楚々(そそ・楚楚)の意味や語源とは?使い方や清楚との違いも解説

言葉

楚々とは「清らかで美しいさま」という意味です。

やや古めかしい表現のため、読み方や漢字の意味がわからない方も多いのではないでしょうか。

主に女性に対して使う言葉ですが、他にもどんな物に使うのか気になりますよね。

そこで、この記事では楚々の意味や使い方を詳しく解説します。

「楚々」の意味

楚々そそ

清らかで美しいさま

例:彼女は楚々とした雰囲気を身に纏っていた。

楚々は、「すっきりとしていて美しい」という意味です。

ただ美しいだけではなく、愛らしさや奥ゆかしさが感じられることを表します。

「楚々」の表記

楚々は以下のように表記することもあります。

  • 楚楚

「楚々」の使い方

楚々は、主に若い女性を表現する時に使います。

また、花や月のような自然など、美しいものに対しても使います。

楚々の使い方をよくある言い回しには以下のようなものがあります。

  • 楚々と
  • 楚々とした
  • 楚々として
  • 楚々たる
  • 楚々と咲く

使い方と例文を見ていきましょう。

使い方①楚々と

「楚々と」の例文には以下のようなものがあります。

例文
  1. 彼女は兄の影に隠れて楚々と振る舞っていた。
  2. その写真には楚々と笑みを浮かべた女性が写っていた。

使い方②楚々とした

「楚々とした」の例文には以下のようなものがあります。

例文
  1. 彼女は楚々とした雰囲気を身に纏っていた。
  2. 庭園は楚々とした空気に満ちていた。

使い方③楚々として

「楚々として」の例文には以下のようなものがあります。

例文
  1. 祖母は楚々としており、着物がよく似合う人だった。
  2. 妻は楚々として美しき女。
    [出典:菊池寛『世評(一幕二場)』]

使い方④楚々たる

「楚々たる」の例文には以下のようなものがあります。

例文
  1. あの楚々たる美女にそんな器用なことができるものか。
    [出典:坂口安吾『正午の殺人』]
  2. 展望台からは楚々たる景色が一望できた。

使い方⑤楚々と咲く

「楚々と咲く」の例文には以下のようなものがあります。

例文
  1. 野に楚々と咲く花のような女性に恋をした。
  2. 道に花が楚々と咲いており、春の訪れを感じた。

「楚々」の語源

楚々の語源は、楚という漢字のもつ意味です

楚には以下のような意味があります。

楚の意味
    1. すっきりしているさま
    2. 茨(いばら)
    3. 人参木(にんじんぼく)
      クマツヅラ科の落葉低木
    4. 木製の鞭
    5. 中国の国名

茨と人参木は植物で、以下のような特徴があります。

意味
とげのある小さな木の総称
↑藤茨
[出典:Weblio辞書]
人参木クマツヅラ科、中国原産の落葉低木
[出典:Weblio辞書]

茨と人参木は、どちらも小さくて可愛らしい花を咲かせることから、楚という漢字は「すっきりしているさま」という意味ももつようになりました。

楚々は、楚を2つ重ねることで①の意味が強調され、「清らかで飾り気がないさま」を表します。

中国での「楚々」の意味

楚々は、中国語で「鮮やか」という意味です

これは、茨や人参木が咲かせる花が鮮やかであることが由来です。

また、紀元前11世紀から紀元前223年、古代中国に楚という王国が存在しました。

楚の国は、当時の中国の中では、宮殿や装束が最も派手で鮮やかだったことで知られています。

「楚々」の類義語

楚々には以下のような類義語があります。

      • 清楚(せいそ)
        飾り気がなく、清らかですっきりしたさま
      • 瀟洒(しょうしゃ)
        すっきりと垢抜けているさま
      • 可憐(かれん)
        かわいらしく、愛らしいさま
      • 奥ゆかしい
        品があって心惹かれるさま
      • 淑(しと)やか
        物静かで上品なさま
      • 艶(あで)やか
        女性の容姿が美しく華やかなさま
      • 麗(うるわ)しい
        ①よく整っていて美しいこと
        ②晴れやかだ
      • 端麗(たんれい)
        姿・形が整っていて、美しいこと
      • 優雅(ゆうが)
        ①気品があること
        ②俗世から離れて余裕のあること
      • 婉容(えんよう)
        おとなしく、優しいこと
      • ピュア
        純粋
      • フレッシュ
        新鮮なさま

「楚々」と「清楚」の違い

楚々と清楚は、以下のような違いがあります。

      • 楚々
        清らかで美しいさま
      • 清楚
        飾り気がなく、清らかですっきりしたさま

楚々のほうが、清楚よりも古い印象を与えるため、一般的には清楚のほうがよく使われます。

「楚々」と「瀟洒」の違い

楚々と瀟洒は、以下のような違いがあります。

楚々瀟洒
意味清らかで美しいさますっきりと垢抜けているさま
使う対象人、物

楚々は人にも物にも使えますが、瀟洒は物に対してのみ使います。

瀟洒の例文には以下のようなものがあります。

例文
      • 瀟洒なスーツに憧れる。
      • 海外の瀟洒な建築物に心を打たれる。
瀟洒の「洒」を「酒」と間違えない

瀟洒の「洒」は「酒」ではありませんので、間違えないように注意しましょう。

「楚々」の英語訳

楚々を英語に訳すと、次のような表現になります。

      • pure and beautiful
        (純粋で美しい)

「楚々」のまとめ

以上、この記事では楚々について解説しました。

読み方楚々(そそ)
意味清らかで美しいさま
語源漢字「楚」のもつ意味
類義語清楚
瀟洒
可憐 など
英語訳pure and beautiful
(純粋で美しい)

普段なかなか目にする機会のない言葉かもしれませんが、意味をしっかり覚えて使いこなしましょう。

ABOUT US

間山智賀
間山智賀
自称、誤字キラー。 Web記事でも誤字脱字を見逃しません。言葉が大好きです。 大学では言葉遊びについて研究していました。マイブームは日本語ラップを聴くこと。