「稚拙(ちせつ)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「稚拙(ちせつ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「稚拙」の意味をスッキリ理解!

稚拙(ちせつ):未熟で幼稚なこと

「稚拙」の意味を詳しく

「稚拙」とは、作品や技術などがまだ未熟であり、幼稚な様子のことです。

「稚」とは、「幼稚」という言葉にも使われているように、成熟しておらず若いという意味です。

「拙」とは、訓読みで「拙い(つたない)」と読まれる通りの意味を含みます。

また、「稚拙」は、自分の作品や技術を謙遜して言う場合にも使われます。相手の作品などに対して「稚拙」と言う場合は、本当にその作品が未熟で幼稚であるのがわかりますが、自分自身の作品などを指している場合はそうでない場合もあるので注意しましょう。

「稚拙」の使い方

  1. 稚拙な絵だが、なぜか惹きつけられる魅力がある。
  2. 稚拙でお恥ずかしいですが、こちらは私の作品です。

上記の例文のように、「稚拙」は作品などに評価を下す場合に使われます。

①の例文では、絵を「稚拙」だとネガティブなものとして語る一方で、「惹きつけられる魅力がある」とポジテイブな評価も下しています。「稚拙」は、基本的にはいい意味で使われません。しかし、この例文では「技術の良し悪しを超えた魅力がある」という文脈になっています。

②の例文では、「私」が自分の作品を「稚拙」だとして謙遜しています。

「稚拙」の類義語

稚拙には以下のような類義語があります。

  • 幼稚:考え方や行動などが子どもっぽいこと
  • 未熟:経験や技量などがまだ十分でないこと

「幼稚」とは、子どもっぽいことを表す熟語です。実際に年齢が幼い場合だけでなく、考え方や行動が子どもじみている場合にも使われます。

「未熟」とは、経験や技量などが、まだあるべき到達点まで至っていないことです。

「幼稚」も「未熟」も、「稚拙」と同様に「まだ十分でない」というニュアンスを含みます。どの言葉もネガティブな文脈で使われるので、他人の作品などに評価を下す場合には気をつけて使いましょう。

「稚拙」の対義語

稚拙には以下のような対義語があります。

  • 老巧(ろうこう):経験があり、物事が抜け目なく巧みであること
  • 巧妙(こうみょう):非常に巧みである様子

「稚拙」が出来がつたない様子を表すのに対し、「老巧」「巧妙」は巧みであることを表します。

「老巧」は物事が抜け目なく巧みであることです。ただし、ただ巧みであるのではなく、培ってきた経験が根拠になり洗練されていったという意味も含みます。

「老巧」の場合には作品そのものではなく、技術を指すことが多いです。

 

「巧妙」は、経験の有無に関わらず、非常に巧みである様子を表す言葉です。

「稚拙」は作品などの良し悪しを測る言葉です。一方で「巧妙」は出来上がったものの良し悪しではなく、「巧妙な手口」「巧妙な罠」など、過程や手段のうまさを表現します。

反対の意味を持つ言葉ではありますが、対象の幅はずれるので気をつけて使いましょう。

「稚拙」の英語訳

稚拙を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • immature
    (未熟な)

immatureは「未熟な」という意味の英単語です。「完全に発達した」という意味のmatureと対になります。そのため、「稚拙」よりもやや幅が広く、「稚拙とまではいかないが、まだ未熟な面もある」くらいのレベルもカバーする言葉です。

ほんの少しニュアンスが異なるので気をつけましょう。

まとめ

以上、この記事では「稚拙」について解説しました。

読み方稚拙(ちせつ)
意味未熟で幼稚なこと
類義語幼稚、未熟
対義語老巧、巧妙
英語訳immature(未熟な)

「稚拙」は難しそうに見える言葉ですが、一字一字の意味を知っていれば難しくありません。しっかりと覚えましょう。