四字熟語「拱手傍観(きょうしゅぼうかん)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「拱手傍観(きょうしゅぼうかん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「拱手傍観」の意味をスッキリ理解!

拱手傍観(きょうしゅぼうかん):何もせずに、そばで見ていること。

「拱手傍観」の意味を詳しく

「拱手傍観」は「拱手」と「傍観」という2つの語句から構成されています。

 

「拱手」は、古代中国の敬礼です。具体的には、両手を胸の前で組み合わせながらお辞儀をします。

喜ばしいことが起きた際は、男性は左手を、女性は右手を前に組み合わせます。悪いことが起きた際は、男性は右手を、女性は左手を前に組むのです。

ここから転じて、「手を組んで何もしないこと」を意味するようになりました。

 

「傍観」は、「傍らで観る」と書くように、ただそばで見ていることを意味します。

 

つまり、この2つの語句が合わさってできた「拱手傍観」は、何もしないでそばで見ていることを意味します。

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「拱手傍観」の使い方

  1. あの上司は、部下が困っているときにも拱手傍観を決め込むので、多くの人に嫌われている。
  2. 電車内で困っている人がいるのに、誰もが拱手傍観しているだけで、助けようとしない。
  3. この問題は、日に日に悪い方向へ向かっているため、拱手傍観しているだけでは解決しない。
  4. その場にいる人が多ければ多いほど拱手傍観してしまうのが、人間の悪い性質のようだ。

「拱手傍観」の類義語

拱手傍観には以下のような類義語があります。

  • 隔岸観火(かくがんかんか):他人の災難の手助けしようとせず、ただ見物すること。
  • 袖手旁観(しゅうしゅぼうかん):隣で何も出来ずに、ただ見ていること。
  • 冷眼傍観(れいがんぼうかん):事の成り行きを、冷然と側でただ眺めていること。
  • 無為無策(むいむさく):なんの対策も方法もたてられず、ただ腕を組んでいるだけであること。
  • 垂拱傍観(すいきょうぼうかん):何もせず、手を差し伸べずにただ傍らで見ていること。
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「拱手傍観」の対義語

拱手傍観には以下のような対義語があります。

  • 八方画策(はっぽうかくさく):あらゆる方面に働きかけて、計画の実現を図ること。
  • 用意周到(よういしゅうとう):心遣いが隅々まで行き届いて、準備に手抜かりがない状態。
  • 迅速果断(じんそくかだん):思い切りよく、素早く行動を行うこと。

「拱手傍観」の英語訳

拱手傍観を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • stand idly by and watch

    (何もしないで立って見ている)

idly には、「何もしないで」「遊んで」「ぼんやり」「むなしく」という意味があります。

watch の前に just や only などを加えると、より「拱手傍観」のニュアンスが強くなります。

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まとめ

以上、この記事では「拱手傍観」について解説しました。

読み方 拱手傍観(きょうしゅぼうかん)
意味 何もせずに、そばで見ていること。
類義語 隔岸観火、袖手旁観、冷眼傍観、無為無策、垂拱傍観など
対義語 八方画策、用意周到、迅速果断など
英語訳 stand idly by and watch(何もしないで立って見ている)

社会心理学の用語に、「傍観者効果」というものがあります。

「ある出来事に対して、自分以外に傍観者がいるときには、人間は率先して行動を起こさない」という効果です。傍観者が多いほど、その効果は高いといいます。

 

これは、「他者が積極的に行動しないから、事態は緊急性を要しない」「他者と同調すれば、責任や非難が分散される」と考えることが原因です。また、行動を起こしたとき、その結果を周囲から非難されることを恐れてしまうことも原因です。

「傍観者効果」に負けることなく、すすんで行動を起こすことができる人になるためには、「拱手傍観」しないことが重要です。

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