「春風駘蕩」の意味とは?使い方から英語や対義語や類義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「春風駘蕩」をざっくり言うと……

読み方春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)
意味穏やかな春の気候のこと。また、温和な性格のこと。
由来謝朓の句「春物方に駘蕩たり」
類義語春日遅々
対義語秋霜烈日
英語訳warm and genial spiring weather(暖かく朗らかな春の天気),genial and balmy(朗らかで爽やかな)

「春風駘蕩」の意味をスッキリ理解!

春風駘蕩(しゅんぷうたいとう):穏やかな春の気候のこと。また、温和な性格のこと。

「春風駘蕩」の意味を詳しく

春風駘蕩は、穏やかな春の気候を表します。また、「のんびりとしている」という意味が転じて、「温和な人柄や性格」も表します。

「春風」は、春に吹く、穏やかで心地の良い風のことを指します。また、「駘蕩」とは、「のびのびとしている様子」「穏やかでのんびりとしている様子」を表す言葉です。

「春風駘蕩」の使い方

  1. 春風駘蕩たる4月の朝は、いつも不思議と目覚めが良い。
  2. 彼の春風駘蕩な性格は、周りの人を幸せにさせる。
1つ目の文では、春風駘蕩を、穏やかな気候を表現する言葉として用いています。

一方で2つ目の文では、春風駘蕩が、人間の温和な性格を示すために用いられています。

「春風駘蕩」の由来

5世紀の中国で、謝朓(しゃちょう)という詩人が活躍していました。謝朓は、風景や花鳥風月の美しさを題材にした詩が得意です。

ある時、謝朓は春の景色を見て、「春物方(まさに)に駘蕩たり」という言葉を残します。直訳すると、「春の景色は、まさしくのどかなものである」ということです。この言葉が語源となって、春風駘蕩という四字熟語がうまれました。

「春風駘蕩」の類義語

春風駘蕩には以下のような類義語があります。

  • 春日遅々(しゅんじつちち):春の陽の暮れがゆっくりであること。また、のどかで晴れ晴れとした春の気候のこと。

「春風駘蕩」の対義語

春風駘蕩には以下のような対義語があります。

「春風駘蕩」の英語訳

春風駘蕩を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • warm and genial spring weather
    (暖かく朗らかな春の天気)
  • genial and balmy
    (朗らかで爽やかな)

“warm and genial spring weather” には、2つの形容詞が含まれています。 “warm” は「暖かい」という意味を表します。また、 “genial” は、「朗らかな」という意味です。ここから、「暖かく朗らかな春の天気」という意味を表す文になります。

なお、 “genial and balmy” で使われる “balmy” は天気の爽やかさのみを表す単語であるため、他の場合での爽やかさを表現することはできません。

まとめ

以上、この記事では「春風駘蕩」について解説しました。

読み方春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)
意味穏やかな春の気候のこと。また、温和な性格のこと。
由来謝朓の句「春物方に駘蕩たり」
類義語春日遅々
対義語秋霜烈日
英語訳warm and genial spiring weather(暖かく朗らかな春の天気),genial and balmy(朗らかで爽やかな)

春の心地よい天気の日には、何となく外に出たくなりますよね。

ピクニックやお花見など、思い思いの時間を過ごして、リフレッシュすると良いでしょう。