今回ご紹介する言葉は、熟語の「至高(しこう)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「至高」をざっくり言うと……
読み方 | 至高(しこう) |
---|---|
意味 | この上なく高く、優れていること・最高 |
類義語 | 最上、至極、無上、最高、究極 など |
対義語 | 最低、最悪、劣等、稚拙、下手 など |
英語訳 | the best(最も良い) great(素晴らしい) supreme(至高) |
「至高」の意味をスッキリ理解!
「至高」の意味を詳しく
「至高」とは、「この上なく高く優れているさま・最高」という意味です。
「至高の幸せ」「至高の技」などというように使用され、「ある物事が他のものと比べてこれ以上ないほど優れていること」を表します。
「思考」「施工」「試行」「志向」など、同じく「しこう」と読む同音異義語が多くあるため混同しないように注意しましょう。
「至高」「究極」「至上」の違い
「至高」に似た言葉として、「究極」「最高」「至上」などがありますが、それぞれの意味には微妙な違いがあります。
「究極」は、「物事が最も極まったところ」という意味で、良い意味でも悪い意味でも使うことができます。それに対し、「至高」は最も良い場合にしか使うことができません。
たとえば、「究極の悪」と言うことはできても、「至高の悪」と言うことはできません。
また、「最高」は、あるグループの中で比べてこれ以上優れたものがないと判断したときに使われるため、他に比べるものがないほど抜きん出ているというニュアンスを含む「至高」とは少し意味合いが異なります。
「至上」は、「最上」という意味であり、これより上がない状態を表すため、「至高」よりも最上度合いは高くなります。
「至高」の使い方
- 休日に、撮り溜めておいたドラマを一気に見るのが私の至高の幸せだ。
- この料理は至高の食材で生み出した逸品です。
- この道60年の達人の技術は至高の域に達している。
上記の例文の「至高」は、全て、「この上なく素晴らしい」という意味で使われています。
「至高の存在」や「至高の味」というように、「至高の○○」という表現が多く使われる他、「○○こそ至高なり」などという表現もあります。
「至高」の類義語
「至高」には以下のような類義語があります。
- 最上(さいじょう):この上ないこと
- 至極(しごく):この上ないこと、最上
- 無上(むじょう):最も優れていること
- 最高(さいこう):程度や位などが最も高いこと
- 究極(きゅうきょく):物事の極まったところ
「至高」の対義語
「至高」には以下のような対義語があります。
- 最低(さいてい):最も低いこと
- 最悪(さいあく):最も劣っていて悪いこと
- 劣等(れっとう):能力や程度の劣っていること
- 稚拙(ちせつ):子供じみてへたなこと
- 下手(へた):物事に巧みではないこと
「至高」の英語訳
「至高」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- the best
(最も良い) - great
(素晴らしい) - supreme
(至高)
まとめ
以上、この記事では「至高」について解説しました。
読み方 | 至高(しこう) |
---|---|
意味 | この上なく高く、優れていること・最高 |
類義語 | 最上、至極、無上、最高、究極 など |
対義語 | 最低、最悪、劣等、稚拙、下手 など |
英語訳 | the best(最も良い) great(素晴らしい) supreme(至高) |
「至高」には、「この上なく高く、優れていること・最高」という意味があることがわかりました。
「思考」や「施行」など、「しこう」と読む言葉が他にもたくさんあるため、漢字を混同しないように気をつけましょう。
「究極」は「至高」と違って、悪いことにも使われる言葉です。「至高」が、他に比べるものもないほど抜きん出ている状態を表すのに対し、「最高」は、あるグルーブの中で比べて最も優れていると判断した場合に使われます。
類義語がたくさんあり紛らわしいですが、「至高」という言葉だからこそ表すことのできるニュアンスを理解し、正しく使えるようにしましょう。