スマートとは「➀細くて恰好がよい➁手際がよい➂着こなしが洒落ている➃ハイテクである➄賢い」という意味です。
「細い」などの意味は知っている人も多いでしょうが、その他の意味まで知っている人はなかなかいないですよね。
この記事では、スマートの複数の意味を詳しく解説します。
☆「スマート」をざっくり言うと……
英語表記 | スマート(smart) |
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意味 | ➀細くて恰好がよい ➁手際がよい ➂着こなしが洒落ている ➃ハイテクである ➄賢い |
語源 | 「活発な」などの意味の英単語 “smart” |
類義語 | スタイリッシュ シックなど |
対義語 | 野暮ったい デブなど |
「スマート」の意味
- 細くて恰好がよい
例:スマートな車体が人気です。 - 手際がよい
例:彼は女性をスマートにエスコートした。 - 賢い
例:彼はスマートな回答をした。 - 着こなしが洒落ている
例:スマートな着こなしだね。 - ハイテクである
例:スマートフォンで調べた。
上記のようなスマートの意味をそれぞれ解説します。
意味➀:細くて恰好がよい
スマートには、人の体型や物のデザインがスラッとして格好がよい様子です。
単に物や体が細いというだけではなく、細いゆえにかっこいいという意味があります。
たとえば、細いボディの電子機器を「スマートなシルエット」と言ったり、横幅が細くて縦に長い船のことを「スマートな船体」と表現したりします。
意味➁:手際がよい
スマートには、「無駄がなく手際がよい」という意味があります。
単にきびきびとしているようすというだけでなく、紳士的で洗練されているというニュアンスが含まれています。
たとえば、女性が靴ずれをしてしまったときに、その異変にすぐに気づいて適切な処置をこなすような行動は、スマートだと言えます。
このように、迅速な判断や、紳士的な行動に対してスマートという言葉が使えます。
意味➂:賢い
スマートには、賢くてかっこいいという意味があります。
単にテストの点が取れるというニュアンスではなく、機知に富んだ返事が即座にできたり、博識だったりするようすを表すのです。
意味➃:着こなしが洒落ている
スマートには、ファッションの雰囲気やコーディネートが洗練されているという意味があります。
奇抜なお洒落さではなく、清潔感や品性が感じされ、サイズ感も合っている服装を表わします。
特に男性に対してよく使用する言葉です。
意味➄:ハイテクである
スマートは、電子機器が高性能であるようすを意味しています。
ハイテクで、先端技術が使われているようすという意味も含まれています。
以下のような言葉で使われるスマートが「ハイテクである」という意味です。
- スマートフォン
パソコンの機能を併せ持った多機能携帯電話 - スマートウォッチ
小型のタッチスクリーンとCPUを搭載した多機能腕時計 - スマートホーム
IoT やAIなどの技術を駆使した住宅
どれも、従来の電話や時計よりも高性能で、多くの機能が加わったものです。
「スマート」の使い方
スマートには複数の意味があるので、文脈ごとに使い分けをする必要があります。
- この型は、スマートな車体デザインで人気です。
- スマートな対応に惚れ惚れしてしまった。
- 彼女は見かけによらずスマートだよ。
- スーツの着こなしは、スマートな彼を手本にしている。
- スマートウォッチを購入した。
➀のスマートは「体型や物のデザインがスラッとして格好がよいようす」という意味で使われています。
➁のスマートは「無駄がなく手際がいいようす」という意味で使われています。
➂のスマートは「賢くてかっこいい」という意味で使われています。
➃のスマートは「ファッションの雰囲気やコーディネートが洗練されている」という意味で使われています。
➄のスマートは「電子機器が高性能であるようす」という意味で使われています。
「スマート」の語源
スマートの語源は、英語の “smart” です。
英語の “smart” には、以下のように形容詞としての意味と、名詞としての意味があります。
- 活発な
- きびきびした
- すばやい
- 機敏で
- 頭のよい
- 賢明な
- 気の利いた
- 抜け目のない
- 油断のない
- 刺すようにヒリヒリする
- 痛み
- 苦悩
- 知能
- 知性
カタカナ語のスマートには、「油断のならない」「刺すようにヒリヒリする」などの意味や、名詞としての意味はないので注意が必要です。
また、日本語のスマートは、「頭がよい」という意味が強いですが、 “smart” が「知性」などの意味で使われるのはアメリカの口語のみです。
「スマート」の類義語
スマートには以下のような類義語があります。
- スタイリッシュ
整って見栄えのよい - スリム
細身で痩せているさま - スレンダー
細身で痩せているさま - シャープ
より細くて先端が尖っているようなシルエット
- シック
恰好がいい - クール
格好がいいさま・冷静なさま - ナイス
見事なさま・かっこいいさま
「スマート」と「スタイリッシュ」の違い
スタイリッシュは、整っていて見栄えのよい状態を表す言葉です。
スマートと同じような意味がありますが、スマートにあるような「ハイテク」「賢い」などの意味は持っていません。
「スマート」と「シック」の違い
シックは格好がよいという意味のカタカナ語です。
単に格好がよいというわけではなく、年相応の洗練されているファッションに対して使用します。
スマートの意味に、「上品で大人っぽい格好良さ」というニュアンスが加わる点が異なります。
「スマート」と「スリム」「スレンダー」との違い
スマートは、単に細身であるというだけでなく、「すらっとした細身でオシャレな人」を表す言葉です
それに対して、スリムやスレンダーは単に「細身ですらっとしている」というニュアンスで使われることが多いです。
シックの語源は英語の “sick” ではなく、フランス語の “chic” です。
英語の “sick” は、「病気」という意味なのでシックの語源ではありません。
「スマート」の対義語
スマートには以下のような対義語があります。
- デブ
太っていること・太った人 - グラマー
肉体が豊かで、性的な魅力にあふれているさま
- 野暮ったい
野暮なようす・あかぬけしないようす - 不格好(ぶかっこう)
かっこうが悪いこと・見栄えがしないこと
- 野暮ったい
デブは、相手を貶す意味を持つ言葉なので、使う場面や関係性には注意しましょう。
「スマート」がつく言葉
スマートがつく言葉には、以下のようなものがあります。
- スマートカジュアル
フォーマルとカジュアルの間のドレスコード - スマートコントラクト
自動化された契約 - スマート家電
インターネットを利用してスマホから操作できる電化製品
- スマートカジュアル
「スマートコントラクト」の意味
スマートコントラクトは、直訳で「賢い契約」になり、「自動化された契約」を表します。
具体的には、自動販売機や食券機による飲食物の購入がスマートコントラクトに当たります。
これらを使う際、購入者は人とやり取りをせず、機械を通して自動的に「一定の金銭の代わりに商品を受け取る」
という契約を交わしていると考えられるからです。
「スマート」のまとめ
以上、この記事ではスマートについて解説しました。
英語表記 | スマート(smart) |
---|---|
意味 | ➀細くて恰好がよい ➁手際がよい ➂着こなしが洒落ている ➃ハイテクである ➄賢い |
語源 | 「活発な」などの意味の英単語 “smart” |
類義語 | スタイリッシュ シックなど |
対義語 | 野暮ったい デブなど |
スマートには、複数の意味があることがわかりましたね。