故事成語「酒池肉林(しゅちにくりん)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「酒池肉林(しゅちにくりん)」です。

言葉の意味や、使い方、由来、類義語についてわかりやすく解説します。

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「酒池肉林」の意味をスッキリ理解!

酒池肉林:派手で贅沢な宴会のこと

「酒池肉林」の意味を詳しく

酒池肉林とは、豪勢な宴会のことを指します。「酒池」は酒で満たした池のことです。「肉林」は林の木々に肉を吊るしたもののことです。

池を満たすほどの酒と、林に見えるほど木の枝から吊るした肉が用意されることは、古代中国では大変贅沢なことです。したがって、これが豪勢な宴会を表すようになりました。

酒池肉林の「池」が、地面の「地」ではないことに注意が必要です。

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「酒池肉林」の使い方

  1. 大学の定期試験が終われば、酒池肉林のごとく友達と飲み会をする予定だ。
  2. ある俳優は、酒池肉林の生活に疲れ、出家したように禁欲的な生活を送っているらしい。
  3. 若い人は会社の飲み会に行かない傾向にあるので、バブル期の酒池肉林のような宴会が恋しい。
①の例文では、テストが終わったことを祝うように大騒ぎすることがわかります。

②の例文では、ある俳優が、毎日宴会をするような日々に嫌気がさしたことことが読み取れます。

③の例文では、バブル期には、会社の仲間と盛大な飲み会が開かれていたけれど、今はそうでないということです。

「酒池肉林」の由来

酒池肉林とは、中国の歴史家である司馬遷(しばせん)によって書かれた歴史書の『史記』に出てくる話の中から生まれた言葉です。

司馬遷は、前漢(紀元前206年~8年)の時代に、後に中国の歴史書の手本となる『史記』を書きました。彼は、敵に寝返った同僚の肩を持ったことで、皇帝の怒りを買い、男性の局所を切断する刑罰を与えられたことでも有名です。

『史記』の中で、紀元前17世紀~2世紀ごろの王朝である殷(いん)の王様が、妲己(だっき)と呼ばれる美しい女性の気をひくために大宴会を繰り広げた話が書かれています。これが、酒池肉林の由来です。

 
この話のなかに、以下のような表現がでてきます。

以酒爲池、縣肉爲林(酒をもって池となし、肉をかけて林となし)

これが、池のように見えるほどの酒と、吊るした様子が林のように見えるほどの肉を用意した様子を表し、「酒池肉林」という四字熟語になりました。

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「酒池肉林」の類義語

酒池肉林には以下のような類義語があります。

  • 肉山脯林(にくざんほりん):宴会などが、ぜいたくを極めていること
  • 鐘鼎玉帛(しょうていぎょくはく):音楽が奏せられ、山海の珍味が並べられ、玉や帛(きぬ)の引出物が出る豪華な宴
  • 長夜之飲(ちょうやのいん):何日も続けて行う、大規模な酒宴

長夜之飲は、酒池肉林の由来になった文の後半部分にあたります。これは、昼も夜も続けて宴会を繰り広げた様子を表しています。

まとめ

以上、この記事では「酒池肉林」について解説しました。

読み方 酒池肉林(しゅちにくりん)
意味 派手で贅沢な宴会のこと
由来 殷の王様が開いた豪勢な宴会について書いた司馬遷の歴史書『史記』
類義語 肉山脯林、鐘鼎玉帛、長夜之飲など

盛大な宴会は、権力を誇示する方法としても用いられてきました。現代でも、裕福な人が開くパーティなどは「酒池肉林のよう」と言えるかもしれません。

お酒は、自分が飲める量の限度を知り、楽しく飲みましょう。

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