「先般(せんぱん) 」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「先般(せんぱん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「先般」の意味をスッキリ理解!

先般(せんぱん):さきごろ。このあいだ。

「先般」の意味を詳しく

「先般」とは、「さきごろ。このあいだ。」という意味の言葉です。現在からみてそれほど遠くはない過去のことを指しています。具体的な日時を指すものではなく、何日前というようなはっきりとした定義もありません。

したがって、特定の日時を提示しなくても構わない場合に「先般」は広く使用することができます。

基本的には、数日〜数週間ほど前のこと、長くても1ヶ月前の出来事のことを指します。

期間を示す言葉としては曖昧な表現であるため、聞き手によっては具体的にその時の出来事をイメージできない可能性もあります。そのため、特定の日時がはっきりとわかる場合には、「先般」という表現は使わない方が良いでしょう。

「先般」の使い方

「先般」は、改まった表現であるためビジネスシーンにおいて使われることが多く、日常生活で使うことは滅多にありません。口頭で用いるとやや堅苦しい印象を与えてしまいます。

日常会話では、「この間」や「この前」という表現が一般的です。

また、「先般」は名詞的に使われる場合と、副詞的に使われる場合があります。

名詞的に使われる場合
  • 先般は
  • 先般より
  • 先般の〇〇

名詞的用法の例文は以下の通りです。

  • 先般は大変ご迷惑をおかけいたしました。
  • 先般の会議での決定事項を、ご報告いたします。

 

副詞的に使われる場合
  • 先般〇〇した
  • 先般〇〇された

副詞的用法の例文は以下の通りです。

  • 先般お送りした書類の提出期日は明日までとなっております。
  • 先般開催された品評会で、新製品に対して大変高い評価をいただきました。

 

また「先般」を含む言葉で、「先般来」という表現があります。

「先般来」の意味
  • 先日からずっと
「先般来」の例文
  • 先般来頼んでいるが、一向に原稿の修正をやってくれそうにない。
  • 先般来進めている事業を今回の不況で休止する決断をした。

「先般」の語源

「先般」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :現在からそう遠くない過去。以前。
  • :ある局面。回。

上記のそれぞれの漢字の意味からも、過去のある時を表す言葉であると推測することができます。

「先般」の類義語

「先般」には以下のような類義語があります。

  1. 過日:すぎた日。先日。
  2. 先日:近い過去のある日。このあいだ。

①の「過日」と「先般」の違いは以下の通りです。

「先般」と「先日」の違い
  • 先般:思い出せる範囲の「近い」過去ことを指す
  • 過日:「遠い」過去のことを指す

そのため、数日前から数週間の出来事に対しては「先般」、何ヶ月も前のことに対しては「過日」を用い使い分けましょう。

また、②の「先日」は、「先般」と同じ意味で使用されます。しかし、上で述べたように「先般」はかしこまった表現であるため、ビジネスシーンで文書でのやり取りであれば「先般」、口頭の場合には「先日」のように使い分けましょう。

「先般」の対義語

「先般」には以下のような対義語があります。

  • 今般:このたび。今回。

ごく最近に決定したことや、行われたばかりの直近の物事に関して述べる際に用いられます。また、現在進行中の物事に対しても使用することができます。

例文は以下の通りです。

  • 今般の協議の結果について、メールでお送りいたしました。

「先般」の英語訳

「先般」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • the other day
  • some time ago
    (先般)
例文は以下の通りです。

  • I told you in the meeting the other day.
    (先般の会議でお伝えしました。)
  • I received those documents some time ago.
    (私はその書類を先般受け取りました。)

まとめ

以上、この記事では「先般」について解説しました。

読み方先般(せんぱん)
意味さきごろ。このあいだ。
語源「現在からそう遠くない過去。以前。」と「ある局面。回。」という意味の漢字から
類義語過日、先日など
対義語今般など
英語訳the other day、some time ago(先般)

本文中にもあるように、「先般」はかしこまった表現であるため、日常会話では使いません。ビジネスシーンで使う表現だからこそ間違った表現で使うことのないよう類義語とのニュアンスの違いに注意して覚えましょう。