「誇張(こちょう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「誇張(こちょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「誇張」の意味をスッキリ理解!

誇張(こちょう):実際の様子よりも大げさに表現すること

「誇張」の意味を詳しく


「誇張」とは、実際の様子よりも大げさに表現することです。

「誇張」を構成する漢字には、次のような意味があります。

「誇張」の漢字の意味
  • :自慢する、大げさに言う
  • :広げる、大きくする

「自慢する」という意味の「誇」に、「広げる」という意味の「張」が重なることで、「実際よりも話を広げ、大げさに自慢する」というニュアンスになります。また、口頭の話だけでなく書き物や絵などの表現全般で、実際の様子よりも大げさに描く場合も「誇張」になります。

「誇張」は、嘘ではあるものの、部分的には正しい事実を少し大げさにしている場合に使われます。根拠がまったく何もない状態から話を作る場合はただの「嘘」であり「誇張」ではないため気をつけましょう。

「誇張」の使い方

  1. 私は、全国大会に出場した友人のことをを思わず誇張して、「全国一位だ」と紹介してしまった。
  2. 我々は彼の発言をまるっきりの嘘か、誇張だと思ったが、どうやら本当のことだったらしい。
  3. その少年には、嬉しかった出来事を誇張して話す癖がある。

上記の例文のように、「誇張」は、「誇張する」か、「誇張だ」という形で使われます。

①の例文では、実際には「全国大会出場」という実績である友人のことを説明するのに、「全国一位」というさらに高い評価だと偽っています。

「全国大会に出た」という事実はあるものの、さらに高いレベルである「全国一位」という嘘で権威付けをしてしまっているため、「誇張」であると言えます。

 

②の例文では、「彼の発言」がそのまま信用するには常識外れであり、考えにくいということを「嘘か誇張だと思った」と表現しています。

③の例文では、「彼」が話を大げさに表現している様子を「誇張」と表現しています。「誇張」はたいていネガティブな文脈で使われますが、この場合には、「嬉しさのあまりつい大げさに話してしまう」と、ややポジティブな印象も与えます。

「誇張」の類義語

誇張には以下のような類義語があります。

  • 誇称(こしょう):自慢して実際よりも大げさに話をすること
  • 豪語(ごうご):大きなことを自信たっぷりに言うこと
  • 壮語(そうご):大きなことをえらそうに言うこと
  • 大言壮語(たいげんそうご):実力不相応に大きなことを言うこと
  • 広言(こうげん):無責任に大きなことを言い散らすこと
  • 大風呂敷(おおぶろしき):大げさな話や計画
  • 過大評価:物事を実際よりも高く評価すること

「誇称」の意味

「誇称」とは、自慢して実際よりも大げさに話をすることです。

「誇称」は「誇張」と言い換えることができます。ただし、「誇称」の対象は話に限り、絵や文章を大げさにする場合には使うことができません。

「誇張」よりも使える範囲が限られるため注意しましょう。

「豪語」「壮語」の意味

「豪語」「壮語」は、自信満々に大口を叩くことです。

どちらもあまり意味は変わりませんが、「豪語」の方が使われる頻度が高くなります。

「大言壮語」の意味

「大言壮語」は「壮語」に「大言」がついた言葉です。

大口を叩くという意味では「壮語」と同じですが、「大言壮語」の方が実力不相応な発言であるというニュアンスが強くなります。

「広言」の意味

「広言」は相手を考えず、無責任に大きなことを言うことです。

「豪語」「壮語」に対し、より広い範囲に言い散らすというイメージがあります。

同音異義語に「公言」がありますが、以下の通り異なる意味を持つ言葉であるため使い分けには注意しましょう。

  • 公言:人前で堂々と発言すること

「大風呂敷」の意味

「大風呂敷」とは、現実性に乏しい、周囲からホラだと思われるような発言を展開することです。

発言だけでなく、実現が難しい計画について言う場合もあります。

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「過大評価」の意味

「過大評価」とは、物事を実際よりも高く評価することです。

大げさにするという意味で「誇張」と共通します。

ただし、「過大評価」の場合は、実際と大げさに表現されたものに必ず明確な評価が下されてます。「こんなに大きい魚が釣れた」など、具体的な数字を使わない表現をした場合、「誇張」が使える一方で「過大評価」は使えないため注意しましょう。

「誇張」の対義語

誇張には以下のような対義語があります。

  • 謙遜(けんそん):自分の能力を控えめに評価しへりくだること
  • 過小評価:物事を実際よりも低く評価すること

「謙遜」の意味

「謙遜」とは、自分の能力を実際よりも小さく評価し、控えめな態度をとることです。

たとえば、相手に褒められたときに「そんなことないですよ」と否定するのも、「謙遜」に含まれます。

「過小評価」の意味

「過小評価」とは、物事を実際よりも低く評価することです。

「謙遜」の場合は自分に対する評価の低さを表しますが、「過小評価」の場合は、評価する・される対象は特に限定されません。

他人を評価する場合に限らず、ものの性能や価値を低く見積もる場合に使われます。

「誇張」の英語訳

誇張を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • exaggeration
    (過大視)
  • overstatement
    (大げさな話)

“exaggeration” の意味

“exaggeration” とは、「誇張」「過大視」という意味の英単語です。主に話が誇張である場合に使われます。

冠詞 “an” がついた “an exaggeration” には、「誇張した話」という意味があります。 “exaggeration” はこの言い回しで使われることが多いです。

“overstatement” の意味

“overstatement” は、「大げさな話」という意味の英単語です。

また、誇張して話をするという行為そのものを指す場合もあります。

まとめ

以上、この記事では「誇張」について解説しました。

読み方誇張(こちょう)
意味実際の様子よりも大げさに表現すること
類義語誇称、豪語、壮語など
対義語謙遜、過小評価
英語訳exaggeration(過大視)

「誇張」は日常生活でよく使われる言葉であるため、覚えておきましょう。

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ひな
ひな
国文学専攻の現役東大生ライター。 言葉には人と人をつなぐ力があると信じています。 間違えやすい言葉・新しい言葉の執筆が得意です。