育てられた。
- 我が家で飼っている犬は異常なスピードで成長しており、バイタリティのある子だと言わざるを得ない。
上の例文のように、「バイタリティ」は、「ある」「ない」「溢れる」などの表現を後ろに伴うことが多いです。
また、➂の例文のように、人間以外に動物や植物に対しても「バイタリティ」を使うことができます。
「バイタリティ」の語源
「バイタリティ」の語源はラテン語の “vita” です。
ラテン語の “vita” には「生命」という意味があります。
「生命」を意味するラテン語 “vita” が語源となり、形容詞として使われる英単語が “vital” です。
「生命の」「活気のある」という意味を持つ形容詞 “vital” の名詞形が “vitality” です。
これが日本でも、生命力や活力、活気などを総合的に表すカタカナ語として使われているのです。
形容詞 “vital”
形容詞 “vital” には以下のように4つの意味があります。
- きわめて重要な
- 生命の
- 生死にかかわる
- 活気のある
「きわめて重要な」は一見、語源であるラテン語 “vita” が意味する「生命」とは関係無いものだと思うかもしれません。
しかし、人間を含む動物や植物にとって、「生命」は一番重要なものであると言えます。
「バイタリティ」の類義語
「バイタリティには以下のような類義語があります。
- 生気(せいき):生き生きとした気力
- 英気(えいき):すぐれた才気、何かをしようとする元気
- 気勢(きせい):意気込んだ気持ち
- エネルギー・エナジー:物事を成し遂げる気力・活力
医療用語の「バイタル」
語源の項目で、英単語 “vital” は形容詞として使われていることに触れました。日本語では、「バイタル」は医療用語として使われています。
「バイタル」は、「バイタルサイン」の略で、生命兆候(ちょうこう)のことです。患者が生きているかどうかの状態を把握するための重要な指標を指します。
具体的には、体温・呼吸・脈拍・血圧・意識などです。
まとめ
以上、この記事では「バイタリティ」について解説しました。
英語表記 | バイタリティ(vitality) |
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意味 | 生命力や活力、活気< |
語源 | ラテン語の “vita” |
類義語 | 生気、英気、気勢など |
医療用語 | 患者が生きているかどうかの状態を把握するための重要な指標 |
「バイタリティ」に溢れる人は仕事を含め、さまざまな場面で重宝されます。日常生活においても、そのような人の周りにいるだけで刺激を受けることでしょう。
自分自身が「バイタリティ」のある人間になるためには、まずは夢や希望を持つことから始めることです。
気力や活力を持って努力し続けられると、いつしか「バイタリティ」に溢れる人間になれるかもしれません。