「言外(げんがい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「言外(げんがい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「言外」の意味をスッキリ理解!

言外(げんがい):言葉に出さない部分

「言外」の意味を詳しく

「言外」とは、言葉に出さない部分のことです。

直接的に言わないことでも、その場の雰囲気や文脈で意味が伝わる場合があります。「言外」は、そのような「言葉の外」にあるメッセージのことを指すのです。

「言外」の使い方

  1. 取引先は、次のチャンスはないということを言外にほのめかした。
  2. 彼は、明日大きな事件を起こすつもりだということを言外ににおわせていた。
  3. この作品は、政治への強い反発を言外に含めているのである。

上記の例文のように、「言外」は「言外に」というように、副詞として使われます。

①の例文では、言葉のうえでは愛想がよくても、雰囲気や言い方で「次のチャンスはない」という気持ちをにおわせている場面を表現しています。

②の例文では、直接的には話さず、なにか普段とは違うような様子や、話しぶりで「言外」に伝えています。

③の例文では、作品の評価として、直接的には表現できなかった強い主張などを「言外」に含んでいるのだと判断しています。

 

どの例文も、なにか直接的に伝えてはいけないような内容をそれとなくにおわせ、「言外」という言葉で表現しています。

「言外」の類義語

言外には以下のような類義語があります。

  • 含み:表面には出さないものの、中に込めている意味
  • 含意(がんい):表面には出さないものの、中に含まれている意味
  • 暗示:それそのものを直接的には表現せず、手がかりを与えることでそれとなく知らせること
  • 伏線:小説や映画などの展開を事前にほのめかしておくこと

「含み」「含意」「暗示」はどれも、表面上は直接的な表現を避けるという意味で「言外」と共通します。

「含み」「含意」は、直接的には表現されず、中に含まれている意味そのものを指します。「含意」は「含意する」と、動詞に変えて使うこともできます。

「含み」は「含みのある言い方」など、相手にその内容が伝わっていなくても、なにか裏の意味が隠れていそうだというのがわかるようになっているといった場合に使うことができます。「言外」は、その内容が相手に伝わっている場合にのみ使われる言葉であるため、その点で区別できます。

 

「暗示」は、直接的には表現されず、手がかりによってそれとなく知らせる行為や、その内容のことを表します。

「言外」「含み」「含意」よりも明確に、相手が中身の情報にたどり着くためのヒントがある場合に使われます。

「言外」「含み」「含意」は、その場で裏に意味が隠れていると判断されている場合に使われる傾向がありますが、「暗示」は「今から思い返せば、あの発言はこの事件の暗示であったのだ」など後から振り返る場面でもよく使われます。

それぞれ少しずつニュアンスが異なるので、慎重に使い分けましょう。

「言外」の英語訳

言外を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • unexpressed
    (無発現の)
  • implied
    (暗に含まれた)

unexpressedは、「表に現れていない」という意味の形容詞です。言葉にされていないという場合だけでなく、表情に表れていないという場合や、感情を隠しているような場合にも使われます。

「言外」の「言葉の外」というニュアンスを正確に表現したい場合には “unexpressed terms” と表現しましょう。

impliedも似たような意味の英単語です。「言外」よりも「暗示」に近いニュアンスになります。

まとめ

以上、この記事では「言外」について解説しました。

読み方言外(げんがい)
意味言葉に出さない部分
類義語含み、含意、暗示
英語訳unexpressed(無発現の)

「言外」は一度覚えれば、あまり混乱することもない簡単な言葉です。表の意味と裏の意味の関係性を示すのに便利な言葉であるため、しっかりと覚えておきましょう。