「頓挫(とんざ)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「頓挫(とんざ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「頓挫」の意味をスッキリ理解!

頓挫(とんざ):勢いが途中で弱くなる、または無くなること。文章などの調子が途中で変わること。

「頓挫」の意味を詳しく

「頓挫」には以下のような意味があります。

「頓挫」の意味
  • 途中で勢いが弱まること、または無くなること
  • 文章などの調子が、途中で変わること
  • 【医療】痙攣や発作などの症状がおさまる
  • 【競馬】馬が試合に出場できなくなること

「頓挫」の意味について、「頓挫」の漢字の意味と一緒に詳しく見ていきましょう。

意味①:途中で勢いが弱まること、または無くなること

「頓挫」の一番メインの意味は、途中で勢いが弱まること、または無くなること」です。

特に計画や事業が行き詰まることを指します。

たとえば「計画が頓挫する」の場合は計画に問題が起こって立ち消えになったり、勢いが弱くなったりすることを指します。

意味②:文章などの調子が、途中で変わること

「頓挫」には「文章などの調子が、途中で変わること」という意味もあります。

文章だけでなく、スピーチなどの調子についても使うことができます。

ただ「頓挫」と言った時にこの意味になることは少なく、「抑揚頓挫」などの四字熟語の中で使われる意味です。

ちなみに、「抑揚頓挫(よくようとんざ)」は「言葉の調子を変えたり、勢いを急に変えること」という意味です。

意味③:【医療】痙攣や発作などの症状がおさまる

「頓挫」は医療用語としては「痙攣や発作などの症状がおさまる」という意味で用いられます。

この場合の「頓挫」は「予想に反して勢いが弱まる」というニュアンスが強いです。

そのため、「期待通りに症状がおさまった場合に使うのは変だ」と考える人もいます。

正確に意味を伝えたい場合は「おさまる」「止まる」などの表現を用いたほうが無難でしょう。

意味④:【競馬】馬が試合に出場できなくなること

「頓挫」は競馬用語で「馬が試合に出場できなくなること」を表します。

「状態が良好だった馬の調子が急に悪くなる」というニュアンスが強いです。

「頓挫」の漢字の意味

「頓挫」の漢字には以下のような意味があります。

「頓挫」の漢字の意味
  • :急に、にわかに
  • :途中で勢いが衰える

2つの漢字で「途中で急に勢いが衰える」という意味を表していることがわかります。

「頓挫」の使い方

  1. 来週のプレゼンに向けて準備をしていたが、パソコンが壊れてしまい頓挫をきたした。
  2. その計画は出だしは順調だったが、実現する前に頓挫した。
  3. 彼が余計なことをしたせいで、せっかくの計画が頓挫した。

上記の例文のように、「頓挫」は以下のような言い回しで用いられることが多いです。

「頓挫」のよくある言い回し
  • 頓挫する
  • 頓挫をきたす
  • 〇〇が頓挫

「頓挫」がつく言葉

「頓挫」がつく言葉には以下のようなものがあげられます。

  • 抑揚頓挫
  • 沈鬱頓挫
  • 一頓挫
  • 頓挫薬

それぞれの言葉の意味について詳しく見ていきましょう。

抑揚頓挫

「抑揚頓挫」とは、「言葉の調子を変えたり、勢いを急に変えること」という意味です。

スピーチの様子を表す時に用いられることが多いです。

沈鬱頓挫

「沈鬱頓挫」とは、「文章の内容が奥深いあまり、意味が通じにくく読みにくいこと」です。

難しい文章を読んだ時に用いられることが多い表現です。

一頓挫

「一頓挫」とは、「順調に進んできた物事の勢いが途中で急にくじけること」です。

「頓挫」の意味に「これまで順調に進んできた」というニュアンスが加わります。

「頓挫」の意味を一層強調したい時にも用いられます。

頓挫薬

「頓挫薬」は片頭痛などの治療に用いられる薬です。

頭痛をおさえる作用があります。

頓挫薬には、トリプタン系薬剤などの種類があります。

「頓挫」の類義語

頓挫には以下のような類義語があります。

  • 挫折(ざせつ):途中で駄目になること
  • 蹉跌(さてつ):つまずくこと
  • 衰退(すいたい):おとろえて勢いを失うこと
  • 中止(ちゅうし):進行していた事を途中でやめること
  • 立ち消え(たちきえ):物事が計画段階などでとりやめになること
  • 沙汰止み(さたやみ):命令・計画などが中止になること
  • おじゃん:物事が途中でダメになること
  • 中倒れ(なかだおれ):計画などが途中でダメになること
  • 空中分解(くうちゅうぶんかい):計画などが途中で分裂したりつぶれたりすること
  • 水の泡(みずのあわ):努力が無駄になること
  • ポシャる:計画などがつぶれてダメになること
  • 暗礁(あんしょう)に乗り上げる:思いがけない困難で進行が妨げられること

「頓挫」と「挫折」の違い

「頓挫」と「挫折」には以下のような違いがあります。

  • 頓挫:計画などが途中でダメになること
  • 挫折:計画などが途中でダメになって意欲や気力を失うこと

「挫折」には「頓挫」の意味に加えて「意欲や気力を失う」というニュアンスが加わるのです。

また、「頓挫」は計画・事業など「モノ」を主語にとることはあっても、人を主語にとることはありません。

一方、「挫折」は「彼女は挫折した」などと、人を主語にとることが多いです。

「頓挫」の対義語

頓挫には以下のような対義語があります。

  • 円滑(えんかつ):物事が滞り(とどこおり)なく進むこと
  • 順調(じゅんちょう):物事が予定通りによどみなく進む様子
  • 貫徹(かんてつ):物事をやりとおすこと
  • 完遂(かんすい):完全にやりとげること
  • 成就(じょうじゅ):計画通りに成し遂げること
  • 成し遂げる:物事を最後までやり通すこと

「頓挫」の英語訳

頓挫を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • fail
    (失敗する)
  • setback
    (後退、挫折)
  • standstill
    (行き詰まり)
  • frustration
    (失敗)
  • abort
    (中止になる)

“setback” “standstill” は名詞です。

“experience a setback(挫折を経験する)” や “be at a standstill(行き詰まる)” のように動詞と共に使いましょう。

“fail” は「失敗する」という意味です。

「計画などが途中で続けられなくなる」という意味で「頓挫」を使う時には、 “fail” を使用しましょう。

まとめ

以上、この記事では「頓挫」について解説しました。

読み方頓挫(とんざ)
意味勢いが途中で弱くなる、または無くなること。文章などの調子が途中で変わること
類義語挫折、蹉跌、衰退など
対義語円滑、順調、貫徹など
英語訳fail(失敗する)

「頓挫」は、ニュースやビジネスシーンなどで日常的に耳にする言葉です。

意味や使い方等を是非覚えてみてください。