「先見の明(せんけんのめい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「先見の明(せんけんのめい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「先見の明」の意味をスッキリ理解!

先見の明(せんけんのめい):将来起こることをあらかじめ見通す力

「先見の明」の意味を詳しく

「先見の明」とは、将来起こることをあらかじめ見通す力のことです。「先見の識(しき)」とも言います。

「先見」とは、未来で起こることをあらかじめ見通すことです。

また、「明」という字には「物事を見分けたり見通したりする力」という意味があります。「賢明」「聡明」などに使われる「明」はこの意味です。

「先見」も「明」も「物事を見通す」という意味で共通します。

 

「先見の明」の形で使うときは「先見の明がある」と表現します。

一方で、「先見」のみで使うときは「先見する」と表現し、「先見がある」とは言いません。

「先を見通す力がある」という場合には「先見の明」、「実際に先を見通した」という場合には「先見する」としましょう。

「先見の明」の使い方

  1. 百年に一度の大不況を予測していた彼には、先見の明があると言うべきだろう。
  2. 彼女には先見の明があって、いつでも先を見通している姿は、まるで予言者のようだ。

上記の例文のように、「先見の明」は「先見の明がある」という形で使われます。

①の例文では、「彼」が大不況を事前に予測しており、「先見の明がある」と評価されています。

②の例文では、「彼女」が日常的に未来のことを見通している様子を「先見の明がある」「予言者のようだ」と評価しています。

「先見の明」があったかどうかがわかるのは、実際に予期していた未来が実現した場合だけです。そのため、「先見の明」は「不況を予測していた」「いつでも先を見通す」など、なにかしらの根拠があるという文脈で使われがちです。

「先見の明」の類義語

先見の明には以下のような類義語があります。

  • 知慮:賢い考え方
  • 遠慮:遠い未来のことまで考慮したうえで考えをめぐらすこと

「知慮」とは、賢い考えのことです。

未来を見通せるというニュアンスはなく、単に賢いという場合に使います。

「遠慮」とは、考えるとき、遠い未来のことも視野にいれることです。

「遠慮」は、日常生活では「行動を慎むこと」や「辞退すること」といった意味で使われることがほとんどです。しかし、「先見の明」の類義語になる意味は、「考える」という部分であるため注意しましょう。

「先見の明」の対義語

先見には以下のような対義語があります。

  • 後知恵(あとぢえ):物事がすべて終わってから出てくる知恵

「後知恵」とは、物事がすべて終わってしまってからあれこれ言うことです。

「やっぱりそう言うと思った」「なんとなくそうなる気がしたんだよね」などという発言が後知恵の例です。

なにか物事が起こった後には、そうなるのが必然だったように感じてしまうものです。実際には予感も予測もしていなかったのにもかかわらず、「後から考えてみれば」と、もっともらしく思えてしまうのです。

「先見」はないのに「後知恵」が出てくるのは、「後から考えればそんな気がしていたかもしれない」という脳の錯覚なのです。

「先見の明」の英語訳

先見を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • foresight
    (先見の明)

「先見の明」にあたる英単語はforesightです。

foresightは、sightに接頭辞foreがついた形の言葉です。

sightには「眺め」「見ること」などの意味があります。また、接頭辞のforeには「前もって」という意味があります。

foresightは、これらの意味が合わさって、「前もって見ること」という意味になるのです。

まとめ

以上、この記事では「先見の明」について解説しました。

読み方先見の明(せんけんのめい)
意味将来起こることをあらかじめ見通す力
類義語知慮、遠慮
対義語後知恵
英語訳foresight(先見の明)

「先見の明」は、先を見通す人を表現できる便利な言葉です。「先見」との違いと一緒に覚えましょう。