四字熟語「栄枯盛衰(えいこせいすい)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「栄枯盛衰(えいこせいすい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語についてわかりやすく解説します。

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「栄枯盛衰」の意味をスッキリ理解!

栄枯盛衰(えいこせいすい):繁栄と衰退を繰り返すこと

「栄枯盛衰」の意味を詳しく

「栄枯盛衰」は、栄えることと衰退することを繰り返すという意味です。「栄」は「栄える」や「繁栄」として使われる文字です。発展している状態をここでは表しています。

「枯」という文字は、「枯渇」や「枯れる」という文字に使われます。干からびて枯れてしまうことを意味しています。

つまり、「栄枯」は、草や木などの植物がたくましく生い茂る様子と、水がなくなって干からびてしまう両極端の様子を表しています。この意味が、漢字を使う長い歴史の中で人間や王朝などが反映と衰退を繰り返すという意味でも使われるようになりました。

 

「盛」は盛り上がるや繁盛で使われる漢字です。勢いを感じて非常にポジティブなイメージを持っています。

そして「衰」は衰えるや衰退で使われる漢字です。意味も勢いが無くなる様子を表しています。

つまり、「盛衰」で栄えることと衰えることの反対の意味を持つ漢字が集まっていることが分かります。そして、反対の意味を持つ漢字同士が集まって「栄枯盛衰」という四字熟語ができあがります。

 

「栄枯盛衰」の意味を理解するときに分かりやすい例は歴史です。特に中国の王朝です。中国の王朝は、世の中を統治する皇帝や王朝が何人も変わりながら4000年ほど栄えたり衰えたりしてきたのです。

日本のように同じ王家の天皇の下で時代を経てきたわけではないのです。誰かが権力を握り、その人のもとで発展し、また別の誰かが権力を奪い、衰退していきその奪った人のもとでまた発展するという繰り返しなのです。

 

まさに「栄枯盛衰」ですね。有名な「栄枯盛衰」の例として取り上げられるのが清王朝です。清王朝は18世紀には世界のGDPの約半分を占めるほど発展していました。周辺諸国との貿易が活発で全盛期と呼ばれていました。

しかしながら19世紀にはアヘン戦争など、欧米との戦争に立て続けに負けることによって世界でも有数の貧困国になってしまいます。このように栄えることと衰退すること両方を繰り返し、「栄枯盛衰」だったのが清王朝なのです。

「栄枯盛衰」を理解する上で、清王朝のような中国の王朝で考えてみることは役に立つのでぜひ参考にしてみてください。

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「栄枯盛衰」の使い方

  1. 栄枯盛衰の世界だからアメリカが今後どうなるか分からない。
  2. 代々続く会社にも栄枯盛衰の物語がある。
  3. アイドルの世界も栄枯盛衰だ。

①の例文は現代の世界情勢を表しています。アメリカはGDP世界1位で、第二次世界大戦終了後から世界の覇権を握っていました。しかしながら、平成が終わる頃になって、その勢力は以前より弱まっています。

その世界情勢を表すのにぴったりなのが「栄枯盛衰」なのです。ニュースでこういった表現をすることは稀ですが、論説などで使われるので覚えておくと役に立ちます。

小論文や作文などで、世界情勢について書きたいときに「栄枯盛衰」を文章中に盛り込んでみると知的な印象にもつながります。ぜひ参考にしてみてください。

 

②は会社の歴史を表す例文です。ベンチャー企業など、歴史の浅い会社ならば「栄枯盛衰」の歴史があることは稀です。しかしながら大企業や、長くから続いている会社ならば歴史も沢山あります。

リーマンショックなど不景気により、業績が悪かった年もあれば、戦後の高度経済成長期に会社の業績がとても良くなったという歴史を持っています。その業績の波が「栄枯盛衰」であることを表しています。こちらの例文も、会社の紹介文などで使われます。

③はアイドル文化に関して述べた例文です。一時期アイドル戦国時代と呼ばれるほど、様々なアイドルが登場していました。モーニング娘が1990年代末から2000年代前半に流行っていましたが、2010年代にはAKB48が大人気になりました。

また、他方では他のアイドルグループやK-POPアイドルの躍進もあり移り変わりがとても激しいです。そのため、このアイドル業界の人気グループが時代とともに変わっていくことから「栄枯盛衰」であると表現できるのです。

「栄枯盛衰」の類義語

「栄枯盛衰」には以下のような類義語があります。

  • 盛者必衰(じょうしゃひっすい):栄えている人や文化でも必ず衰退するということ
  • 諸行無常(しょぎょうむじょう):全ての物は、絶えず変化を続けているということ

「盛者必衰」は、勢いを持っている者でも必ず衰えてしまうという意味です。「盛」は栄えているという意味で、「者」は人を表しています。「盛者」で、覇権を握った人という意味になります。

そして、「必」は必ずという意味です。「衰」は衰えるです。「必衰」で必ず衰えるという意味になるのですね。「盛者必衰」の使い方としては、「栄枯盛衰」と基本的には同じです。

「諸行無常」は、すべての事や物は絶えず変化を続けているという意味です。「諸」は諸々などに使われ複数の数を表しています。「行」は行動や行いに使われ、出来事などを表しています。

「無」は「何も無い」という意味で、「常」は「いつも」という意味です。つまり、多くの出来事はいつも一緒ではないという意味になり、それが「諸行無常」の意味になるのです。

 

「盛者必衰」と「諸行無常」は聞いたことがあるという人も多いです。なぜならば、平家物語の有名なフレーズなので多くの人が学校で習うからです。

「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色 盛者必衰の理(ことわり)を表す」というフレーズがあります。鐘の音も花の色もあらゆる物は変化しているということがこのフレーズでは言われています。

つまり、「栄枯盛衰」「諸行無常」「盛者必衰」といった表現は昔の時代から古く使われており、非常に生活に密接に関係があった四字熟語なのです。

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まとめ

以上、この記事では「栄枯盛衰」について解説しました。

読み方 栄枯盛衰(えいこせいすい)
意味 繁栄と衰退を繰り返すこと
類義語 盛者必衰、諸行無常など

「栄枯盛衰」は、普段の話し言葉ではあまり使いません。なぜなら、物事を非常に長いスパンで見たときの様子を表す言葉だからです。普段の生活で物事を100年単位で見る場面は非常に少ないですね。そのため、この四字熟語をあまり用いないのは当然です。

しかしながら、歴史的な話をするときにはこういった表現を覚えることも必要です。特に日本の歴史について誰かに紹介するときに、「栄枯盛衰」を使うととてもかっこよく感じます。ぜひこの記事で使い方と意味をしっかり理解して使ってみてはいかがですか。

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