今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「リスペクト」です。
「リスペクト」の意味、使い方、語源、類義語、対義語、「オマージュ」との違いについてわかりやすく解説します。
このページの目次
「リスペクト」とは?
「リスペクト」の意味を詳しく
「リスペクト」とは、相手に対して尊敬をすることです。
また、価値のあるものに対して敬意を示す姿勢も意味します。好意の気持ちを含めて敬意を払っていることがほとんどです。
対象は人であることが多いですが、ものや言動に対しても使用されます。
「リスペクト」の使い方
リスペクトを使用した例文を紹介します。英語と日本語に分けて例文を挙げていきます。
日本語での使い方
- 私はバッハの音楽をリスペクトしている。
- 彼が最もリスペクトする人物は父親である。
- 彼女の言動はリスペクトに値する。
英語での使い方
英語の “respect” と日本語の「リスペクト」では、使い方が少し異なります。英語の “respect” の例文を見てみましょう。
- We should respect one’s privacy.
(プライバシーを尊重するべきだ) - Let’s respect human rights.
(人権を尊重しよう) - I respect different cultures.
(私は異なる文化を尊重している)
「リスペクト」は、対象が自分よりも優れていると感じる時に使用されます。
一方で、 “respect” の対象は、自分と対等です。関係に優劣はなく、尊重している全ての事柄に “respect” と使うことができます。
「リスペクト」の語源
「リスペクト」の語源はラテン語の “respectus” です。人を振り返って見るという意味です。
ラテン語で、“re” は再び、 “specere” は見るという意味を持ちます。そのため、 “respectus” は二度見るという意味となります。
二度見ることは、軽く見ないという意味です。これが敬意を示すという意味に転じて、 “respect” と使用されるようになったと考えられます。
「リスペクト」の類義語
「リスペクト」には以下のような類義語があります。
- 尊敬
- 尊重
- 敬意
- 賛美
「リスペクト」の対義語
リスペクトの対義語は「ディスリスペクト(disrespect)」です。これは、軽蔑、軽視、無礼、という意味を持ちます。
「ディスリスペクト」を略して「ディスる」という言葉がよく使用されています。「ディスる」は相手を否定する際に使われます。
「オマージュ」との違い
「オマージュ」も、相手を尊重するという意味を持つ言葉です。「リスペクト」と同じように、「敬意」や「賛美」することを示します。
しかし、「オマージュ」はある作品や作家に影響を受けて作品を作る、という場合に使用されることが多いです。そのため、「私は彼をオマージュしている」という使い方は不自然です。
「オマージュ」はあくまでも尊敬する対象から影響を受けたという意味です。尊敬するあまりに作品の一部をそのまま使用する行為は「盗作」とみなされます。
まとめ
以上、この記事では「リスペクト」について解説しました。
英語表記 | リスペクト(respect) |
---|---|
意味 | 尊敬する |
語源 | ラテン語の “respectus” より |
類義語 | 敬意、尊重など |
対義語 | ディスリスペクト(disrespect) |
「リスペクト」を日常生活で使用する機会は増えてきました。しかし、意味を理解しないで使用すると、相手に対して失礼な使い方をしてしまう危険があります。意味と使い方を確認して、正しい使い方を覚えましょう!