「長閑」の意味とは?使い方から英語や類語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「長閑」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「長閑」をざっくり言うと……

読み方長閑(のどか)
意味穏やかでのんびりしていること
語源「静かでのんびりしていること」という意味の漢字から
類義語閑静、閑散
対義語喧騒
英語訳calm(穏やかな)
peacefully(平和な・落ち着いた)
quiet(静かな)

「長閑」の意味をスッキリ理解!

長閑(のどか):穏やかでのんびりしていること

「長閑」の意味を詳しく

「長閑」とは、穏やかでのんびりしていることです。

特に、以下のように人や天候、環境などが落ちついていることを表します。

  • 人や動作がゆっくりとしていて、慌てないさま
  • 気にしない・心配しないようす
  • 天気がよく穏やかなさま
  • 周りの環境が穏やかでのびのびと気持ちよく過ごせるようす

それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

「人や動作がゆっくりとしていて、慌てないさま」の意味

「長閑」には、「人が落ち着いていること」という意味があります。「人や動作がゆっくりとしていて、慌てないさま」のことです。

「落ち着きのある人」を表す言葉で、実際に動きがゆっくりであったり、話し方が落ち着いていたりするようすを表します。

「気にしない・心配しないようす」の意味

「長閑」には、「人の気分が落ち着いていること」という意味があります。

「人がものごとをあれこれと気にしないようす、心配しないようす」を表します。

人の動作を表すこともあれば、精神的な動きが落ち着いていることを表すこともあるということです。

「天気がよく穏やかなさま」の意味

「長閑」は、「天気が落ち着いていること」という意味があります。空が晴れていて、穏やかである天候を表します。

「落ち着いて過ごしやすい天気」というイメージが強いので、「あまりに日差しが強く晴れている日」に使うのは避けるといいでしょう。

春や秋口のちょうどよく晴れている天候を表すことが多いです。

「周りの環境が穏やかでのびのびと気持ちよく過ごせるようす」の意味

「長閑」には、「周りの環境が落ち着いていること」という意味があります。

特に、喧騒な都会に対して、静かでものごとの流れがゆっくりな田舎の環境を「長閑」と表現することが多いです。

「長閑」の使い方

  1. あの人と一緒にいると、なぜかこちらまで長閑な気分になるんです。
  2. 別荘の長閑な環境で気持ちを落ち着かせるといいよ。
  3. 今日は、長閑なピクニック日和だ。

➊の「長閑」は「心が落ち着く」という意味で使われています。

➋の「長閑」は「周りの環境が穏やかでのびのびと気持ちよく過ごせるようす」という意味で使われています。

➌の「長閑」は、「天気がよく穏やかなさま」という意味で使われています。

「長閑」の語源

「長閑」の漢字には以下のような意味があります。

  • :ゆったりしている
  • :のんびりと落ち着くこと・ひっそりと静かなこと

「静かでのんびりしていること」という意味の漢字であることがわかります。

「長閑」の類義語

「長閑」には以下のような類義語があります。

  • 閑静(かんせい):ものしずかなこと・ひっそりとしたさま
  • 閑散(かんさん):しずかでひっそりとしていること・する事がなくて暇なこと
  • 静謐(せいひつ):静かで穏やかなこと

これらはどちらも、「天候が落ち着いている」「人の動作や気分が落ち着いている」という意味では使うことができないので注意しましょう。

また、「閑散」は、「人が居なすぎる」というマイナスのニュアンスで使われることがあります。

「長閑」の対義語

「長閑」には以下のような対義語があります。

  • 喧騒:人声や物音で騒がしいこと
  • 繁忙期:特に忙しい時期のこと

「長閑」の英語訳

「長閑」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • calm
    (穏やかな)
  • peacefully
    (平和な・落ち着いた)
  • quiet
    (静かな)

まとめ

以上、この記事では「長閑」について解説しました。

読み方長閑(のどか)
意味穏やかでのんびりしていること
語源「静かでのんびりしていること」という意味の漢字から
類義語閑静、閑散
対義語喧騒
英語訳calm(穏やかな)
peacefully(平和な・落ち着いた)
quiet(静かな)

「長閑」は、意味が複数あるので、使い方に注意しましょう。