「示唆(しさ)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「示唆(しさ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「示唆」の意味をスッキリ理解!

示唆(しさ):ほのめかし、それとなく伝えること

「示唆」の意味を詳しく

「示唆」とは、ほのめかし、それとなく伝えることです。

「示」という字は「しめす」、「唆」という字は「そそのかす」という意味を持ちます。

「そそのかす」という言葉には、「悪い方向におだてて仕向ける」というネガティブなニュアンスもありますが、「示唆」な場合にはあまり悪いイメージは含まれていません。

「示唆」の使い方

  1. 今から思えば、謎の手紙の中身は事件の発生を示唆する暗号であったのだ。
  2. この物語は、示唆に富んでいる。

上記の例文のように、「示唆」は「示唆する」「示唆に富む」という表現で使われます。

①の例文では、「謎の手紙の中身」が事件の発生を暗に知らせていたのだ、ということを「示唆する」という言葉で表現しています。

②の例文では、「示唆に富む」という表現で、「物語」がなにかしらのことを読者にそれとなく伝えているということがわかります。

  • 示唆に富む:暗にさまざまな教訓を含んでいること

「示唆に富む」は慣用表現で、「示唆」が豊富にあるということを表す言葉です。暗にさまざまな教訓を含んでいるような場合、この表現が使われます。

「示唆」の類義語

示唆には以下のような類義語があります。

  • 暗示:手がかりを与え物事を遠回しに知らせること
  • 言外:言葉の外にあるメッセージのこと
  • サジェスト:示唆すること

「暗示」は「示唆」と同じように、直接的でなく物事をほのめかす行動を表す言葉です。

「示唆」の場合には、「〇〇を示唆する」というように特定の事柄をほのめかす場合と、「示唆に富んだ」というように大ざっぱに事柄をほのめかす場合の二通りを表すことができます。

一方で、「暗示」の場合には「〇〇の暗示」「〇〇を暗示する」というように、特定の一つの事柄をほのめかす場合のみに使えます。

「示唆」と「暗示」で、使える場面が少し異なるので注意しましょう。

「示唆」の対義語

示唆には以下のような対義語があります。

  • 表示:はっきりと表して示すこと
  • 明示:はっきりと示すこと

「示唆」がそれとなく知らせることを表す言葉であるのに対し、「表示」「明示」ははっきりと示すことを表す言葉です。意味はほとんど共通しますが、「表示」よりも「明示」の方が、より「はっきりと示す」という印象が強くなります。

「成分を表示する」「ディスプレイに表示する」といった場合には、ただ示したい内容を表しているだけなので「表示」になります。

それに対し、「出典を明示する」「情報を明示する」など、嘘やごまかしがないということをはっきりさせたいという意図がある場合、「明示」になります。

実際の行動としては「表示」も「明示」もほとんど変わりませんが、使う場面ははっきりと分かれるので注意しましょう。

「示唆」の英語訳

示唆を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • suggestion
    (暗示)

suggestionは、「提案」という意味でよく使われる英単語ですが、「暗示」「示唆」というニュアンスでも使うことができます。

はっきりと提案したのか、それとなく伝える示唆であるのかは文脈や使われ方で判別する必要があります。

たとえば “make a suggestion” や “offer a suggestion” といった場合には、「提案」になります。一方、 “It was full of suggestion.” などといった場合には「示唆」の可能性が高いです。

「言う」「伝える」などのニュアンスのある英単語と結びついている場合には「提案」、 “It is〜” など、「それはsuggestionであった」という形になっている場合には「示唆」の可能性が高いというように見分けましょう。

まとめ

以上、この記事では「示唆」について解説しました。

読み方示唆(しさ)
意味ほのめかし、それとなく伝えること
類義語暗示
対義語表示、明示
英語訳suggestion(暗示)

「示唆」は、読み方が難しく意味も難解そうに思えますが、覚えてしまえば簡単な言葉です。しっかりと意味をつかみましょう。