四字熟語「夢幻泡影(むげんほうよう)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「夢幻泡影(むげんほうよう)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「夢幻泡影」の意味をスッキリ理解!

夢幻泡影(むげんほうよう):世の中は実体が無いものであり、非常に儚いものであること

「夢幻泡影」の意味を詳しく

夢幻泡影は、人生など全ての物事は実体がなく、非常に儚いものであることを意味する言葉です。夢幻泡影に使われている「夢」「幻」「泡」「影」は、全て消えやすいものです。

これらの壊れやすいものを四つ並べることにより、儚さを強調しています。

 

また、このように人生の儚さを強調することで、逆説的に「人生を楽しもう」や「時間を大事にして生きよう」というメッセージがこめられています。

この言葉は仏教用語です。そのため、あまり日常会話やビジネスなどの場で使われることはありません。

注意する点として、「影」を「よう」と読むことが挙げられます。これも仏教用語の名残です。

「夢幻泡影」の使い方

  • 人の命なんて夢幻泡影のように儚いものだ。
  • 一生は夢幻泡影のようなものだから、今を大切にして生きよう。
このように、夢幻泡影は人生の儚さを言い表す際に用いられます。

「夢幻泡影」の由来

「夢幻泡影」は、仏教語が元となり生まれた言葉です。

語源は、大乗仏教の般若経の一つである「金剛般若経」です。この金剛般若経は、禅宗の系統で特に重んじられた経典であり、空と無我を説いています。

空は、本体や実体といったものは存在しないことを意味する仏教用語です。また無我は、世の中で「我」として存在するような実体は存在しないというものです。このように、自我や実体というものは存在しないということを主張しています。

 

金剛般若経の中では、夢幻泡影は下記のように言い表されます。

  • 一切有為法 如夢幻泡影 如露亦如電 応作如是観
  • これは、「この世にある全てのものには実体がないため、永遠に続くものではない。にも拘わらず、それらに実体があると考え、永久に続くものであると考えるために執着が存在してしまう。全ては夢幻泡影であると考えることが大切である。」という意味です。

    このように、夢幻泡影は仏教語としても、現在と同じ意味で使われていました。

    「夢幻泡影」の類義語

    夢幻泡影には以下のような類義語があります。

    • 泡沫夢幻(ほうまつむげん):人生は儚いものであるというたとえ
    • 一炊之夢(いっすいのゆめ):人の世の栄華や人生の儚さ

    この中で、「泡沫夢幻」の「泡沫」は「水の泡」を意味します。これも儚く消えやすいものであるため、消えやすいものを複数重ねることで儚さを強調しています。

     

    また、「一炊之夢」には中国の昔の物語が関係しています。

    唐の時代に、盧生(ろせい)という青年がおり、その青年が出世が叶うという枕を借りて眠りにつきました。すると、よい妻をめとった上に、人生の栄華を極める夢を見ました。しかし、夢から覚めるとまだ粟も炊けないような短い時間しかたっていなかったのです。

    このようなエピソードからも、人生の儚さが伝わってきます。

    「夢幻泡影」の英語訳

    夢幻泡影を英語に訳すと、次のような表現になります。

    • life is short
      (人生は短い)

    夢幻泡影に明確な英語訳は存在しません。しかし、夢幻泡影が人生の儚さを意味していることから、 “life is short” が英語訳になります。

    まとめ

    以上、この記事では「夢幻泡影」について解説しました。

    読み方夢幻泡影(むげんほうよう)
    意味世の中は実体が無いものであり、非常に儚いものであること
    由来仏教語
    類義語泡沫夢幻・一炊之夢
    英語訳life is short(人生は短い)

    夢幻泡影は、人生の儚さを意味する言葉です。日常で使うことは少ないですが、ゲームや漫画といったコンテンツで登場することもあります。意味や使い方を適切に把握しましょう。