「伏線(ふくせん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「伏線(ふくせん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「伏線」の意味をスッキリ理解!

伏線(ふくせん):小説や映画などでのちの展開に備えて事前にほのめかしておくこと、あとのことに備えてそれとなく用意しておくこと

「伏線」の意味を詳しく

「伏線」は「小説や映画などでのちの展開に備えて事前にほのめかしておくこと」「あとのことに備えてそれとなく用意しておくこと」という二つの意味を持ちます。

以下で二つの意味について個別に解説します。

「のちの展開に備えてほのめかしておくこと」の意味を詳しく解説

小説や映画などで、後になって急な展開や新しい事実が判明することはよくあります。その急展開に関連した情報を事前にほのめかすことを「伏線」と言います。小説や映画などの技法のひとつです。

「伏線」がなければ、脈絡のない急展開に読者や視聴者はついてこれず、置いてけぼりになってしまいます。それを避けるため、事前に情報をほのめかしておくことが必要です。読者は後からこの「伏線」に気が付き納得できます。

「伏線」は、あからさますぎても読者にこれからの展開を気づかれてします。ほのめかす程度に上手くとどめる必要があり、作家の技量が問われます。

「あとのことに備えてそれとなく用意しておくこと」の意味を詳しく解説

先述の意味が転じて、日常生活で使われるようになった意味です。将来起こりそうなことに対して、あらかじめ備えておくという意味です。

単に準備というより、さりげなく手を打っておくというニュアンスを持ちます。

「伏線」の使い方

  1. 最終回に怒涛の勢いで伏線を回収し、感動のラストを迎えた。
  2. 序盤で張った伏線は全て回収する必要はなく、むしろ回収しない伏線が物語に深みを与えることもある。
  3. 会議が始まる前に、今回の議題の落としどころを伏線として何人かに話した。

上記の例文のように、「伏線」は小説や映画などの物語に対して使われることが多いです。

①の「伏線」は「小説や映画などでのちの展開に備えて事前にほのめかしておくこと」という意味です。「伏線を回収する」で、事前に敷かれた伏線が後の展開で判明することを表します。

②は「小説や映画などでのちの展開に備えて事前にほのめかしておくこと」という意味で「伏線」が使われています。「伏線」は「張る」と合わせて使われることが多いです。

③の「伏線」は「あとのことに備えてそれとなく用意しておくこと」という意味で使われています。日常生活の中でも使われます。

「伏線」の類義語

「伏線」には以下のような類義語があります。

  • 布石:碁で対局の序盤における石の並べ方、将来のために行う手配り
  • 示唆:それとなく教えること、暗にそそのかすこと
  • 暗示:それとなく教えること

これらは全て、「伏線」の「あとのことに備えてそれとなく用意しておくこと」という意味の類義語です。「のちの展開に備えてほのめかしておくこと」の「伏線」は表現技法であるため、言い換え表現はありません。

「伏線」の対義語

「伏線」には以下のような対義語があります。

  • sideshadowing:物語の主筋とは関係ない場面をあえて描くこと

日本語訳はありませんが、アメリカではsideshadowingという「伏線」の対義語にあたる言葉が提案されています。

「伏線」の英語訳

「伏線」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • foreshadowing
    (伏線)

まとめ

以上、この記事では「伏線」について解説しました。

読み方伏線(ふくせん)
意味小説や映画などでのちの展開に備えて事前にほのめかしておくこと、あとのことに備えてそれとなく用意しておくこと
類義語布石、示唆、暗示
対義語sideshadowing
英語訳foreshadowing(伏線)

お気に入りの小説や映画があれば、「伏線」を探してみてください。