故事成語「宋襄の仁(そうじょうのじん)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「宋襄の仁」です。

「宋襄の仁」の意味、例文、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「宋襄の仁」の意味をスッキリ理解!

宋襄の仁(そうじょうのじん):無用の憐れみをかけること

「宋襄の仁」の意味を詳しく

「宋襄の仁」とは、無用の憐れみをかけることです。

また、不必要な情けをかけたためにひどい目にあうことのたとえでもあります。

そして、「余計なことをした」というネガティブな意味で使われることが多いでしょう。

 

ちなみに、「宋襄」とは、春秋時代の宋という国の襄公(じょうこう)のことを表しています。

また、「」とは、思いやりやなさけのことを表しています。

つまり、「宋襄の仁」とは、もともとは「宋の襄公が見せた情け」のことを表していたのです。

 

そう聞くとポジティブな意味に聞こえますよね。

しかし、宋襄の仁がネガティブな意味を持っている理由は由来を見ればわかっていただけると思います。

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「宋襄の仁」の例文

  1. 敵チームが反則で1人少ない時に、あえて積極的に攻めないのは宋襄の仁だ。
  2. やさしさは大切だが、宋襄の仁をしているとライバルに負けてしまうぞ。
  3. 彼は優しすぎるので、時々、宋襄の仁をしているように思う。

「宋襄の仁」の由来

「宋襄の仁」の出典は『春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)』の「僖公(きこう)二十二年」という章と、『十八史略(じゅうはっしりゃく)』の「春秋戦国(しゅんじゅうせんごく)・宋」です。

詳しく見ていきましょう。

 

ある時、襄公は楚(そ)と戦うことになりましたが、兵の数は楚の数が圧倒的に多い状況でした。

そして、襄公が楚の国の大軍と対峙した時、襄公の軍勢は準備万端でしたが、敵の布陣はまだ整っていませんでした。

よって、目夷(めい)は敵の布陣が整う前に先制攻撃を仕掛けるように進言しました。

 

しかし、襄公は「君子は人が困っているとき、それにつけこまないものだ」と言い、進言を却下しました。

これを見て、目夷は「襄公は戦を知らないようだ」と思ったようです。

そして、襄公は宣言通り、楚の布陣が整うまで攻撃しませんでした。

その結果、襄公は楚に大敗してしまいました。

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「宋襄の仁」の類義語

「宋襄の仁」には以下のような類義語があります。

  • 敵に塩を送る
  • 蛇を画きて足を添う(へびをえがきてあしをそう)
  • 阿房律儀(あほうりちぎ)

「宋襄の仁」の英語訳

「宋襄の仁」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • useless tender feeling
    (不必要なやさしさ)
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まとめ

以上、この記事では「宋襄の仁」について解説しました。

読み方宋襄の仁(そうじょうのじん)
意味無用の憐れみをかけること
由来襄公が楚の布陣が整うまで攻撃しなかったことから
類義語敵に塩を送る、蛇を画きて足を添う、阿房律儀
英語訳useless tender feeling

他者に情けをかけることは大切ですが、それは場合によるんですね。

例えば、ライバル会社に意味もなく利益を与えてしまっては、自社の利益が損なわれてしまいます。

「宋襄の仁」にならないように気を付けていきたいですね。

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