「主観(しゅかん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「主観(しゅかん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「主観」の意味をスッキリ理解!

主観(しゅかん):その人ひとりのものの見方

「主観」の意味を詳しく

「主観」は、その人ひとりのものの見方という意味です。自分ひとりの考え方やものの見方によっているさまを表します。

「主観」の意味を理解するにあたり、わかりやすい例を示します。

時間経過の感じ方

30分間スポーツをするとします。スポーツが得意な人にとっては、30分はあっという間に感じるでしょう。一方スポーツが苦手な人にとっては、30分がとても長く感じ、早く終わって欲しいと願うかもしれません。

このように、同じことをしていても人によって時間が経つ感覚に差があるのは、頭の中の感情と関連しているからです。人によって異なる感覚やものの見方を「主観」と言います。「主観」は人によって異なるだけでなく、感情や状況によって変化するものです。

 

また、自分の好みなど他人とは異なる自分だけの基準を元に行動してしまうと、独りよがりになってしまいます。

このように、「主観」だけを頼りにしていると、自分の世界に閉じこもってしまって周りが見えなくなるというネガティブなニュアンスで用いられることもあります。

「主観」の使い方

  1. できるだけ主観を排除して考察する必要がある。
  2. 映画を見た後に、主観的な感想を述べた。
  3. 主観的な見方は、周りからの受け取り方が異なることもある。

「主観」の使い方は、単体で名詞として用いる場合と「主観的」の形で形容詞として用いる場合が代表的です。

「主観的」とは
「主観的」の意味は、「主観」の意味とほとんど変わりません。判断や行動が自分1人の感じ方や体験に基づいていることや様子を意味します。

「主観」の語源

「主観」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :つかさどる
  • :注意して観る、ものの考え方や意識

上記の意味から、「主観」は自分の立場からの見方や考えという意味になります。働きかける側からの見方という意味です。

「主観」は18世紀ごろまでは性質や状態、作用などの物事を認識する働きを意味しました。近世以降では、認識して行為に移す人間存在の中心であり、外界に対する自我を意味するようになりました。カントは先験的意識としての「主観」を設定したとされます。

「主観」の類義語

「主観」には以下のような類義語があります。

  • 主体的:他人の干渉や保護を受けず、自分から進んで行動するさま
  • 恣意:自分の思うまま、思いついた考え
  • 個人的:公的立場を離れた一個人を主体とするさま
  • 独断的:他人の意見を聞くことなく、独りよがりな判断を主張すること
  • 利己的:自分の利益を中心に考え、他人の立場などを考えないで行動するさま

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「主観」の対義語

「主観」には以下のような対義語があります。

  • 客観:特定の立場にとらわれない見方、第三者の立場からの考え
  • 公正:偏りがなく、正当なこと
  • 公平:判断や行動にあたり、いずれにも偏らないこと
  • 論理的:きちんと筋道立てて考える様子

「主観」の代表的な対義語は、「客観」です。

「主観」が自分1人の見方に限定されているのに対し、「客観」は特定の立場や見方にとらわれないことを表します。「客観」は感情や状況に左右されず、全員に共通なものです。数字などの指標を用いることが多いです。

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「主観」の英語訳

「主観」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • subjective
    (主観的)

まとめ

以上、この記事では「主観」について解説しました。

読み方主観(しゅかん)
意味その人ひとりのものの見方
語源「つかさどる」「注意して観る」
類義語主体的、恣意、個人的など
対義語客観、公正、公平
英語訳subjective(主観的)

「主観」は日常的に用いられる言葉です。正しい意味を改めて確認しましょう。