「ルビコン川を渡る」の意味とは?類語からカエサルの真意まで解説

言葉

「ルビコン川を渡る」とは「重大な決断・行動をすることのたとえ」です。

 

「ルビコン川を渡る」ということわざをご存じでしょうか。

そもそもルビコン川とはどこにある川か知らない方も多いと思います。

この記事では、「ルビコン川を渡る」の意味や使い方などについて詳しく解説します。

さらに、ルビコン川とはどんな川か、その川を渡る意味は何なのかについても説明します。

「ルビコン川を渡る」の意味

ルビコン川を渡る

重大な決断・行動をすることのたとえ

「ルビコン川を渡る」とは、「後戻りができなくなったり、生死を分けたりするような大きな決断・行動」に対して使用されることわざです。

日常の小さな出来事ではなく、人生を変えてしまうような決断をたとえます。

「ルビコン川を渡る」のシュタイナー教育における意味

シュタイナー教育において、「ルビコン川を渡る」ということわざが使われます。

シュタイナー教育とは、子ども一人ひとりの個性の尊重によって、能力を最大限に引き出すことを重要視した教育法です。

哲学者のルドルフ・シュタイナーが提唱した教育の指針です。

シュタイナー教育では、子どもの精神や自我の目覚めを「ルビコン川を渡る」と言います。

つまり、子どもの成長は二度と引き返せないということを表します。

「ルビコン川を渡る」の使い方

「ルビコン川を渡る」は、大きな決断や行動する場面で使われます。

例文を見ていきましょう。

  1. 今の安定した職を捨てて自営業の飲食店の経営を決断したときは、ルビコン川を渡る気分だった。
  2. ルビコン川を渡るような決断を、すぐにできるわけがないよ。
  3. ルビコン川を渡った子供には、心を育てるために多くの芸術に触れさせると良い。

①は、転職の決断を「ルビコン川を渡る」と表現しています。

②の「ルビコン川を渡る」は、大きな決断や行動を例えています。

③の「ルビコン川を渡る」は、シュタイナー教育の用語として使われており、子どもの精神や自我の目覚めを意味しています。

「ルビコン川を渡る」の由来

「ルビコン川を渡る」の由来は、古代ローマのユリウス・カエサルの逸話です。

ルビコン川は、当時カエサルが統治を任されていたローマの属州と、ローマおよびその周辺の直轄領から成るイタリア本土とを隔てる川でした。

 

ローマの属州の将軍のカエサルは、ローマと戦争をするために進軍をしました。

当時の法は、軍を率いてルビコン川を渡ることを禁止していました。

つまり、ルビコン川を渡る決断が戦争の開戦を意味していました。

したがって、ルビコン川を渡るは重大な決断・行動をすることのたとえとして使われるようになりました。

 

実際のルビコン川

ルビコン川は、小さな川で橋もかかっています。

「ルビコン川を渡る」は「大きな障害を乗り越えた」という意味ではないので注意してください。

「ルビコン川を渡る」の類義語

「ルビコン川を渡る」には以下のような類義語があります。

  • 背水の陣(はいすいのじん)
    一歩も後には引けない状況で、全力を尽くすことのたとえ
  • 清水(きよみず)の舞台から飛び降りる
    覚悟をきめて大きな決断をすることのたとえ
  • 賽は投げられた
    ものごとが始まっており、もう後戻りができない状態のこと
  • 一線を越える
    なんらかの思い切った行為に手を出してしまうこと
「賽は投げられた」とカエサル

カエサルはルビコン川を渡った後に、「賽は投げられた」と発言しました。

「ルビコン川を超えてしまった以上、もう後戻りはできない」という意味で使われました。

「ルビコン川を渡る」の英語訳

「ルビコン川を渡る」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Cross the Rubicon
    (ルビコン川を渡る)
  • Burn one’s bridges
    (後に引けない状況)

「ルビコン川を渡る」のまとめ

以上、この記事では「ルビコン川を渡る」について解説しました。

読み方ルビコン川を渡る
意味重大な決断・行動をすることのたとえ
由来古代ローマのユリウス・カエサルの逸話
類義語背水の陣、清水の舞台から飛び降りる
英語訳Cross the Rubicon(ルビコン川を渡る)

「ルビコン川を渡る」は古代ローマの逸話を由来とすることわざでした。

大きな決断をするときは、このことわざを思い出して、カエサルのように勇敢な気持ちを持ちましょう。

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シェスカ
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公的文章に詳しい大学院生。 学術論文や特許の執筆を得意としています。 スッキリではその知識を活かし、専門用語の解説を担当しています。