故事成語「蛇足(だそく)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「蛇足」です。

「蛇足」の意味、例文、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「蛇足」の意味をスッキリ理解!

蛇足(だそく):余計であり、なくてもいい無駄なもののたとえ

「蛇足」の意味を詳しく

「蛇足」とは、余計であり、なくてもいい無駄なもののたとえです。

この言葉は余計なことをしないように戒める場合に用いられることが多いでしょう。

また、意見を述べるとき、謙遜して用いる場合もあります。

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「蛇足」の例文

  1. 蛇足ですが、私からこの件について、少々補足させていただきます。
  2. 企画書のこの部分は完全に蛇足だ。省いてもう一度提出しろ。
  3. 蛇足の部分を作らないように努力しているが、余計な内容が入ってしまうことも多い。

➊の例文では謙遜して、➋では戒めとして「蛇足」を用いていますよね。

「蛇足」の由来

「蛇足」の出典は『戦国策(せんごくさく)』の「斉策(せいさく)」という章です。

詳しく見ていきましょう。

 

中国の戦国時代、縦横家(じゅうおうか)の陳軫(ちんしん)が斉(せい)という国の君主からある依頼を受けます。

それは、「魏(ぎ)の国に侵攻して勝利し、さらに斉(せい)の国に侵攻しようとする楚(そ)の昭陽将軍を止めるように説得できないか」というものでした。

陳軫はこの依頼を受けます。

 

さっそく、陳軫は昭陽将軍と面会します。

そして、「魏への侵攻を成功させた時点であなたの楚の中での序列は一位になるだろう。そして、もし斉への侵攻が成功しても地位はこれ以上上がりようがない。しかも、斉への侵攻が失敗してしまったら、失脚してしまう可能性がある。このようなリスクをおかす必要があるのか」と言います。

ちなみに、陳軫はこの話をするときにたとえ話をしました。

それが以下の内容です。

 

あるとき、楚の国で酒をめぐって誰が一番はやくヘビの絵を描けるか競争が行われました。

そして、一番先に描き終わった男は周りの人が描き終えるのにまだ時間があったため、「私は足を描く余裕もあるぞ」と言って、実際に足を描いてしまいました。

すると、別の者が「ヘビには足がないはずだから、これはヘビの絵とは言えない」と言い、酒を飲んでしまいます。

そして、「蛇足」を描いた男は、酒を得ることができませんでした。

 

ちなみに、陳軫の説得により、将軍は斉を攻めるのをやめました。

『戦国策』

『戦国策』とは、戦国時代の遊説の士の言説や献策などの逸話を国別にまとめあげた書物です。

「戦国時代」という名前はこの書物が由来になっています。

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「蛇足」の類義語

「蛇足」には以下のような類義語があります。

  • 蛇足を為す(だそくをなす)
  • 蛇を画きて足を添う(へびをえがきてあしをそう)
  • 無用の長物(むようのちょうぶつ)
  • 薬も過ぎれば毒となる
  • 過ぎたるは猶及ばざるが如し(すぎたるはなおおよばざるがごとし)

「蛇足」の対義語

「蛇足」には以下のような対義語があります。

  • 画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)
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「蛇足」の英語訳

「蛇足」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Put a fifth wheel to the coach.
    (馬車に5つめの車輪をつける)

まとめ

以上、この記事では「蛇足」について解説しました。

読み方蛇足(だそく)
意味余計であり、なくてもいい無駄なもののたとえ
由来『戦国策』の、ヘビに足を描き足したあまりに酒を得ることができなかったというたとえ話から
類義語無用の長物、薬も過ぎれば毒となる、過ぎたるは猶及ばざるが如し、など
対義語画竜点睛を欠く
英語訳Put a fifth wheel to the coach.
(馬車に5つめの車輪をつける)

「蛇足」は有名な故事成語なので聞いたことがあるという人も多かったのではないでしょうか。

由来となった話も有名ですよね。

しかし、「蛇足」のたとえを使って戦争を未然に防いだ人がいたことは、初めて知った人も多かったと思います。

この知識を友達に自慢してみるのもいいかもしれません。

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