今回ご紹介する言葉は、熟語の「紹介(しょうかい)」です。
言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「紹介」をざっくり言うと……
読み方 | 紹介(しょうかい) |
---|---|
意味 | 未知の人同士や物事の間に入って |
語源 | 「引き合わせる」「間でとりもつ」という意味の漢字から |
類義語 | 引き合い、斡旋、仲介など |
英語訳 | introduce, present |
「紹介」の意味をスッキリ理解!
「紹介」の意味を詳しく
「紹介」は、未知の人同士や物事の間に入って引き合わせることという意味です。
「紹介」の意味は、2つに分けることができます。
- 人と人とを引き合わせて仲立ちすること
- まだ知られていない物事を世間に広く知らせること
「自己紹介」や「友人に家族を紹介する」などは、①の意味で「紹介」が用いられています。知らない人同士の間に入って情報を提供することです。
②の意味では、「日本文化を海外に紹介する」などの形で用いられます。海外では知られていない日本の文化を教え伝えるという内容です。
「紹介」の使い方
- 本日の講師の先生をご紹介いたします。
- 昨日の新聞でこのお店が紹介されていた。
- 今度のプレゼンで新商品を紹介する役を任された。
①の例文は、人と人とを引き合わせて仲立ちすることの意味で「紹介」が使われています。
②③の例文はまだ知られていない物事を世間に広く知らせることの意味です。
「紹介」は、敬語表現である「ご紹介」を用いる場合に使い方が複雑になります。
「ご紹介」を使って敬意を示す場合には、敬意を示す対象が「紹介される側」と「紹介する側」で分けられます。
「紹介される側」に敬意を示したいときには、主に謙譲語を使います。謙譲語は、行為の主体よりも行為の及ぶ対象が上位である場合に使われ、行為の及ぶ相手を高める意味合いが強くなります。
以下に「紹介される側」に敬意を示した表現の例を挙げます。自分が目上の人を紹介する場面で使われます。
- ご紹介します
- ご紹介いたします
- ご紹介させていただく
「紹介する側」に敬意を示す場合には、尊敬語を用いて行為の主体を高めます。
以下が「紹介する側」に敬意を示す例です。
- ご紹介になる
- ご紹介いただく
- ご紹介ください
誤った敬語表現を用いると、異なる方向性に敬意を示してしまう可能性があるので注意しましょう。
「紹介」の語源
「紹介」を構成する漢字の意味は、ぞれぞれ以下の通りです。
- 紹:ひきあわせる。とりもつ。
- 介:間に挟まる。間でとりもつ。
2語を合わせると、「間に入ってとりもつ」という意味になります。
ここから、「紹介」は未知の人同士や物事の間に入って引き合わせることという意味であることが推測できます。
「紹介」の類義語
「紹介」には以下のような類義語があります。
「斡旋」「仲裁」「仲介」には、「紹介」よりもさらに手厚い行為が含まれています。
「紹介」の英語訳
「紹介」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- introduce
- present
“introduce”, “present”はいずれも動詞です。名詞にすると、”introduction”, “presentation”になります。
以下が例文です。
- Please introduce yourself to everyone.
(みんなに自己紹介をしてください。) - May I present Mr.Johnson to you?
(あなたにジョンソン氏をご紹介してもよろしいですか?)
まとめ
以上、この記事では「紹介」について解説しました。
読み方 | 紹介(しょうかい) |
---|---|
意味 | 未知の人同士や物事の間に入って |
語源 | 「引き合わせる」「間でとりもつ」という意味の漢字から |
類義語 | 引き合い、斡旋、仲介など |
英語訳 | introduce, present |
「紹介」は日常的に馴染みのある言葉ですが、意味が2つ存在することや、敬語表現が複雑であることなど、正しい使い方を認識せずに使っていることも多いのではないかと思います。これを機にぜひマスターしましょう。