ことわざ「光陰矢の如し」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「光陰矢の如し(こういんやのごとし)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「光陰矢の如し」の意味をスッキリ理解!

光陰矢の如し(こういんやのごとし):月日が経つのが早いこと。時間を大切にして最大限に活用しなくてはならないということ。

「光陰矢の如し」の意味を詳しく

「光陰矢の如し」には2つの意味があります。

「光陰矢の如し」の意味
  1. 月日が経つのが早いことのたとえ
  2. 時間を大切にして最大限に活用しなくてはならない

1つ目の意味は、「月日が矢のようにまたたく間に過ぎ去ること」を表します。2つ目の意味は、「矢のようにあっという間に過ぎ去ってしまった時間は、二度と戻ってこない」という考えから来ています。

あくまで「月日」が過ぎることの速さを表しているため、乗り物などの「速度」の度合いを表すわけではありません。「このジェット機のスピードは光陰矢のごとし」などと使わないように注意しましょう。

「光陰矢の如し」の使い方

  1. 光陰矢の如し、時はあっという間に過ぎていくので、今を精一杯生きたい。
  2. 海外に住み始めて10年が経った。まさに光陰矢の如しだ。
  3. 光陰矢の如しと言うから、時間を節約して大切に使いたい。

「光陰矢の如し」は過ぎ去る時間の速さを実感するときや、時間を大切に使うといった文脈で用いられます。

「光陰矢の如し」の由来

「光陰矢の如し」の「光陰」には2つの意味があります。「光」は日を、「陰」は月を表します。

  1. 月日
  2. 月の光

「光陰矢の如し」の「光陰」は①の意味です。

また「光陰矢の如し」の由来には諸説あり、明確に定まっていません。以下で由来になっていると言われている書物をご紹介します。

  1. 平安時代前期の勅撰(ちょくせん)和歌集『古今和歌集』の「弓を射るように時が早く過ぎる」という記述
  2. 鎌倉時代初期の軍記物語『曽我(そが)物語』
  3. 中国唐代の書物の「光陰如箭」という記述

「光陰如箭」は、「光陰矢の如し」の漢文バージョンです。「箭」は「矢」のことです。

「光陰矢の如し」の類義語

「光陰矢の如し」には以下のような類義語があります。

  • 歳月は人を待たず:月日は留まらないものであること
  • 光陰流水の如し:時間が水のように止まることなく流れていくこと
  • 月日に関守(せきもり)無し:月日が流れるスピードが非常に速いことのたとえ
  • 一寸の光陰軽んずべからず:わずかな時間も無駄にしてはいけないということ
  • 白駒の隙を過ぐるが如し(はっくのげきをすぐるがごとし):月日が経つのが早いこと
  • 少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし):月日は流れてあっという間に老いてしまうため、若いうちから勉学に励まなければならないということ

「月日に関守無し」は、「月日が過ぎるのを止める関所の番人はいない」ということです。

「白駒の隙を過ぐるが如し」は、「隙間から馬が通り過ぎるのを見るように、時間は早く過ぎていく」という意味です。

「光陰矢の如し」の英語訳

「光陰矢の如し」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Time flies.
    (時間が経つのが早いこと)
  • Time and tide wait for no man.
    (時は人を待たない)

まとめ

以上、この記事では「光陰矢の如し」について解説しました。

読み方光陰矢の如し(こういんやのごとし)
意味月日が経つのが早いこと。時間を大切にして最大限に活用しなくてはならないということ。
由来『古今和歌集』の「弓を射るように時が早く過ぎる」という記述・『曽我(そが)物語』・中国唐代の書物の「光陰如箭」という記述のいずれか
類義語歳月人を待たず、光陰流水の如し、月日に関守無しなど
英語訳Time flies.(時間が経つのが早いこと)、Time and tide wait for no man.(時は人を待たない)

1分1秒を大切にしたいと思わせることわざですね。類義語や英語訳も合わせて覚えましょう。