ことわざ「鬼の霍乱」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「鬼の霍乱(かくらん)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「鬼の霍乱」の意味をスッキリ理解!

鬼の霍乱(かくらん):普段は極めて丈夫で健康な人が、珍しく病気にかかること

「鬼の霍乱」の意味を詳しく


「鬼の霍乱」は、普段は極めて丈夫で健康な人が、珍しく病気にかかることを意味することわざです。

「霍乱」とは、日射病や熱中症のことです。江戸時代では、特に夏にかかる嘔吐・下痢の病気のことを指していました。もともとは「揮霍撩乱(きかくりょうらん)」という四字熟語でしたが、略された結果「霍乱」という言葉が生まれました。

このことわざでは、「鬼が暑さにやられて病気になる」という様子を表現しています。丈夫で健康な人を鬼にたとえています。

 

「鬼の撹乱」と表記してしまうケースがありますが、こちらは間違いです。「撹乱」は「混乱させること」という意味なので、ことわざの意味とは、ずれてしまいます。

また、「鬼」という存在自体には「悪さをする」「醜い」「暴力的」といったマイナスのイメージがあります。そのため、相手の普段の丈夫さ・健康さをほめる意図であったとしても、目上の人に対して直接使うのは失礼にあたります

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「鬼の霍乱」の使い方

  1. 体だけは誰よりも鍛えてきたから、体の丈夫さだけは自信があった。そんな俺が、まさか風邪を引くなんて。鬼の霍乱ってやつかな。
  2. え、あの生命力の塊みたいな社長が風邪だって。信じられない。まさに鬼の霍乱じゃないか。
  3. 鬼の霍乱という言葉はあるが、うちの兄が体調を崩した姿をいまだ見たことがない。
例文➀のように、自分自身について言い表すときにも使うことができます。この場合、自虐的なニュアンスになります。

例文➁では、体が丈夫な人の体調不良をからかう表現として「鬼の霍乱」を使用しています。

「鬼の霍乱」の由来

「鬼の霍乱」は、丈夫で力強い鬼が、夏の暑さで病気になることに由来しています。

鬼は、非常に体が大きく、力も強いです。口にはするどい牙があり、人間を食べるとされていたため、人間から恐れられる存在でした。

そんな鬼が日射病になることを、健康な人が体調をくずすことに重ねたことわざです。

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「鬼の霍乱」の類義語

「鬼の霍乱」には以下のような類義語があります。

  • 青菜に塩:普段の元気をなくし、しょげている様子

「鬼の霍乱」の対義語

「鬼の霍乱」には以下のような対義語があります。

  • 鬼に金棒:もともと強いものに、さらに強みが加わること
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「鬼の霍乱」の英語訳

「鬼の霍乱」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • The devil succumbing to sunstroke
    (日射病になった悪魔)
  • The devil in a sickbed
    (病床にいる悪魔)
  • The strongest are not proof against illness.
    (最強であることは、病気にならないことの裏付けにはならない。)

“succumb” は、「負ける、屈服する」「死ぬ、倒れる」という意味の動詞です。

まとめ

以上、この記事では「鬼の霍乱」について解説しました。

読み方 鬼の霍乱(かくらん)
意味 普段は極めて丈夫で健康な人が、珍しく病気にかかること
由来 丈夫で力強い鬼が、夏の暑さで病気になること
類義語 青菜に塩
対義語 鬼に金棒
英語訳 The strongest are not proof against illness.(最強であることは、病気にならないことの裏付けにはならない。)

「霍乱」という表現は、現在ではあまり使われません。そのため、聞きなれない人も多いと思います。

しかし、「霍乱」の意味をおさえておくことで、「鬼の霍乱」の意味も容易に推測することができます。

「霍乱」「鬼の霍乱」のどちらも、あわせて覚えておきましょう。

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