「慧眼(けいがん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「慧眼(けいがん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「慧眼」の意味をスッキリ理解!

慧眼(けいがん):本質を見抜く力。先を見通す力。

「慧眼」の意味を詳しく

「慧眼」とは、物事の大事な要素を見抜く力のことを指します。また、観察眼が鋭く、将来を見通す力があることを指します。仏教由来の言葉です。

「慧眼」を構成する漢字は、以下の意味を持ちます。

漢字の意味
  • :真理を見極める力
  • :見極める能力

たとえば、「あの監督は、調子のよい選手をいつも選出するため、その慧眼には感服する。」といった使い方があります。センスのコンディションを見抜く力を「慧眼」と述べています。

また、同じ読みで「炯眼(けいがん)」と書く字もあります。「炯眼」は、「慧眼」の意味も持ちますが、鋭い眼光という意味で用いることが多いです。

仏教用語「慧眼(えげん)」

「慧眼」はもともと仏教の用語で、「えげん」と言いました。「えげん」は、真理を悟るために必要な能力である「五眼(ごげん)」の一つとされています。

「五眼」は、以下の5つです。

五眼
  1. 肉眼(にくげん):肉体に備わっている眼
  2. 天眼(てんげん):すべてを見通すことができる眼
  3. 慧眼(えげん):すべての事物の本質は空(くう)である(実体はない)と悟る眼
  4. 法眼(ほうげん):菩薩が人々を救うためにすべての事物の本質を見極める眼
  5. 仏眼(ぶつげん):上記4つを備えた仏の眼

「慧眼」の使い方

  1. 上司は能力に応じた人員配置が適確であり、慧眼の持ち主だ。
  2. ピッチャーに選ばれた当初は馬鹿にされていた彼が才能を開花させていくのを見て、監督の慧眼に脱帽した。
  3. 個々の部下のパフォーマンスを最大限発揮させる彼は、慧眼の士と言わざるを得ない。

①では、組織のパフォーマンスを最大限に発揮するために効果的な人員配置をする上司を、人の能力を見抜く「慧眼の持ち主」と表現しています。

②では、彼の才能が開花すると見越した先見の明を「慧眼」と述べています。

②のように、「慧眼に脱帽する」という表現はよく使われます。「慧眼に感服する」なども同じような表現です。合わせて覚えておきましょう。また、目上の人に丁寧に言う場合は、「ご慧眼に脱帽です」などと表現しましょう。

③の「慧眼の士」は、「慧眼の持ち主」と同じ意味です。部下のパフォーマンスが最大限発揮されるように人員配置をしている点に、話し手は「慧眼」を感じています。

「慧眼」の類義語

「慧眼」には以下のような類義語があります。

  • 眼力:視力。善悪や真偽を見抜く力。
  • 眼光:目力。見極める力。
  • 心眼:物事の本質を見抜く力
  • 達眼(たつがん):物事の奥深くを見通す力

「眼力」や「眼光」は、物理的な意味が原義であるため、「慧眼」の類義語として使用される頻度は他の2語に比べて低いです。

「慧眼」の対義語

「慧眼」には以下のような対義語があります。

  • 節穴:見る目がないこと
  • 凡眼(ぼんがん):平凡な目利き

「慧眼」の英語訳

「慧眼」を英語に訳すと、次のような表現になります。

insight
(洞察力)

例文は以下の通りです。

例文
I was really impressed with his keen insight.
(彼の鋭い洞察力には脱帽した。)

keen は「鋭い、鋭敏な」という意味です。insight の前につくことは多いです。

まとめ

以上、この記事では「慧眼」について解説しました。

読み方慧眼(けいがん)
意味本質を見抜く力。先を見通す力。
類義語眼力、眼光、心眼、達眼
対義語節穴、凡眼
英語訳insight

「慧眼」は、もともとは仏教用語でした。ただ、現代でも、「鋭い洞察力」や「見る目がある」などの代わりとして使える表現です。ぜひとも意味を押さえて、表現の幅を広げましょう。