「無為(むい)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「無為(むい)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「無為」の意味をスッキリ理解!

無為(むい):何もしないでぶらぶらすること

「無為」の意味を詳しく

「無為」は、何もしないでぶらぶらすることという意味です。

他の意味合いもあるので、紹介します。

「無為」の意味
  1. 何もしないでぶらぶらすること
  2. 自然に任せて、手を加えないこと
  3. 成滅、変化しないこと

日常的によく用いられるのは①の意味です。

しかし「無為」の語源である『老子』では、「意図や作為のないさま」という意味で用いられています。作為的なことは何も行わないこと、すなわち、「自然に任せて、手を加えないこと」という②の意味で使われるようになりました。

③の意味は、仏教用語です。不朽不滅の存在を指します。逆に、さまざまな因果関係や因縁によって存在する現象を「有為(うい)」と呼びます。

「無為」の使い方

  1. 無為に時間を過ごしてしまったことを後悔する。
  2. 問題を知っていながら今まで無為無策にしたしわ寄せが来た。
  3. ストレス社会を生き抜くために、無為自然な生き方をする。

①の例文のように、「無為に時間を過ごす」はよく用いられる表現です。何もしないで時間を過ごしてしまうことを意味します。

「無為」を用いた四字熟語がいくつかあるので、代表的なものをご紹介します。

  • 無為無策:なんの策も立てずに、ただ傍観している様子
  • 無為自然:手を加えることなく、自然のままであること
  • 無為徒食:するべきことに手をつけず、無駄に毎日を過ごすこと

「無為無策」と「無為徒食」は、「無為」が「何もしないでぶらぶらすること」の意味で使われています。

「無為自然」では、「自然に任せて、手を加えないこと」の意味で用いられています。

「無為」の語源

「無為」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :存在しないこと
  • :わざとらしい振る舞い、行為

「無為」の語源は、『老子』にあるとされています。

『老子』は古代中国で執筆され、ありのままに生きる「無為自然」な生き方を唱えたとされています。

現在でも中国系の人々の生活に深く根ざしている道教の根本的な思想になっています。

「無為」の類義語

「無為」には以下のような類義語があります。

何も行動を起こさない様子を表す熟語が、「無為」の類義語として当てはまります。

「無為」の対義語

「無為」には以下のような対義語があります。

  • 有為:因縁によってつくられた、永久でないもの
  • 勤勉:仕事や勉強に真面目に取り組むこと

「無為」の代表的な対義語が「有為」です。

「何もしないでぶらぶらすること」という「無為」の意味の対義語として挙げるのならば、一生懸命やるべきことに取り組む様子を意味する「勤勉」が当てはまります。

「無為」の英語訳

「無為」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • idle
    (怠惰な)
  • inactivity
    (活動しないこと)

以下が例文です。

例文
    • He lives an idle life.
      (彼は無為な生活を送っている。)

まとめ

以上、この記事では「無為」について解説しました。

読み方無為(むい)
意味何もしないでぶらぶらすること、自然に任せて手を加えないこと
語源「存在しないこと」「わざとらしい振る舞い」という意味の漢字から
類義語拱手、無気力、怠惰など
対義語有為、勤勉など
英語訳idle, inactivity

「無為」は、日常的に登場頻度の高い熟語ではありませんが、日本の古文でも使われていたりと、古くから日本に根付いている思想を表します。この機会に正しい意味を覚えましょう。