今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」です。
言葉の意味、使い方、由来、類義語、対義語についてわかりやすく解説します。
☆「秋霜烈日」をざっくり言うと……
読み方 | 秋霜烈日(しゅうそうれつじつ) |
---|---|
意味 | 罰や権力がとても厳しいこと。厳かであること。 |
由来 | 秋の霜や夏の日差しが厳しいことから |
類義語 | 志操堅固(しそうけんご)、苛斂誅求(かれんちゅうきゅう) |
対義語 | 春風駘蕩(しゅんぷうたいとう) |
「秋霜烈日」とは?
秋霜烈日(しゅうそうれつじつ):罰や権力がとても厳しいこと。厳かであること。
「秋霜烈日」の意味を詳しく
「秋霜烈日」とは、霜の冷たさや、日差しの暑さが厳しいことから、刑罰や権威が非常に厳しい様子を指します。
また、日本では検察官のバッジのデザインのことを指すことがあります。四字熟語の意味が検察官という犯罪にかかわる、重要かつ厳格さが求められる職務内容にふさわしいためです。
検察官のバッジを「秋霜烈日」と呼ぶことは、検察庁が公式に認めています。また、バッジのデザインだけでなく、バッジそのものを指す場合もあります。
「秋霜烈日」の使い方
「秋霜烈日」は、文中では以下のように使われます。
- 検察官は秋霜烈日の精神をもって仕事に臨んでいる。
- この組織は、違反者に対しては秋霜烈日の罰を下す。
態度や罰の程度を表すときに使われることが多くあります。
「秋霜烈日」の由来
秋に地面にできる霜の冷たさや、夏の強い日差しの暑さは、どちらも植物や動物とって厳しいものであることから来ています。
「烈」は激しいことを表す漢字です。「列」や「裂」など、似ている漢字が多くあるので間違えないように注意しましょう。
「秋霜烈日」の類義語
「秋霜烈日」には、以下のような類義語があります。
- 志操堅固(しそうけんご):考えや主義を固く守り、変えないこと
- 苛斂誅求(かれんちゅうきゅう):容赦なく税金を取り立てること
厳しいことを表す四字熟語は多くありますが、何について厳しい姿勢を取るのか、という点で使い分けることができます。
「秋霜烈日」の対義語
「秋霜烈日」には、以下のような対義語があります。
- 春風駘蕩(しゅんぷうたいとう):平和なこと。性格や態度が温和でのんびりしていること。
「春風駘蕩」は、人の性格を表すときに使われることが多い四字熟語です。
「駘」はのどかな様子、「蕩」はのびやかな様子を表す漢字です。春の風がのんびりと吹いている様子が思い浮かびます。
まとめ
以上、この記事では「秋霜烈日」について解説しました。
読み方 | 秋霜烈日(しゅうそうれつじつ) |
---|---|
意味 | 罰や権力がとても厳しいこと。厳かであること。 |
由来 | 秋の霜や夏の日差しが厳しいことから |
類義語 | 志操堅固(しそうけんご)、苛斂誅求(かれんちゅうきゅう) |
対義語 | 春風駘蕩(しゅんぷうたいとう) |
比較的、小説などで日常的に見かけることが多い言葉だと思います。ぜひこの機会に覚えて、活用してみてください。