「剣呑(けんのん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「剣呑(けんのん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「剣呑」の意味をスッキリ理解!

剣呑(けんのん):危ない様子。不安を覚えるさま。

「剣呑」の意味を詳しく

「剣呑」は、「危ない様子」や「不安を覚えるさま」を意味する熟語です。

「剣呑」は、「呑」という漢字の旧字体を用いて「剣吞」と表記されることもあります。一見同じ漢字に見えますが、旧字体では一画目が「はらい」ではなく、横棒になっていますね。

また、「剣呑」は、「けんのみ」と読んで「荒々しく叱りつけること」を意味することもあります。しかし、この場合は類義語である「剣突(けんつく)」という熟語を用いるのが一般的です。

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「剣呑」の使い方

  1. 飼い犬は剣呑な雰囲気を感じ取ったのか、大きな声で吠えはじめた。
  2. そんな剣呑な思いをしてまで、そこに行く必要はあるのか。
  3. 彼の醸し出す雰囲気の剣呑さに、皆が気圧されてしまった。
  4. 私はどうしても剣呑性(けんのんしょう)で、臆病なところがある。
  5. 剣呑、剣呑!この街で事件があったなんて、信じたくもない。

④の例文の「剣呑性」は、どんなことにも不安や危険を感じる性質のことを言います。言い換えるなら、臆病だということですね。

「剣呑」を繰り返すことで、意味を強調して使っているのが⑤の例文です。災難を避けるためのまじないの言葉として「くわばら、くわばら」がありますが、これと同じようなニュアンスを持っています。

「剣呑」の語源

「剣呑」は、「剣難(けんなん)」という熟語を語源としています。

「剣難」は、「刃物で殺傷されるという災難」を意味します。転じて、「災難が予感されるさま」という意味になりました。同時に、読み方が「けんなん」から「けんのん」に転じ、「剣呑」という字が当てられるようになりました。

ちなみに、「剣難」の同音異義語として「険難」という言葉があります。「険難」とは、「非常に険しく、通過するのが困難な道の様子」という意味です。「剣呑」が持っている「危険な」というニュアンスにより近いのは「険難」ですが、語源は「剣難」であるということを押さえておきましょう。

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「剣呑」の類義語

剣呑には以下のような類義語があります。

  • 危険(きけん):あぶないこと。また、その様子。
  • 不穏(ふおん):穏やかでないこと。危険をはらんでいること。
  • 物騒(ぶっそう):危ないこと。危険なことを起こしそうな様子。

上記の熟語はどれも、「安全でないこと」を指している点で「剣呑」と類似しています。

「剣呑」の対義語

剣呑には以下のような対義語があります。

  • 平穏(へいおん):変わったことがなく、穏やかである様子。
  • 柔和(にゅうわ):やさしくおだやかであること。
  • 良好(りょうこう):状態がよいこと。また、その様子。
  • 静穏(せいおん):静かで穏やかなこと。
  • 安泰(あんたい):不安や危険のない状態。
  • 安寧(あんねい):平穏無事な世の中。
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「剣呑」の英語訳

剣呑を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • dangerous
    (危険を伴う)
  • risky
    (危険な)
  • hazardous
    (危険な、行為などが冒険的な)
  • perilous
    (非常に危険な)
  • unsafe
    (安全でない)
  • insecure
    (不安である、自信がない)
  • precarious
    (不安定な、危うい)

「危険な」という意味に対応する英単語は、dangerous・risky、そしてより形式ばった表現である hazardous・perilous です。

「不安な」というニュアンスを示す場合は、insecure・precarious を用います。

まとめ

以上、この記事では「剣呑」について解説しました。

読み方 剣呑(けんのん)
意味 危ない様子。不安を覚えるさま。
語源 「剣難」の音変化。
類義語 危険、不穏、物騒
対義語 平穏、柔和、良好など
英語訳 dangerous(危険を伴う)など

「安全な様子」を意味する熟語は数多くあり、耳慣れたものも多いです。しかし、その反対の意味を持つ「危険な様子」を表す熟語を多く知っている人は少ないものです。「剣呑」の意味をきちんと覚え、語彙(ごい)を増やしましょう。

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