四字熟語「山紫水明(さんしすいめい)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「山紫水明(さんしすいめい)」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「山紫水明」の意味をスッキリ理解!

山紫水明(さんしすいめい):美しい自然の風景のこと

「山紫水明」の意味を詳しく

「山紫水明」は、「美しく清らかな自然の風景」を意味する四字熟語です。「太陽の光によって山が紫色に見え、川が美しく透(す)き通って見える」ことを表します。また、そうした自然の風景を「美しい」と感じることのできる心を表すこともあります。

確かに、日光に照らされ紫色に輝く山や、透き通った川の水は普通の形容詞では言い表せない美しさを持っています。そうした美しい風景を形容する際に使うことのできる便利な四字熟語だと言えます。

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「山紫水明」の使い方

山紫水明を使った文章には、以下のようなものがあります。

  1. 彼は自然豊かで山紫水明な美しい場所に住んでいる。
  2. 京の都には遥かな昔から守られてきた自然が沢山あり、まさに山紫水明の地と呼ぶにふさわしい。
  3. インターネットで見つけたこの山紫水明の地に実際に足を運び、その風景を写真に収めたい。

美しい景色のある場所を指して「山紫水明の地」という表現で用いられることが非常に多いです。

また、「山紫水明」はあくまで「美しい自然の風景」に用いられます。いくら美しいとは言っても、人工の建造物など自然では無いものに対しては使われません。使い所に注意しましょう。

「山紫水明」の由来

「山紫水明」という表現を最初に用いたのは、江戸時代後期の歴史家兼儒学者であった頼山陽(らいさんよう)です。

学者であった頼山陽は広島や江戸で学んだ後、京都の鴨川沿いに書斎を構え、そこで私塾を開きます。その書斎から見た京都の風景があまりに美しかったため、頼山陽はその書斎に「山紫水明処(さんしすいめいしょ)」と名前をつけました。

それ以来、「山紫水明」が美しい自然の風景を形容する表現として、人々の間に広まっていったのです。

つまり「山紫水明」は、江戸時代の風流を重んじる人が、美しい風景を元に創り出した四字熟語と言えます。

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「山紫水明」の類義語

山紫水明には以下のような類義語があります。

  • 山光水色(さんこうすいしょく):山や水など、自然の景色やその美しさのこと
  • 山容水態(さんようすいたい):山や水といった自然の様子のこと
  • 風光明媚(ふうこうめいび):自然の風景が非常に美しい様子
  • 花鳥風月(かちょうふうげつ):自然の中にある美しいものや風景のこと
  • 高山流水(こうざんりゅうすい):美しい風景のこと

どの四字熟語も山や水、花など美しい自然のものを表す漢字が含まれています。「山紫水明」と合わせて覚えておけば、風景を形容する際の言葉のレパートリーが増えるでしょう。

「山紫水明」の対義語

山紫水明には以下のような対義語があります。

  • 満目荒涼(まんもくこうりょう):見渡す限り、荒れ果てた景色が続く様子
  • 満目蕭条(まんもくしょうじょう):見渡す限り、静かで寂しい様子
  • 十室九空(じっしつきゅうくう):災いや戦争などで人がいなくなり、物寂しい様子

「美しい自然の風景」と対になる四字熟語には、「荒れ果てた土地」や「閑散として寂しい様子」を表すものが当てはまります。

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「山紫水明」の英語訳

山紫水明を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • beautiful scenery
    (美しい風景)
  • scenic beauty
    (風景の美しさ)
  • scenic place
    (山紫水明の地)

“scenery”(風景)やその派生語を使った表現が多いです。自然の美しさを愛でる心は、万国共通ということですね。

まとめ

以上、この記事では「山紫水明」について解説しました。

読み方 山紫水明(さんしすいめい)
意味 美しい自然の風景のこと
由来 江戸時代後期の学者であった頼山陽の書斎の名前から
類義語 山光水色、山容水態、風光明媚など
対義語 満目荒涼、満目蕭条、十室九空など
英語訳 beautiful scenery(美しい風景)、scenic beauty(風景の美しさ)、scenic place(山紫水明の地)など

人の手では作り出すことの出来ない雄大な自然の芸術は、人の心を浄化し、お金では買えない大切なものを私たちに与えてくれます。

今後そういった美しい自然の風景を目にした時は、ぜひ「山紫水明」という表現を使ってみましょう。よりわかりやすく、美しい様子を人に伝えることができるはずです。

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