今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「マブダチ」です。
「マブダチ」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
「マブダチ」の意味をスッキリ理解!
「マブダチ」の意味を詳しく

「マブダチ」とは、親しい間柄の友人のことです。
「本当の、真実の」という意味の「マブ」に、「友達」という言葉の略語である「ダチ」を組み合わせて作られた言葉が「マブダチ」です。
以前、「マブ」という言葉はかなり多用されていて「まぶしい」ことを「マブい」と表現することもあります。
1970年代後半若者の間でツッパリブームの流行があったことで、特別仲が良い友達を意味する「マブダチ」が若者を中心に幅広く普及しました。
「マブダチ」と「親友」の違い
「マブダチ」と「親友」は、大きな違いはなく、両者とも「特別仲が良い友達」という意味で使用されます。
しかし、印象の違いがあります。「親友」と言うよりも「マブダチ」は「より近い存在で気軽に言いやすい印象」になります。
また、人によっては「マブダチ」はヤンキー用語であるという印象が強い場合があります。言葉の持つイメージを意識して使用しましょう。
「マブダチ」の関係
「マブダチ」と呼べる関係の例をいくつか挙げていきます。
- 気を使わない
- いつも側にいる
- 困ったときに相談できる・助けてくれる
- 心を許すことができる
「マブダチ」の使い方
- 私たちってマブダチだよね?
- 彼と僕は昔からとても仲が良く、マブダチだと思っている。
上の例文のように、「親しい友達であること」を表す際に使用されます。
①の場合は、「私たちって仲がいい友達だよね?」という確認の意味で「マブダチ」が使用されています。
②の場合も、2人の親しい関係性を「マブダチ」で表現しています。
「マブダチ」の語源
マブダチの語源は日本語の “まぶい(眩い)” です。「まぶい」の持つ2つの意味を詳しく見ていきましょう。
- 容貌が美しい様子・美しい女性
- 「まぶしい」の省略形
このような本来「まぶい」が持つ意味が変化し、「本当の、真実の」という意味になりました。これが「本当の友達」を意味する「マブダチ」の由来です。
「マブダチ」の類義語
マブダチには以下のような類義語があります。
- 相棒:嬉しい時も辛い時も共に過ごす仲間
- ニコイチ:2人で1人
- ズッ友:ずっと友達
- BFF:一生親友
- 親友:特に仲の良い友達
①の「相棒」は、「共に分かち合う仲間」を指します。
②はの「ニコイチ」は、「2人で1人」という意味をもち、それほどに仲の良い関係であることを表します。女の子の間で頻繁に使用される言葉です。もともとは、「不完全な個体を組み合わせて1つの物を作る」という状況に使用されていた言葉です。
③の「ズッ友」は、「ずっと友達」を意味するギャル語です。若者を中心に「ズッ友」は2000年代前半から使用されています。
④の「BFF」は、「best friend forever」を省略したもので、「一生親友」という意味です。海外ドラマがきっかけで使用されるようになり、高校生などの若い世代が使用する言葉です。
まとめ
以上、この記事では「マブダチ」について解説しました。
英語表記 | マブダチ(mabudati) |
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意味 | 親しい友人 |
語源 | 「まぶい」の意味から |
類義語 | 相棒、ニコイチ、ズッ友、BBF |
「マブダチ」は1970年代頃に流行し、現在も若者の間で「親しい友達・本当の友達」を意味する言葉として、使用されています。「親友」と基本的に同じ意味で使用しますが、若干のニュアンスの違いがあるので注意しましょう。