ことわざ「無用の長物」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「無用の長物」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「無用の長物」の意味をスッキリ理解!

無用の長物:役に立たない上に邪魔になるもの

「無用の長物」の意味を詳しく

「無用の長物」とは、役に立たない上に、持っていても邪魔になるもののことです。不要なものや無駄なもの全般を表すときに使います。

「無用の長物」の「無用」は、役に立たないことを意味します。一方「長物」は、六物(ろくもつ)以外のものを指します。六物とは、仏教の僧侶が所持可能な6個の必需品のことです。

仏教においては、「六物に含まれていないものは全て不要」という決まりがありました。

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「無用の長物」の使い方

  1. かつてにぎわった遊園地が閉園し、現在は無用の長物となっている。
  2. 便利な携帯電話も充電がなくなれば、無用の長物となってしまう。
  3. 母が健康器具を買った。しかし、全く使わないわりに場所をとるので、まさに無用の長物である。

①・②・③の例文は、いずれも「役に立たないもの」「無駄なもの」という意味で「無用の長物」を使っています。

「無用の長物」の由来

「無用の長物」という言葉は仏教が由来となっています。仏教では、「役に立つもの」についてのルールがありました。

仏教の僧侶は、そのルールに当てはまらないものは、所持が禁じられていました。物の所持が制限されていたのは、物を余計に持つと、新たな欲が生まれるという考えがあったからです。

 

仏教の僧侶は、決められた6個の物だけ所持することができました。それらを六物といいます。

六物とは、具体的には以下のものを指します。

  • 大衣(だいえ):正装の着物
  • 上衣(じょうえ):通常の着物
  • 中衣(ちゅうえ):作業着
  • (はつ):お椀
  • 漉水嚢(ろくすいのう):水をこして飲み水にするもの(水中の虫を殺さないようにするため)
  • 坐具(ざぐ):座禅や就寝時に使う敷物

たとえ人々の生活に役に立つものであったとしても、六物の中に含まれていなければ、全て「無駄なもの」とされていました。また、六物以外のものは「長物」と言いました。

このことから、「無用の長物」ということわざが生まれました。

六物はお布施(ふせ)があることを前提とした生活スタイルでした。しかし、仏教が広まるとともに、決まりに従うことが難しい地域も出てきました。そこで、所持可能な道具の数が6個から18個になりました。

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「無用の長物」の類義語

「無用の長物」には以下のような類義語があります。

  • 夏炉冬扇(かろとうせん):季節に合わない無駄なもの
  • 蛇足(だそく):無駄なもの
  • 月夜に提灯(ちょうちん):役に立たず必要ないもの
  • 昼の行燈(あんどん):役に立たないもの
  • 蛇を画(えが)きて足を添う:余計なもの

「無用の長物」の対義語

「無用の長物」には以下のような対義語があります。

  • 自家薬籠中(じかやくろうちゅう)の物:自分で身につけた役に立つ知識・技術のこと
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「無用の長物」の英語訳

「無用の長物」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • White elephant
    (白いゾウ)

タイでは白いゾウは、国王だけが乗ることを許されていました。そのため、一般人は乗ることができませんでした。

白いゾウは神聖な生き物なので、処分をすることはできません。しかし、役に立つ機会は少ないわりに、多額の飼育費用が必要です。

そのため、白いゾウを飼い続けると、国がどんどん消耗していきます。ある時には、白いゾウは処分できないことを利用して、敵国に白いゾウを送り、弱体化させて滅ぼしたといわれています。

この話から、英語で「白いゾウ」とは「役に立たない無駄なもの」という意味になりました。

まとめ

以上、この記事では「無用の長物」について解説しました。

意味役に立たず持っていても邪魔になるもの
由来仏教で六物以外は不要なものだとされたことが由来
類義語夏炉冬扇、蛇足、月夜に提灯など
対義語自家薬籠中の物
英語訳White elephant(白いゾウ)

私たちは時として、衝動買いをしてしまいます。しかし、無用の長物にならないためにも、なるべく衝動買いは避けたいところです。

買おうとしているものが、本当に必要なものなのかを、しっかりと考えましょう。

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